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2008年7月30日に発売される『数学ガール/フェルマーの最終定理』の無料プレゼント企画を行っています! 〆切は七夕です。 どうぞ、お早めにご応募ください!
今日は、どうしてもはずせない用事のために教会には行けませんでした。 残念。 でも、神さまはいつも私のことを愛していてくださっていますから感謝です。 いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことを感謝する人生でありたいです。
今日の夜から『数学ガール/フェルマーの最終定理』の再校を読み始めました。 もうほとんど大きな作業はありません。初校で修正した点を再確認するくらいです。 索引もLaTeXで作っているので、索引語のマーク付けも不要。 図もすべてLaTeXで描いたので、著者の意図からずれることもありません。 とても楽です。
すでに非常に多数の方がアマゾンで予約していらっしゃるようで、 著者としてたいへん励まされています。 一時はランキング250位までいったようです。感謝します。 この本もまた、主の栄光を表すものとなりますように。感謝の上にも感謝です。
『数学ガール/フェルマーの最終定理』の目次を公開しました。 また、アマゾンにもページができていましたのでご案内します(アマゾンのページにも内容紹介があります)。 発売日は2008年7月30日になりました。
出版が一歩一歩近づいてきました。どきどきです。 多方面のみなさんからの応援を心から感謝します。 ほんとうに、ほんとうに感謝しています。 みなさんからのエールが、どれほど結城の支えになっていることか…。
いってしまえば、数学的な読み物を一冊書きましたというだけのことなのですが…。 結城自身は、この本がとても重要な意味を持つ読者さんがいると確信しています。 私にはそれが誰かはわからないのですが、その方は『数学ガール/フェルマーの最終定理』を通して、 数学について、あるいは学ぶということについて、何かをつかんでくださると思っています。 どこかにいるその方に、この一冊の本が届くことを、結城は心から願っています。
月末繁忙期なり。
おそらく7月の頭に恒例の《無料プレゼント》をやりたいと思っています(詳細未定)。 どうぞ、お楽しみに!
今日は『数学ガール/フェルマーの最終定理』の初校の読み合わせでした。 前もってメールによるやりとりをしていたので、短時間で終了。 ここまでくると、だいぶ本としての形がかっちりと定まってきます。 もう文章の内容についてはほとんど修正はなく、 離れて置かれた音叉の共鳴の度合いを変えたり、 知恵の輪のかみ合わせを整えたり、 隠し味にオリーブの葉を一枚落としたり、といった修正にとどまります。
今回の『数学ガール/フェルマーの最終定理』を読み返していると、 なんだか楽しくなってきます。 こんな仕事をできる私は幸福だなあ、と素直に感じています。 今回の『数学ガール/フェルマーの最終定理』は、 現在の私にしか書けないと思います。 それは自慢しているわけではなくて、 本のすみずみまで「わたしらしさ」が行き渡っているという意味です。 実際に数学にチャレンジしているのは「僕」、ミルカさん、テトラちゃん、それにユーリという四人なのですが、 その活動を記録する段階で「わたしらしさ」が入り込むのでしょうね、きっと。
今回の執筆で少し「つかんだ」ことがあります。 何度かこの日記でも書いていますが、 それは「現在のテーマに関係がないことをばっさり削除すると品質が向上する」ということです。 スティーヴン・キングが『文章作法』で語っていることは正しいのです。 頭でわかっていても、 いったん書いた文章(特によく書けて面白い文章)をばっさり削除するのは、 ためらいがちなもの。でも、ばっさり削除する。 それによって残った部分が輝くのです。 今回の『数学ガール/フェルマーの最終定理』では、実際の三倍以上の長さの文章を実際に書いています。 そして三分の一に圧縮する(これは感覚的な話。三倍→三分の一は、もしかしたら五倍→五分の一かもしれません)。 削除する前は「ああもったいないなあ」と思ったものですが、 削除してから読み返すと「あれ?削除したものって何だっけ?」と思い出せないくらい、残った部分はスムーズ。 これを体感すると「よーし、次はどこを削除しようか」と探したくなるくらい。
文章は、これ以上加筆できなくなったときに完成なのではなく、 これ以上削除できなくなったときに完成なのかもしれません。
今回のテーマは《フェルマーの最終定理》です。 でも、数というものの《ほんとうの姿》を探し求める旅を描いている部分もあり、 また前作同様《学ぶということ》を考える局面もあり、 もちろん《数学の問題を楽しみつつ解く》という場面もある…という具合で、 何とも一言では表現しにくい一冊です(前作もそうでしたが)。
今日の段取りでは、『数学ガール/フェルマーの最終定理』の発売日は7月末になりそうです (店頭に実際に並ぶのは、書店さんによっては8月の頭になるかも)。
7月のどこかでは、恒例の《無料プレゼント》もやりたいと思っています(詳細未定)。 どうぞ、お楽しみに!
