> 結城浩の日記 > 2012年6月 | 検索 |
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結城は普段ThinkPadを愛用していますが、 このマシンはキーを打っているときに手を置く場所(パームレスト)が非常に熱くなります。
文章を書いているときに手が熱くなるというのはたいへん不快なもので、 ちょうど文章がノッてきたところでその不快感と戦わなければならなくなります。
先日ふと「ThinkPad USB トラックポイントキーボード」というものを見かけて購入しました。 これは要するにThinkPadのキーボード(トラックポイント付き)を外付けキーボードにしたものです。 おそらくこれは、デスクトップマシンにつないで使うことを想定していると思います。
実際、レノボのサイトによる説明では、 以下のように省スペースをうたっています。
ThinkPad USB トラックポイントキーボードのご利用により、 デスクスペースを有効に活用できます。 また、トラックポイントが搭載され、外付けマウスは不要になります。 ファンクションキーとボリュームキーも搭載されております。
でも、ノートパソコンにつないで使ってもいいよね!
ということで、ThinkPadのキーボードがもともとついているノートパソコンに、 外付けのThinkPadキーボードをつけて使ってみました。
絵としてはたいへん間抜けで、省スペースには逆行していますが、それはどうでもよいです。
結論としては、タイピング環境としてはたいへん快適!になりました。
本体のキーボードを使っていて、 そろそろ手が熱くなってきたなあと思ったら、 おもむろにThinkPad USB トラックポイントキーボードをUSBに指して使う。 もう手は熱くなりません。
ThinkPad USB トラックポイントキーボードのほうが、本体キーボードよりも ほんの少したわむ感じがするのですが、 パームレストが熱くなる不快感に比べたらぜんぜん気になりません。 しかも、本体キーボードとキー配列などが基本的に同じ(EscやDeleteが大きいなど若干の違いはある)なので、 キーボードを変えても違和感が少ない。
最初トラックポイントがうまく動かなかったんですが、 レノボのサイトでドライバを最新にしたらちゃんと動くようになりました。 ファンクションキーや、Fnキーなども本体キーボード同様に使えます。
快適!
Mathematical Association of America (MAA) の会誌 MAA Focus の 2012年 June/July 号で、 英語版『数学ガール』(Math Girls)が紹介されています!
結城は、書籍を裁断してスキャンしたPDFをたくさん持っています。 ハードディスクがクラッシュしたら書籍が消えてしまうことになるので、 外部メディアにバックアップを取っています。
でも、スキャンしたPDFは増えていくので、そのたびに外部メディアに移すのはめんどうだし、忘れそう。 なので、クラウドストレージ SugarSync (シュガーシンク)を使って自動的にバックアップさせようと思っています。 クラウドストレージとしては Dropbox が有名で、そちらも使っているのですが、 SugarSync では複数フォルダを個別に同期できるので 「このフォルダをクラウドにバックアップしてね」 という指定が可能になるのです。
SugarSync の簡単な使い方については、 以前はてなダイアリーに書いたことがあるので、 そちらをご覧下さい。
もしもあなたが「SugarSync、おもしろそうだからちょっと試しに使ってみようかな」と思われたなら、 ぜひこちらのSugarSyncの料金プランページから申し込んでくださいね。 そうすれば(あなたと結城の両方に)無料プラン5GBの通常容量に加えて、500MBがプラスされるんです!
念のため書いておきますが、 結城は SugarSync から広告料はもらってません(いわゆる「ステマではありません」という断り書き)。 このエントリはあくまで一ユーザとして書いています。 上記の「500MBがプラス」というのは SugarSync のキャンペーンで誰でもできるものです。
今年の5月に公立はこだて未来大学で 「結城浩セミナー」という会を開きました。現在、それを文章の形にしたもの(日記や、講演を文字起こししたものをベースに、 結城が再編成したもの)をまとめようとしています。 まずは最初の30ページくらいまで来たので、 明日の結城メルマガで「プレビュー版(1)」として配送します。
ご興味のある方は、以下からどうぞ!
今年の5月に公立はこだて未来大学で 「結城浩セミナー」という会を開きました。 あの様子をいま文章として読めるものに変換しようとしています。
録音から文字にする部分は高村先生の研究室でやってくださったのですが(多謝)、
そこから文章にするのは意外とたいへんだということがわかりました(^_^;
。
いまざっとLaTeXにしてみて、さらにスライドも入れ込んだところ、
すでに100ページを越えて、書籍に近くなっているという状態です。
いっぺんにできる分量ではないので、 少しずつ進めていくことにします。 「結城の講演」および「フリーディスカッション」の両方とも 非常におもしろい内容なので、途中の段階を先行プレビュー版として、 結城メルマガの一部(特別企画)の形で少しずつ配送していこうと思っています。
ご興味のある方は、以下からぜひどうぞ!
