結城浩
2000年2月5日
夜、喫茶店で食事をとりながらEffective Perlを読む。 その後、家に戻り書籍の原稿書き。 60分。ハッシュの書き始め。すごく、すごくよい。 書きながら「なるほどなあ」などと言っている。
プログラミング言語を自然言語で説明するっていうのは、 何と言うか、 とてもチャレンジングであり、 深い喜びを感じるものだなあ。 コンピュータの世界って変化が激しいし、 何だかどんどんその変化も加速(暴走?)しているような感じがするけれど、 土台にはやっぱりプログラムやプログラミング言語があって、 地道な理解と地道な知的努力が必要だと思う。 根性、と呼ぶ人もいるかもしれないが、まあ、足腰を鍛えるってことですね。 そしてやっぱりそこには知的な喜びも伴う。 「なるほど」という瞬間だ。 プログラムは美しく、しかも実際に動く。 プログラミングはやっぱり art なのですね。 英国旅行のときに立ち寄った「ヴィクトリア&アルバート美術館」を思い出す(May 30th, 1997)。
入り口、向かって左の方の像の下には INSPIRATION と書いてあり、 右の方の像の下には KNOWLEDGE と書いてある。 そして上の方には、 THE EXCELLENCE OF EVERY ART MVST CONSIST IN THE COMPLETE ACCOMPLISHMENT OF ITS PVRPOSE と書いてあった(V→U)。
プログラミングは、芸術としてのartと技術としてのartの両面を持っている。