結城浩
1997年12月2日
マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。 それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。 宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。
(ルカの福音書2章6、7節より)
宿屋には彼らのいる場所がなかったからである… 宿屋はいっぱいだった。ヨセフとマリヤがいる場所はなかった。 産まれたばかりの幼子イエスは飼葉おけに寝かされた。 宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。 私の心もこれに似ているかもしれない。 この世のことで心がいっぱいになっているとき、 得意の絶頂にあって心がいっぱいのとき、 神さまがそこに入ってくることはできないのかもしれない。 絶望のあまり心が空っぽになっているとき、 みじめな思い、自分の汚さや醜さにうちひしがれているとき、 神さまはそこに入ってこられるのかもしれない。 神の独り子イエスが受肉したとき、 イエスは王城や宮殿で産まれたのではなかった。 布にくるまれ、飼葉おけに寝かされたのであった。 イエスさま、どうぞ私の心の王座を占めてください。 私自身はとるにたりない飼葉おけのような存在ですが、 あなたにいらしていただく以上の喜びはありません。