文章を書く日々

結城浩

2003年5月23日

2003年5月23日 (金)

とにかく読み返すことにする。 読み返すと、書きたくなってくるので、 そのタイミングでぱたぱたと書く。 読み返すと、加筆すべきところがわかってくるので、加筆する。

1つ目の章をあらあら書いたので、 そろそろ別の章も同じスタイルで書けるかどうか試してみよう。 まずは図を描いたり、1つ目の章を眺めつつ構成を整えたりする。

いつも、考え込みすぎて時間がかかるので、 今回はあまり頭では考えず、手で考えることにしよう。 すばやく書いて、じっくり校正するスタイルでやってみよう。

2003年5月25日 (日)

礼拝から帰ってお昼寝。 …何だか、礼拝から帰ったら毎週お昼寝しているみたいだな。

手にまかせきりになると、 あまりにもラフになりすぎるので、 もう少し頭も使って書いてみることにする。 参考書を読みすぎると、話がくどくなり妙に詳しくなってしまうので、 むしろ参考書のことは忘れて、心をいったん空っぽにし、 「そもそも、この章でいいたいことは何だっけ」という原点に戻ってみる。 気の利いた友人に話しかけるように、くどくならず(でも要点をはずさず)、 淡々と、適切な例をさぐりながら、書き進めてみる。 ふうむ。まずまずかな。感謝、感謝。

2003年5月27日 (火)

図を描き、文章を書き、HTMLに変換してながめ、PDFに変換してながめる。 書きたいことはラフに書いたので、 もう一度章の頭から読み直し、 きっちりと書いてみようと試みる。 書く前は簡単そうなのだが、 実際に手を動かして書いてみると、いろいろと難しい部分が見えてくる。 うーん。これって、毎回思っていることだよな。 頭で考えているのと、実際にやることの違いはとても大きい。 「理想と現実の差は、理想的にはゼロだが現実的には無限大」というのは誰の言葉だっけ。

ともかく、手を動かすと物理的な仕事は進むが、 頭を使わないと本質的な仕事は進まないものですね。 もっとも、物理的な仕事が進んでいないと本質的な仕事に向かう元気がなかなかでない、という現象があるので、 手を動かさないことには、本質的な仕事も進まないのですけれど。

そういう小理屈はさておき、 祈りつつ仕事を進めることにしよう。

2003年5月28日 (水)

祈って仕事を始める。 今日は、1つの章をていねいによみ、ていねいに書こうとしてみた。 まだまだ形にはならないのだけれど、方向性は少しずつ見えてきたか。 うまくまとまらないときには、理由がある。 むりやり結論付けようとしていたり、自分が本当に理解していないことを書こうとしていたり。 自分が理解していないことをわかりやすく書くのは不可能だ。 あたりまえだが、忘れがちだ。