看病をなさっているあなたへ

結城浩

1999年10月28日

神さまは私たちを愛しておられます。 それは間違いありません。 しかし、神さまは私たちの願う通りにロボットのように動く方ではありません。 あくまで、主権・主体は神さまの側にあります。 そして神さまは私たちに最善をなしてくださる方です。

病が治ることは神さまの御心にかなうことだと思います。 また、神さまにはどんな病でも治す力があるのも確かです。 しかしそれも神さまのご計画のうちにあります。 神さまは私たちの全人格・全人生・人間関係をぜんぶひっくるめて最善をなさる方です。 一つの病を治す場合であっても、おそらく最善の時になさると思います。

神さまにより頼むとき、願うときに、信じることが必要なのは確かです。 しかし、その信じる信仰もまた、人間の努力で得るものではありません。 神さまの恵みによって与えられるものです。

盲目の人をさして、 「彼が盲目に生まれ付いたのはだれが罪を犯したからですか。」 という問いに対し、イエスさまが 「神のわざがこの人に現れるため」 とお答えになった箇所が聖書にあります(ヨハネ9:3)。

人間にはなかなかその真意をつかむことはできませんが、 きっと、神さまのご計画があるのかもしれません。

確かにこの世での病がいやされることは大切です。 しかし、私たちはこの世だけで生きているのではありません。 もしもイエスキリストの救いを信じ、 永遠の命を得ることができるなら、 それはこの世での体や心の癒し以上に重要なことだと思っています。

(と言い切りましたが、 微妙な、言いたいことはいろいろ絡んでいるのです。 ごうまんな言い方に聞こえたらごめんなさい。 思っていることを言葉で表現するのは、とても難しいものですね)

あなたのご心労は私などの想像が及ばないところにあると思います。 もしもこのメールが失礼な内容を含んでいましたら、 もうしわけありません。 あなたの切実なメールに、何かしらお返事をしたく思いましたので、 不十分な表現ではありますが、 お返事させていただきました。

主からの祝福が豊かにありますように。