結城浩
結城浩です。こんにちは。 きょうは、いかがお過ごしですか。 メールをありがとうございます。メールの中に、 「幸せな結婚生活を送る秘密は何ですか」 という率直な質問が書かれていました。 この質問を読んで、私はしばらく考えていました。 幸せな結婚生活を送る秘密は何だろうか、ってね。 ええと、最初に私は自分に聞きました。 私は幸せな結婚生活を送っているかな? 答えは、はい、でした。 私は結婚して十年目になり、長男もうすぐ6歳、次男もうすぐ1歳の子どもにも恵まれ、 仕事も順調でとても幸せな結婚生活を送っています。神さまに感謝、です。 じゃあ、問題は何もないのかな? と続けて自問すると、答えはいいえ、でした。 子どももいて、仕事も順調そう、 というのは家庭を外から見た人にもわかりやすい「幸せさ」ですよね。 でも、もちろん、毎日の生活はそんなにシンプルじゃないです。 幼稚園の送り迎え、家事の分担、ごみ出し、部屋の片付け、家計のやりくり、 ちょっとした言葉や感情の行き違い、子育ての方針、 高齢になったときの親の介護、将来の住まい、ローン、保険、 それから、それから、もっとプライベートで、 このメールにも書けないような微妙でひそやかなこと…。 毎日の生活はそういうごちゃごちゃで満ちていて、 ときおり「やれやれ、どうなることやら」などと ため息をついてしまいます。 そんな中にあっても、 やはり、私は、幸せな結婚生活を送っているのだと感じています。 それは、なぜだろう。 確かに子どもの存在は大きい。でも子どもが幸せのすべてではない。 私は、幸せな結婚生活の秘密は、 夫婦が「一致した基準」を持っていることではないか、と思うのです。 夫婦のあり方を一般的に論じるのは難しいな。偉そうだし。 まあ、少なくとも、私たちはそんな風に考えています。 夫婦になるときに、 耳がタコになるくらい「エペソ人への手紙の5章」を聞かされました。 いま、このメールを書くために、私ももう一度読みました。 特に5章22節〜33節ですね。 確かに耳タコなのだけれど、ここがやっぱり夫婦の基準だな、と思い返します。 幸せな夫婦生活の秘密は、秘密でも何でもない。 言い古されている言葉を何度も思い出すこと、思い返すこと。 妻は夫に従いなさい…教会がキリストに従うように。 夫は妻を愛しなさい…キリストが教会を愛するように。 実は「エペソの5章」を私に教えてくれたのは、 結婚前の家内でした。「あのね」と彼女は言いました。 「キリストが教会を愛するように、というのは、命がけで愛する、という意味なのよ」 恋愛まっさいちゅうでしたから、 彼女が語る聖書の言葉は私の深いところまで届いたのです。 「そうか、夫は妻を命がけで愛さなくてはならないのだな」 家内は自分の夫になる人に適切に情報を伝えたことになりますね。 ふふふ。 結婚十年目にしてもう一度エペソを読み返すと、 ここが夫婦関係を教えていると同時に信仰生活についても教えている個所だとわかります。 (解き明かしをしてくださる聖霊に感謝) キリストと教会の関係を理解すると、それと同じような図式の「夫婦関係」の理解が深まる。 夫婦関係について(体験的な)理解が深まると、 その体験を通して、キリストと教会の関係を実感する。 やっぱり、聖書ってすごい、と感じるのはこういうときですね。 あ、誤解がないように書いておきますが、 私たち夫婦は(とても幸せですが)、 完全な夫婦なんかじゃありませんからね。 エペソの5章についても、いつもこの基準を守っている、というよりも、 失敗するたびに何度も何度も立ち返っている、 立ち返ろうとしている、立ちかえる場所を知っている、 ということなのだと思っています。 結局、偉そうな話になってしまいましたかね。 また、いつか、お話する機会があったらいいですね。 それでは、また。 主の祝福が豊かにありますように。 (にっこり)