> 結城浩の日記 > 2012年7月 | 検索 |
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明日(7/31)の朝配送される結城メルマガには、 新企画の「数学文章作法」(すうがくぶんしょうさくほう)の第一回目が含まれています。 正確で読みやすい文章を書きたいと思っている方には有益な企画になると思いますので、 よろしければどうぞ。
Notices of the American Mathematical Society (AMS, アメリカ数学会)の2012年August号で、 英語版『数学ガール』(Math Girls)が紹介されています!
新しい本の企画を複数個考えています。 たくさん本を読み、たくさんWebサイトを巡り、考えごとをたくさんしています。 その作業ではEvernoteというソフトウェアが大活躍しています。
とにかく自分の記憶代わりにEvernoteを使っています。 まあ「ノートをとる」ってもともと記憶代わりなのですけれどね。
Evernoteに保存する際には、企画ごとに「ノートブック」を分けています。 保存するときに目的のノートブックに振り分けることも多いですが、 面倒なときには「スナップショット」という適当なノートブックに入れておき、 あとで振り分けます。
そして、特定の企画について考えたいときには、 おもむろにその企画用のEvernoteノートブックを広げて、 自分の「記憶」を自分の脳にロードすることになります。
要するに、 過去のさまざまな時点における「その企画について勉強していた細切れの自分たち」を一気に集合させて 仕事を開始するわけですね。 これはなかなか楽しいです。
現在はEvernoteノートブックで大きなものが6個くらいあり、 すべてのノートを合計すると4300個くらいあります(Evernoteの「ノートブック」は「ノート」の集合です)。
Evernoteのノートブックを広げると「ああ!確かにそんなこと読んだなあ!」と驚くのが常です。 つまり、人は(自分は)驚くほど忘れている。でも、ちょっとヒント(トリガー)を与えられれば ちゃんと思い出し、思考をつなげていくことができる。 Evernoteはその助けになっています。
自分の記憶力が衰えるのにまさって、 技術が進歩するので助かりますね!
朝日新聞の書評で『数学ガール/ガロア理論』が紹介されました(2012年7月1日)。
物語追い 高みから景色を見る 評・川端裕人(作家)
夏休みの青春物語、と言っていいだろう。数学好きの中高生が「ガロア理論」を理解しようと一段ずつ階段を上る姿を描くのだから。
こんなふうに始まる素敵な書評でした。 ご紹介くださった川端先生に感謝します!
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