三浦綾子さん / 自分の苦しみは、なかなか人にはわからない

結城浩

1999年10月13日

三浦綾子さん。 家内が信仰を得たきっかけは三浦さんの本だし、 私も三浦さんの本から多くの学びがあった。 三浦綾子さんも一人の人にすぎないわけだから決して偶像視してはならないが、 神様によって本当に大きく用いられたクリスチャンの一人だと思う。 三浦さんの著作が今後も広く読まれ、 多くの方がその著作を通してキリストを知り、 聖書の神を信じる信仰の恵みにあずかるように。 残された光世さんの上にも主からの励ましがあるように。

私たち一人一人の人生にはそれぞれの困難があり、それぞれの苦労がある。 自分に人の苦しみがなかなかわからないように、 自分の苦しみも人にはなかなかわかってもらえない。 しかし、人となられた神・イエスさまには、私の、そしてあなたの現在の苦しみがわかっている。 イエスさまご自身も人から裏切られ、痛い目に合い、困難に耐えて来られたからだ。 そして最後には私たちの代わりに十字架の死にまでむかわれた。 これまで2000年の長きに渡って語られてきたこのこと ---- イエスキリストの十字架 ---- が、 いまのわたしに関係があるのか。 いまの自分の苦しみが何のゆえなのか。 どうすれば救いにいたるのか。 理屈を越えて、はっと気づくときは今。 悟るときは今。悔い改めるときは今。祈るときは今。

過去はすでに過ぎ、未来はまだ来ない。 過去も未来も、あなたの自由にはならない。 今日、あなたは生きている。しかし、明日は誰にもわからない。

あなたの自由意志によって信仰告白できるのは「今」しかない。 あなたの自由意志によって信仰告白できるのは「あなた」しかいない。