結城 浩
注意:
この記事の主だった部分は2000年前後に書かれたものです。必ずしも最新の情報が書かれているわけではありませんのでご注意ください。
このページではドメイン取得にまつわる話を個人的な備忘録として書きます。 系統だった話ではないのでそのおつもりでお読みください。
また、ここに書かれている情報はあくまで個人的な記録であり、 各種業者を推薦するものではありません。 ドメインを取得したり、プロバイダと契約したりする場合には、 必ず「自己責任」でお願いいたします。
インターネットで活動をしていて、 以前から自分のドメインを取得したくてたまりませんでした。 理由は次の通りです。
ドメインの取得は、金額的にもたいしたことはないのですが、 「何となく面倒くさい」と感じてためらっておりました。 その理由は私自身にもよくわかりません。 私は後悔というものはあまりしないので、 ドメイン取得が(ネット活動の割には)遅かったことは後悔しませんが、 もっと早くとっていてもよかったな、とは思います。 いまネット活動をしている(しようとしている)方には、 早めにドメイン取得を検討なさることをお勧めいたします。
ドメイン取得とサーバをどうするかは別の問題です。 自宅にサーバマシンを置いてもいいのですが、それはもう少し先の話として、 レンタルサーバを使うことにしました。 レンタルサーバ業者はプロバイダ同様たくさんあるので迷ってしまうのですが、 結城は以下の観点から、ある業者を選びました。
料金は安いに越したことはないのですが、 ちゃんとしたサポートが得られるか(得られそうか)という信頼感の方が重要じゃないかな、 と結城は思っています。 Webページを読んで、 読んでいてとてもわかりやすかったことからこの業者を選びました。
追記: その後、2000年10月に別の業者に移りました。 その理由は、元の業者で許容範囲になっているデータ転送量を越えてしまったからです。
何というドメインを取るか、は大問題です。 結城が考えた条件は以下の通り。
これらをもとに30個くらい考え、 それらがすでに確保されていないかどうかを調べました。 調べるのはインターネットでときどき見かける 「あなたの名前のドメインはまだ空いてますか?」 という類の検索ツールで行いました(要するに whois コマンドです)。
当然ながら、 印象的でいい名前というのはほとんどすでに確保されています。 それは驚くほどです。 例えば、yuki.com, yuuki.com, yu-ki.com, yu--ki.com はすでに確保されています。 y-u-k-i.com は1999年の時点ではまだ空いていましたが、長いのでやめました(^_^;。 HiroshiYuki.com や YukiHiroshi.com も空いていましたが、これも長いのでやめました。 意外なことに hyuki.com は空いていたので、これにすることにしました。
他にもいい候補が一つ二つあったのですが、 最後は家内の意見をきいて選びました (というより、家内に私の考えを話して聞いてもらいながら考えが固まりました)。 結城が「これがいいかな」と思っていたものは、 家内が「あまり聖書的ではないのでは?」という指摘をしてくれました。 こういうとき、ぜんぜん視点の違う人に話を聞いてもらうのはすごくいいものですね。
条件の中の「プレーンな印象」というのは以下のようなことです。 私はこの hyuki.com ドメインで、プログラミングや文章関連の活動とともに、 キリスト教関連の活動もしていくつもりですので、 仕事に特化したような名前でない方がいいと思っているということです。
COMドメインにしようと思ったのは「覚えやすい」という単純な理由からです。 NUドメインやTOドメインは値段が安く、また、まだ空いている名前も多かったのですが、 逆に安っぽい印象を与えたり、覚えにくかったりするのではないかな、と思ってやめました (NUやTOドメインを持っている人を批判しているわけではないですが)。 アカデミックな分野というイメージを狙っているACドメインというのもあります。 「何とか.ac.jp」ではなく「何とか.ac」となるそうです。
発音という点では hyuki.com というのはあまり合格ではないかもしれませんね。 「えぃち ゆうき・こむ」と読んでもらいたいのですが。 もともと「結城(ゆうき)」という名前はローマ字で表記しにくいのです。 Yuuki なのか、Yuhki なのか、Yuki なのか、Yu(uの上に横棒)kiなのか…。 まあ文句を言ってもしょうがないですね。 結城は Yuki というつづりが好きなのでこうしています。 姓名の順番も問題です。hyuki は Hiroshi Yuki を短くしたものですが、 日本の語順だと Yuki Hiroshi (あるいは YUKI Hiroshi の方がいいかな)になります。 ドメイン名選択のときには、このあたりのことをもやもやと考えておりました。
しかしながら、hyuki.comでたくさんのWebページを公開し、 みなさんからリンクされた結果、現在では適当な検索エンジンで「結城浩」を検索すれば、 www.hyuki.comがすぐに見つかります。 ということは、あまりドメイン名に凝っても意味はないのかもしれません。 むしろ(当然ながら)どういうコンテンツを公開しているか、のほうが重要なのかも。
追記: その後、hyuki.com だけではなく hyuki.net と hyuki.org ドメインも取得しました。
ドメイン名が決まって、運用形態が決まれば、あとはあっけないくらい簡単です。 Web上のフォームに記入して代行業者に送信する。 以上。 数日でもうドメインが取られ、サーバが準備されておりました。 はじめにちょっとした行き違いがあったのですが、 メールを送ると、サポートの方から丁寧な返信をもらい、すぐに対処がなされました。 なかなか良好なすべりだしといえるでしょう。
加筆: サポートのレスポンスはとてもいい場合と、 そうでない場合で波があるみたいですね。 まあ、料金に見合ったくらいかもしれません。
天の父なる神様、御名をほめたたえます。 主の恵みにより、ドメインを取得することができました。 心から感謝します。 hyuki.com でのすべての活動が、 主の御旨にかなうものとなりますように。 いつも主に祈りつつ歩むことができますように。 提示される一文字一文字や、ファイル一つ一つさえも、 主の栄光をあらわすものとなりますように。 このドメインでの活動を通してもイエスさまの福音があかしされますように。 どうかこの弱き者に聖霊様が豊かに油注ぎを与えてくださり、正しく導いてください。 この小さき祈りを、主イエスキリストのお名前を通して御前におささげいたします。 アーメン。
1999年12月から、www.hyuki.comを あるサーバ上で運営していましたが、 ディスクサイズがいっぱいになったのと、 トランスファー(転送データ量)があまりにも多くなってきて料金がかさむようになってきていました。 そこでこの機会にお引越しをすることにしました。
1つのドメインを保ちながら、旧サーバの解約と新サーバの契約を同時に行って移動することになるので、ちょっと緊張しました。 といってももちろん本当に同時に行うわけではなく、 前もって新サーバへファイルを設置しておき、 ある時を境にDNSががちゃりと切り替わることになります。 普通にWebでwww.hyuki.comにアクセスしている人には(不具合をのぞけば)サーバが切り替わったことは意識されないはずです。
もともと、私はローカルディスク上にサーバと同じディレクトリ階層を作成し、そこにHTMLファイルを作成しています(MakeWebを使う)。 そしてWebサーバへのアップロードは機械的に行っています(UpFtpを使う)。 しかし問題になるのはCGIのデータファイルです。 最新版はサーバの方にしかないからです。 そこで金曜日にバックアップをがーととって、それを転送することにしました。 このため数個の書き込みが失われてしまいました。申し訳ないです。
ついでにこの機会に、シンボリックリンクの利用をやめようと思いました(が、こういう余計なことをすると、不具合がでるのですね)。