結城が発行しているメルマガについて最近の様子を要約してお知らせします。
結城は2012年(今年)の4月から、「コミュニケーションの心がけ」という有料メールマガジンを発行しています。
これは《結城浩 書籍執筆20年 特別企画》と(自分で勝手に(^_^;
)銘打って実施している企画で、
毎週一回火曜日(月に4回から5回)に購読者さんあてにメールマガジンをお送りしているものです。
4月、5月と過ぎ、メルマガの配送は三ヶ月目に入りました。時の過ぎるのは早いものですね! Twitterでは、ときどきメルマガ執筆の様子や宣伝のツイートを行っています。
メルマガの内容は毎回オムニバス形式(複数のコーナーを一通にまとめて送る形式)になっていて、 主なコーナーとしては、以下のようなものがあります。
以上の他に、お楽しみコーナーとして、結城クイズというクイズも毎回出しています。
実は、上記のメールマガジンで展開している内容のエッセンスのいくつかは、 すでにWebで公開しているものもあります。 たとえば、以下のようなページです。
メールマガジンでは、上記のページで書ききれなかった内容をさらに深めたり、 新しいトピックを紹介したりしています。 上記のWebページを「おもしろいな」と思ってくださった方は、 ぜひ結城メルマガのほうもご購読してみてください。
ところで、最近「Webページの情報を見る」のと「メルマガで定期的に情報を送ってもらう」のとではちょっと違うなと思っています。 結城自身もWebページを読んだりメルマガを購読したりしていますが、 メルマガが送られてくると「定期的に自分にトリガーがかかる」感じがするのです。 「トリガー」つまり「引き金」ですね。
そんな風に思い出したり、発見したり、試してみたり…メルマガが定期的に送られてくるとそういう効果があるように思います。 単純な情報取得なら、Webを見たり、本を買って読んだりだけでもいいかもしれない。 でも、「定期的に自分にトリガーがかかる」感覚はWebや本よりもメルマガのほうがいいかも、と思っています。
ということで「文章を書く」「教える」「コミュニケーションを改善する」「本を書く」ということに関心のある方で、
「定期的に自分にトリガーがかかる」感覚を楽しみたい方には、結城メルマガをお勧めします(^_^)
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申し込み月は無料ですので、一ヶ月だけ試しに読むのにはお金はかかりません。 よろしければぜひどうぞ!
あ、そうだ。
2012年5月15日に発行したVol.007では「特別編:結城浩セミナー@公立はこだて未来大学」と題して、 先日の 結城浩セミナーのダイジェスト版もお届けしています。 こちらはバックナンバーを用意していますので、以下からどうぞ。
そうそう、↑のバックナンバーのページでは、 過去に発行した結城メルマガすべてについて、 コーナーのタイトルが表示されています。 「結城メルマガではどんな内容が扱われているのかな?」 と思った方はどうぞお読みください。
いつもご購読ありがとうございます!
もしも、結城メルマガを気に入っていただけましたら、ぜひお友達へご紹介ください。 その際には、すでに受信なさった結城メルマガをお友達に何通か転送して「こんな内容ですよ」 とお伝えになってかまいません。大歓迎です!
もちろん、ブログなどで結城メルマガを適切に引用してご紹介いただくことも大歓迎です!
結城から
高校生(17歳)の男性から「数学ガール」シリーズの感想をいただきました。 許可を得て公開します。ありがとうございます。
読者さんから
結城先生、このたびは『数学ガール/ガロア理論』の発売おめでとうございます。 第一巻から楽しく読ませていただいています。
感想というより自分語りになってしまいますが、ご容赦下さい。 結城先生に是非聞いていただきたいのです。
僕は義務教育を受けていません。大した理由はありませんでした。 単に学校が嫌いで勉強が面倒だったから行かなくなったのです。 そうして九九も言えないまま、遊び呆けて育ちました。 小学校6年になった頃、友達が欲しいという理由で学校に復帰した僕はそこでようやく勉強を始めました。 結局、中学一年の春にはまた不登校になってしまったのですが、数学だけは止めませんでした。 ほんの少し、数学に楽しいという気持ちが芽生えていたのです。
ある日、図書館で『数学ガール』の一巻を見つけました。 何気なく開いてみると、驚きの連続でした。 登場人物の真剣な態度、意欲的な姿勢、奥深く鮮やかな数学の世界。 ああ、数学はこんなにも美しくロマンチックなのか…と、 数学ガールは無味乾燥と言われる数学とそれに携わる人々のイメージを180度変えてくれました。
以降、僕は数学の虜となり、本格的に数学にのめり込みました。 定時制高校に通いながら、毎日数学の研究に没頭し、 昨年には某数学コンテストで賞をいただくことができました。
そんな僕も今年、「僕」と同様、受験生になりました。 進路はもう決まっています。某国立大学の数学科。 広い広い数学の世界をもっともっと見てみたいのです。
数学ガールは僕にとって大きなターニングポイントとなりました。 厚く感謝申し上げます。 結城浩先生ありがとうございました。
お体に気をつけて、これからも素敵な数学の世界を描き続けてください。
長文駄文失礼致しました。
結城から送った「公開許可のお願い」に対して、さらにお返事をいただきました。
読者さんからのお返事
ありがとうございます。
各種数学コンテストの状況を見る限り、数学が好き、得意なのは進学校の人が大半のようです。
しかし僕のように社会にうまく適応出来ず、 まともに学校に通っていない、通えない人も中にはいます。 でもそんな人たちでも数学を学び楽しむことができること…賞をとることができること… そして大好きになれるということを、 僕の一文を通して少しでも多くの人に知っていただけるならそれは願ってもないことです。
稚拙な文章で申し訳ないのですが、是非載せて頂きたく思います。
結城から
メールをありがとうございます。 学校が嫌いで行かなくなったけれど、数学だけは止めなかったのですね。
つらいこともいろいろあったとお察しいたしますが、 あなたの熱意や努力に敬意を表します。
あなたの毎日に、拙著『数学ガール』が少しでも役に立てたのならほんとうにうれしいです。 あなたのメールで私の方が励まされました。ありがとうございます。
受験もがんばってください。 心から応援しています!
読むナビ「ひとはこ選書」に、 「数学という別世界に触れて」 というテーマで本の紹介を書きました。 よろしければごらん下さい。
紹介しているのは以下の三冊です。
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。