リチャード・ストールマン(Richard Stallman)
Why you should use the GNU FDL
この記事は2000年3月に書かれた。
[ 英語 ]
技術文書を書くライターは、 フリーソフトウェアのためのフリーな文書を書いてお金を稼ぐことができるのか。 われわれは切にそれを望む。 そしてそれが、GNUフリー文書利用許諾契約書(GNU Free Documentation License)の存在理由である。
GFDLは、フリー文書に出資する商業出版社の協力を得ながらも、 生きた自由を何一つ放棄せずにすむ1つの道を示している。 このライセンスの中に、 特徴的な「カバーテキスト(cover text)」という部分、 またその他に、 カバー(cover)、タイトルページ(title page)、 履歴(history)、 それから推薦の辞(endorsements)を取り扱っている部分を含めたのは、 著者に料金を支払っている本を商業的に出版している人たちにこのライセンスをアピールするためである。 このアピールを改善するため、私は、 出版社のスタッフ、弁護士、フリー文書の著者、 そしてコミュニティー全体に特別に意見を求めて、 GFDLを書いた。
ソフトウェアマニュアルの商業出版社のうち少なくとも2社は、 このライセンスを使うことに興味を持っている、と私に言ってくれた。 未来は決して確実なものではない。 しかし、GFDLは次のような社会システムの形成に成功するチャンスを持っているようだ。 すなわち、フリーソフトウェアの商業的なフリー文書を書くため、 商業出版社が人に料金を支払うような社会システムの形成に。
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翻訳は結城浩が行なった。 誤字・誤訳の指摘を歓迎する。
プロジェクト杉田玄白正式参加テキスト。
本翻訳は更新記録 23 Apr 2000 jonas という版を元にしている。