> 結城浩の日記 > 2011年7月 | 検索 |
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ある方から、山形大学理学部数理科学科への1日体験入学(高校生向け)で、 「グロタンディーク群について—ミルカさんとの数学—」という講座があることをお聞きしました。 とても楽しそうですね。 (結城はこの企画に関わっているわけではありません)
申し込みが終わってしまったかどうかは知りませんが、明日、2011年7月30日らしいですよ。
一週間は早いなあ。もう金曜日だ。
最近は第六章を書いています。 でも、第一章から第五章まで書けているというわけでもなく、 なかなかつらい日々が続いています。
Evernoteでためたメモをファイルに移し、文章化するけれど、 頭から固めていくうちに、無駄なものはどんどん捨てていく。 Evernoteでためたメモはほんとうに役立っているのかな、 と思うこともある。メモそのものよりも、メモを書くことに意味はあるのかもしれない。 それなら最初から原稿ファイルに書き始めたほうがいいのかも、 とも思ったりして。 そんなこんなです。
午前中は礼拝。 毎週、教会で牧師さんのメッセージを聞く。 神さまを賛美する歌を歌う。 お祈りをする。
毎週、繰り返す。
そんな繰り返しを続けて、もう二十年以上。 時間が流れるのは速いなあ。
感謝なことである。
ソフトバンククリエイティブさんから、iPadの本棚アプリBooks Lab HDが出ました。 今後「数学ガール」シリーズの電子書籍版はこちらの本棚アプリBooks Lab HD経由での提供になるとのことです。 iPadで「数学ガール」シリーズをお読みになりたい方は、ぜひご利用ください。
iPadでは、すでに「数学ガールHD」と 「数学ガール/フェルマーの最終定理HD」がiPad上の「単体アプリ」として販売されていました。 編集部からの情報によりますと、 これらの単体アプリを本棚アプリBooks Lab HD上のコンテンツとして統合するのは 難しいということです。 つまり、すでに単体アプリとして購入なさった方は、 本棚アプリBooks Lab HD上のコンテンツとして再購入してしまうと、 再度課金されてしまうことになりますので、ご注意ください。
編集部ではコンテンツの統合も検討したそうですが、 Appleのシステム上実現できなかったとのことです。 もうしわけありませんが、ご了承ください。
もちろん、本棚アプリBooks Lab HDをインストールしても、 すでに単体アプリとして購入した書籍が削除されるわけではありません。
現在、本棚アプリBooks Lab HDのでは電子書籍版「数学ガール」シリーズとして、 『数学ガールHD』、『数学ガール/フェルマーの最終定理HD』、『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理HD』の三点が刊行されています。
2011年7月26日(火)19時30分からのNHK総合「クローズアップ現代」数学書ブームに関する特集コーナーで、『数学ガール』シリーズ4冊が映るとのこと。編集部からの情報でした。
以前もアナウンスしましたが、 数学書房さんから出版されている『この数学書がおもしろい 増補新版』という書籍に文章を書きました。
この本は「51名の執筆者が数学書について自由に書く」というもので、 数学に興味を持っている方なら、どなたにも参考になると思います。 以下のページに、記事を書いた方々の一覧があります。
各執筆者は一人およそ4ページずつ書きます。 結城は「優しく, 美しく, 気高い数学書」というタイトルで書きました。
数学書房さんから『この数学書がおもしろい増補新版』を送っていただいたので、 どなたか「数学ガール」シリーズに言及してないかなあと思って索引を見ました。 すると、なんと野崎昭弘先生が「ほんとうによい本」とp.163で「数学ガール」シリーズをご推薦くださっていました! 感激です!
野崎先生からは、2010年の 高木貞治50年祭記念市民講演会の際にも『数学ガール』へおほめの言葉をいただきました。 感謝、感謝です。
本を書いています。 先週はすべての章を横切って節を整えようとしていました。 まだまだですが、節レベルで何をすべきかは少しわかってきたかもしれません。 今週は第4章をじっくり進めてみることにします。
iPhoneやiPadはメモを見たり思いつきを書き留めたりするのはいいのですが、 文章を大量に書くには向いていません。 現在の私はThinkPad上の秀丸で書くのが一番速い。 現在は、思ったことをどんどん書いていく段階なので、速さ重要。
書きたい本。
全体のテーマがきちんと決まっている本。 本を構成する各章では言いたいことがはっきりしていて、 しかも章の間には関連があり、無意味な章はない。 無意味に見える章にも実は役割がある。 各章を構成する各節にもそれぞれ言うべきことがあり、 節の間の関連も練られている。 各節を構成する各段落も、各文も、各単語もないがしろにされていない。 定義・例・問題・解答…すべてがわかりやすく、でも適度に難しい。 発見の驚きと喜びがあふれている。 すみずみまで意味がはっきりしていて、 関係もしっかり整っていて、 順番もよく考えられており、 しかもリズミカルに読み進められる。 読み終えた後も、それで終わりではなく、 何度も繰り返し読みたくなる。 そして読むたびに深い意味を汲み出すことができる。 また、他の本もいろいろ読みたくなるくらい精神が活性化される。
…そのような本を書きたいと常々思っている。
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