結城浩
2003年5月29日
シュナイアー『暗号技術大全』(あの"Applied Cryptography"の翻訳)を送っていただきました。 関係者に感謝します。 なかなか大部(800ページ強)なのですが、本から受けた印象は「意外とコンパクト」ですね。 山形浩生さんの監訳で、 奥付を見ると14名の訳者が名前を連ねていますが、 監訳者あとがきによれば、山形さんが最終的に全体の訳を読み直しているようで、 「○○監訳」にありがちなごつごつ感はありません。 ぱらぱら見た感じでも、読みやすそう。 おお、訳者の中には「おれカネゴン」さんもいらっしゃいますね。
思いがけず結城の名前があとがきに謝辞として上げられていていささか恐縮しました。 そういえば、何点かコメントを出したことがあったような。 このApplied Cryptography(および山形さんの翻訳のドラフト版)には、 結城の暗号本を書いているときに何度も何度も調べ、たいへんお世話になりました。
あとがきには「これがどのような本かについて説明がいるような人は、 たぶん本書の想定読者ではないのかもしれない」とありますが、 まあそうかもしれません。 本体7400円ナリだけれど「買う人は買う」本ですね。 ということで、ご紹介。
補足
『暗号技術大全』の 謝辞への返礼をしたところ、 新山ゆうすけさんや やまがたさんから訳者の連絡用に YukiWikiを使ったという情報と感謝の言葉をいただき、 何だかとってもうれしい気持ちになりました。