『数学ガール/フェルマーの最終定理』は2008年7月末〜8月頭に出版予定です。 それに先立って「読者の声」を公開いたします。 正確には、結城が執筆中にレビューをお願いした、 ボランティアのレビューアさんの感想集です。
レビューアさんは、結城がお送りした『数学ガール/フェルマーの最終定理』の各章に対して、 誤りや読みにくい部分の指摘をしてくださっているのですが、 そのメールの中から、感想部分を抜き出してWebページの形にまとめました。 レビューアのみなさん、ありがとうございます。
誤字脱字、章番号のずれ、ネタバレ部分などを修正した以外は、 レビューアさんの表現をそのまま掲載しています。
気がつけば木曜日。 今週はひたすら『数学ガール/フェルマーの最終定理』の初校校正をしていました。 執筆のころから数えたら、もう何十回読み返したことだろう…。 でも、まだ面白い。読むたびに発見がある。驚きです。
午前中は礼拝。 お昼過ぎは奥さんと一瞬お茶をしてからMacに移動。 初校をぱらぱら見る。 午後はお昼寝。
今朝『数学ガール』ファンの高校二年生の男の子(テトラちゃん派)からお手紙をいただきました。
「読み終わって、不思議な気持ちになりました。読み足りないというか、まだまだ読んでいたいというか…」とのこと。
そうですよねえ…。書いているわたしにしてもそうですよ! (^_^;
あの『数学ガール』の世界にもっと触れていたいというか、もっとそこに居たい、という気持ちになります。
少なからぬ人が、『数学ガール』を読み終えた後、数学の参考書を開いたらしいですけれど、
その気持ちもとてもよくわかります。
7月末〜8月頭に刊行される続編『数学ガール/フェルマーの最終定理』も、 そんな世界を読者さんに届けられたらいいなあ…と思っています。
mixiに「レビュー」コーナーがあるとは知りませんでした! 何という不覚!
mixiのレビューコーナーでは88件もの『数学ガール』レビュー記事が掲載されていたのでした! さきほど一気に読んで、もう、何というか、胸がいっぱいです…。
ほんとうにたくさんの読者さんが、 それぞれの数学への思い、 ミルカさん、テトラちゃん、それに「僕」への思いを語ってくださっています。 感謝です。 彼・彼女たちの活躍が、多くの人に「どきどき」と「わくわく」を伝えているのだなあ…と嬉しくなりました。
7月末〜8月頭には続編『数学ガール/フェルマーの最終定理』も出版されます。 今回の本も、前作とはまたひとあじ違う面白さが伝わるといいなあ…。 どうぞお楽しみに!
書籍『数学ガール/フェルマーの最終定理』の装丁+イラスト関連の打ち合わせをしました。 今回の本は昨年の続編なので、やりやすい面とやりにくい面がありそうです。 ゼロから作るのではなく前作をベースにして、「ここは同じに」「ここは変えよう」と考えられる点はやりやすそうです。 でも、新キャラの増加や舞台の変化をどのようにして取り入れるかは難しそうですね。 装丁の米谷テツヤさん、イラストのたなか鮎子さん、よろしくお願いいたします。
米谷テツヤさんと たなか鮎子さんにお会いするのは
忘年会以来でしょうか。
打ち合わせはたいへん楽しいものでした。
編集長さんのイラストプランの中に「無数の星」というフレーズがあって、
米谷さんから「『無数の星』って文を書くのは楽だよ。
でもね、イラストにしなきゃいけないんだよ」と苦笑混じりの突っ込みが入りました。
確かに、無数の星は描けないよなあ! (^_^;
たなかさんからは「続編ってテンションが落ちがちなものですけれど、 数学ガールは違いますね。登場人物が前作よりも生き生きしているかも」 などと励ましの言葉をいただきました。感謝です。 彼+彼女たちは、今回も頑張りましたからねえ…。
出版準備は順調に進んでいます。 早くも初校が出てこようとしています。 LaTeXで組んでいるので、私の意図と大きくずれることはないでしょう。 楽しみです。
午前中は礼拝。午後からお昼寝…曇りがちの天気のせいか、昏々と眠り続けた。 本の原稿が一段落ついたというのもあるかも。 手元に読むべき原稿がないという状態が久しぶりで、なんだか落ち着かない。
今週は装丁+イラスト関連の打ち合わせがある。とても楽しみ。
ところで、『数学ガール』言及リンク集はこの一年間で(1)〜(38)となりました。
また、公開はしていないのですが、mixiでの『数学ガール』言及もすべて記録しています。 この一年で、約300の日記で『数学ガール』の言及がありました。 みなさんに深く感謝します。
編集部と最新刊『数学ガール/フェルマーの最終定理』の打ち合わせを行いました。
脱稿後に生じた疑問点や修正点などを編集部と結城とのあいだですりあわせして、 細かい方針などを相談しました。特に大きな問題はなく、進行も順調です。
気になる出版日ですけれど、現在の予定では2008年7月末か8月頭になりそうです。
つまり、来月の終わりか、再来月のはじめですね。楽しみです!
