YukiWikiとCVS

結城浩

2003年12月4日〜7日

2003年12月4日 (木) - YukiWikiとCVS

ちらかしっぱなしだった YukiWikiの開発ディレクトリ(結城のローカルディスク内)を整理して、 CVSで管理できるように整頓した…といっても、 CVSのリポジトリは私一人で使っているローカルディスクにあるのですけれど。 いらないファイルを消し、古いファイルはzipでアーカイブして別ディレクトリへ移動。 作業時に作った一時ファイルを消し、makefileを修正し、.cvsignoreを書く。 cvs remove, cvs add, cvs update, cvs commit, ...ふみふみっと。 片付いたので、タグを打っておこう。 まだ慣れていないのでどきどきしながらブランチを切って(小心者)、 別ディレクトリでcvs checkoutして、作業してコミットし、 トランクに戻ってきてからブランチの修正分をcvs updateした。 おお、できたできた。何事も練習だね。ふふん♪

CVSを使っていると、 自分の手元にあるコードよりもリポジトリにあるコードが大事、 という気分になりますね。

みかままさんの『入門CVS』にはお世話になりました。 ありがとうございます。宣伝しておこう。

誰にともなくCVSの質問。 自分が作ったものではないソースコード(たとえばjcode.pl)の中に、 CVSで展開されるキーワードがあったとしますよね。 (たとえば $Id: jcode.pl,v 2.11 1999/12/26 17:16:47 utashiro Exp $ )のように。 そのとき、自分がcvs commitしちゃうと、utashiroの部分がhyukiになってしまって、 ちょっと「いいのかな?」という気がします (つまり、自分のものではないものに自分の名前が入ってしまうという懸念)。 そんなとき、cvs add -kb jcode.pl にするとキーワード展開しない。 でも、これって-kbの *正しい* 使い方なのでしょうか。 それともキーワード展開の部分に自分の名前がはいっても気にしないのがよい方法?

(日記公開後、6時間ほど経過)

複数のかたからメールをいただきました。

一言で言えば「-kb ではなく -ko を使うとよいですよ」とのことでした。 また、すでに-kbしてしまったファイルに対しては、

cvs admin -ko jcode.pl
cvs update jcode.pl

で変更ができるとのこと。

別の方からは 「しかしながら、$ ... $ の中というのは最終コミットの記録というだけのことだから、-ko をせずに普通のファイルとして扱うのがよいのでは」 との意見もいただきました。 「copyright表示は $ ... $ の文字列を使うべきではない」という意見も。

みなさん丁寧な解説をありがとうございます。 とても勉強になりました。

2003年12月7日 (日) - YukiWikiバージョンアップ中

今日は礼拝の後、お昼寝をしなかった。

連載原稿を書く合間で、YukiWikiをいじっている。 PukiWikiやbloxsomなどを参考にしてプラグインを実装してみたり、 塚本さんのWalWikiを参考にして機能をアップしたり。 スクリプトをいじるのはとっても楽しい。

PukiWikiはpukiwiki.orgで活発に活動していて、とてもいい感じ。 それからWalWikiは便利な機能が整然とYukiWikiスクリプトとマージされていて、 読んでいてとてもわかりやすかった。塚本さんとメールのやりとりをして、 いろいろと教えていただきました。 PukiWikiやWalWikiがよく使われている理由がわかるように思います。

バージョンアップが一段落したら、 YukiWikiの新しい版もスクリプトを公開しますのでお楽しみに。