結城浩
1999年8月19日
今日は仕事でちょっぴり情けないシーンがあった。 人々と打ち合わせをしていて、 私自身がとっても考えなしで間抜けに見える発言をしなければならなくなったのだ。 まあ結局その結果として、全体としてよい結論に落ち着いたのだが。 食事をとりながら、当然私はなんとなく気分が晴れなかった。 しかしふと「ああ、これもプライドだなあ」と思った。 仕事をしていて、自分は何を守っているのだろう、とも考えた。
自分の心の安定は大事だ。よりよい判断ができるから。 しかし「自分の心を守ること」を最優先にすると、 それはまた全体の利益にはならなかったりする。 大きな仕事の流れの中では、 個人のほんの小さな判断や発言はあまり大きな意味を持たないかもしれないのだけれど。
また「仕事を評価する」ということにも思いをめぐらせた。 自分の仕事は上司、同僚、部下、そして自分がそれぞれに評価する。 その評価は給料や仕事の配分、日常の態度に反映されるかもしれないし、 表面には現れないかもしれない。 自分で自分の仕事をどのように評価するか、 は毎日の仕事の中で大切なことのように思う。
今日の件については「あなたの発言は確かに間抜けに聞こえたけれど、 その結果、よい結論に達することができたのだ」 と自分で自覚した時点で、気分はだいぶ晴れたように思う。
仕事をするとき「何を守るか」を考えるのは大事だ。 何を守るかは局面によって変化するし、 守るものは1つではない。
あなたは今日、何を守りましたか。