人生に無駄はない

結城浩

2001年9月12日

はじめの章をゆっくり読みながら校正する。 それから、あちこちの章をながめながら、全体を整える。 気が向いた部分は少し深く書く。 あるとき「ここはまずいなあ」と思ったところでも、 日をあらためて見ると「ん、まあいいかも」と思えてくるから不思議。 そのように評価できるのは、まがりなりにも「書いてある」からだろう。 書いてあれば「よい」や「わるい」と言える。 「いまはわるいと思っているが、また後で読み直してみよう」と考えられる。 だから、後のことはあまり考えず、 いま頭にあることをとっとと吐き出してしまうのはよい習慣だと思う。 あとで全部書き直しになってもいいのだ。たいした手間じゃない。 それに、いま書いたものにまずいところが後で見つかったとしても、 同じような失敗を読者もするかもしれない。 そしたら、そこがまた解説すべきポイントの1つとなるわけだ。 人生に無駄はない。 無駄なように思えても、神さまの手にかかれば万事が益になる。

さまざまなことが、世界中で起こる。 けれども心を騒がせず、主に信頼してよく祈らなければ。