夏休みの課題図書にいかがでしょう、という感じで。 (^_^;
編集長さんの感覚では、前作よりも、新作のほうが易しめということでした。 著者の結城の感覚では…なんともいえないかなあ。 易しいところもあるし、難しいところもありますね。
面白いかどうか、読めるかどうかというのは、 個人差が大きいですから何とも言えませんけれど、 前作の『数学ガール』を楽しめた方なら、 新作『数学ガール/フェルマーの最終定理』もかなり楽しめるんじゃないかと思います (絶対楽しめる!と言いたいくらいです)。
今回の新作では、 高校生三人組(僕+ミルカさん+テトラちゃん)に加えて、 中学生の女の子「ユーリ」が新キャラとして登場します。 「猫語にポニテ」という設定に、 はてなブックマーク で「迷走してないか」という危惧も出ていましたが(ご心配をおかけしてすみません)…大丈夫です。迷走してません(自己申告)。 今回、ユーリはとてもよい仕事をたくさんしてくれましたよ!
『数学ガール/フェルマーの最終定理』を書き始めたのは2007年7月ですから、ざっと一年がかり。 私の時間と労力のかなりの部分をこの一冊に注ぎ込んでいます。 この一年は本当によく勉強しました。 前作のときには母関数やオイラーを勉強しました。 今回は数論をたくさん勉強しました。 勉強すると理解できるようになるものですね。 もちろん、時間と労力を注ぐのは当然のことですし、 私が時間と労力を注いだからあなたにとって面白い本になるとは限らないわけですけれど、ね。 でも、ぜひ、書店で見かけたなら、ちょっと手にとってぱらぱら読んでみてくださいね。
登場人物の彼や彼女たちもほんとうによく頑張ってくれました。 基本的に結城は、彼・彼女たちの活動を書き写しているだけなので、 彼らが問題を考えたり、議論したり、解いたりしてくれなければ何もできないのです。 ほんとうにこの一年、彼らは頑張ってくれました。ありがとう。
『数学ガール/フェルマーの最終定理』は読みやすいけれど「深い」本になっています。 埋め込まれている構造はそれほど単純ではありません。 何重にも何重にも、複雑な構造と呼応関係が埋め込まれているため、 おそらく読者の理解度に応じて別の面白さが出てくるはずです。 それは前作も同じだったのですが。 今回は、一冊の本の中だけではなく、 前作と新作とのあいだの呼応関係も複雑に埋め込まれているので、 面白さも多次元的になっています。 もちろん、そんなことを気にしなくても楽しく読める本になっていますけれどね。 前作と合わせて読んだ方がおもしろいとは思いますけれど、新作だけ読んでも大丈夫です。
『数学ガール』を応援してくださっているみなさん、 執筆期間中、応援メッセージを送ってくださったみなさんに深く感謝します。 中学生から年配の方まで、非常に幅広い層からメールやフィードバックをいただきましたね。 みなさんからの「がんばって」や「楽しみにしています」というメッセージは ほんとうに大きな、大きな励ましでした。感謝、感謝です。
例によって『数学ガール/フェルマーの最終定理』の販促企画も考え中です。お楽しみに!
午前中は礼拝。 生きる秘訣は「感謝」にあり、と再確認。 神さまに感謝。人間の目から見ると感謝できないような状況の中でも、とにかく感謝。 たとえ、馬鹿じゃないの?と誰に思われてもかまわない。 まずは、とにかく、神さまに感謝するところから話は始まる。
Web日記を読み返すと、私は私自身の日記に励まされる。 感謝があふれているからだ。 思い返せば、たいへんなことがたくさんたくさんあったはず。 困難も山ほどあったはず。 悩みや苦しみもたくさんあったはず。 でも、とにかく、時間が過ぎれば、なんらかの決着はつく。 自分の思い通りになる場合も、 自分の思い通りにならない場合もある。 思い返して悲しくなることも、後悔する結果になることも多いだろう。
しかし、時間は流れ、人生は過ぎていく。
自分の人生に、どんな刻印を残すべきだろう。 私は「神さまへ感謝し続ける毎日」という刻印を残したい。 そして、そのような人生は、自分で選ぶことができる。
神さまに、感謝し続けよう。
今日も。
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。