結城浩
2003年12月30日〜31日
(12:11) のんびり年末である。 日記もゆっくり更新しよう。 ときどき見に来るよろし。 女の子から聞いた問題を長男と一緒に考える。 私が「1/nは既約分数になるね」というと、 長男は「(n-1)/nも既約分数になるよ」と答える。 私は「pが素数のとき、1/p, 2/p, ..., (p-1)/pのp-1個は既約分数になるね」という。
(12:15)
次男の咽頭炎(喉頭炎ではありませんでした)は、だいぶよくなりました。
というか、昼間は元気なんですよね。
念のためあまり外に出さないようにしよう。
奥さんは年末の買い物に出かける。子供たちは子供部屋で遊んでいる(ときどきもめている(^_^;
)。
(12:26) はてなアンテナの整理をしようと思ったけれど、 いちいちWebでやるのは面倒だなあ。CSVでダウンロードしてぱたぱたエディットして、またアップロードできればよいのに。 textfile.orgで今年紹介したURLは500件弱か。一日1個か2個くらいかな。
(12:46) ネットで書く文章は誰に向けているのか? を読んで少し考える。ふむ。 書いている側の「つもり」と読んでいる側の「つもり」にずれがあると、 驚いたり、当惑したりするのでしょうね、と考えた。 ネットだと、読んでいる側も「書く」ことができるから、その当惑を形にできる。 そうして互いに「え、そんなつもりじゃなかったのに」ということになる。 …という話はこっちに置いといて、と。 そういう驚きや当惑があるから、 ネットで文章を公開するのは面白い、ともいえるかな。 反応があるのは楽しい。 期待通りの反応でも、期待はずれの反応でも。
(14:20) リコーダーを吹く。 お昼を食べる。 『メタマジック・ゲーム』を読む。 奥さんが買ってきたカルタで遊ぶ。 『セクシーな数学』をぱらぱらと見る。 ランダムネス(というか予測不可能性)って想像するよりもずっとずっと深い話なのかもしれない。
(16:56)
年賀状を作ろうと試みる。
写真の選択やデザインで、
家族中がわーわー言って収拾がつかなくなる (^_^;
。
(17:10) 何だか急に静かになったな、と思っていたら、 次男がソファですうすう眠っている。
(17:19) 今晩はカレーにしようかしら、と家内がいうので、ご飯を炊く。
(19:30) 次男は眠り続けている。 カレーを食べた後、家族で『少林サッカー』のビデオを見る。 長男は大笑い。楽しい…。
(21:03) 長男と一緒にお風呂に入る。 既約分数。1リットルの水は何グラム。牛乳パックは何グラム。1リットルのお湯と1リットルの水はどちらが重い。 凸レンズと凹レンズの話。レンズの発明者。光の屈折。 0, 1, 8, 27, 64の次の数。蒸留水の作り方。蒸留水の味。 真空の作り方。トリチェリ。…「あなたたち、いつまでお風呂に入ってるの?」と家内からおこられた。
(21:30) 読者さんから、 [JB]の誤りを教えていただくメールが届く。
(22:07) 他の人はどこ見てる?を開いて、いろんな方がhyuki.comに遊びにいらしている様子を眺める。
(22:48) そろそろ眠くなりました。 みなさん、おやすみなさい。 明日は大晦日ですね…。
(12:35)
今日も少しずつ更新します。
遊びにくるよろし。
静かな年末。午前中はファミリーレストランで仕事。
帰りに家に電話すると「ご苦労さま、帰りにねぎを買ってきて」と家内からのご命令。
スーパーに寄ってねぎを買う。
公園を歩きながら、ふと「あなたの言葉があなたの武器だ」という言葉が心に浮かび、
それをくるくると回しながら帰る。家に着くと、家内が笑顔でねぎを私を出迎える。
(15:38) お昼にうどんを食べたら、急に睡魔が襲ってきて、気を失う。 起きたら15時を過ぎていた。ふみふみ。
(16:30) 『セクシーな数学』を頭から少し読んだ。 うん、クヌース先生の 『コンピュータ科学者がめったに語らないこと』に出てきたランダムネスの話題ともつながりそう。 本棚の本を片付けたり、ゴミを捨てたり。
(17:00) ふと、思い立って、 メールマガジンPerlクイズを発行。今回は謎のスクリプトのパズル。
(20:30) 年越しそばを食べる。 テレビを観ないので、静かな年の瀬。 長男とトランプをして遊ぶ。
私「ジョーカーを除いたトランプの枚数は?」
長男「うーんと、52枚。」
私「そうだね。じゃあ、Aを1, J,Q,Kをそれぞれ11,12,13として、52枚のすべての数を合計するといくらになる?」
長男「えーっと、三角形にして計算するんだね。14×13で、182だね。」
私「んんんん?ちがーう。(13+1)×13÷2だから7×13で91。それが4つのスートになるので、364かな。検算。7が平均値で、52枚だから、364。うん。」
長男「ほえー。2で割るの忘れてたー。」
私「では次の問題。トランプの絵札は何枚?」
長男「絵札って、絵が描いてあるもの?」
私「J,Q,Kが絵札。」
長男「えーと、えーと。」
私「ずいぶん時間かかるね。」
長男「わかった12枚。」
私「その通り。それでは絵札の数を合計すると?」
長男「うーんとね。11+12+13が36だから。4で、2上がって、144だね。」
私「その通り。お父さんはこうやったよ。平均して12。全部で絵札は12枚。12×12で144。」
長男「なるほど。」
私「ところで、トランプ52枚をきっちり同じ枚数で分けるとする。何人で分けられる?」
長男「2人で分けられるね。26枚ずつ。」
私「うん。3人はどうかな。」
長男「3人…はだめだね。」
私「ふうん。3人では分けられないんだ。なぜ?」
長男「3が素数だから。」
私「素数だから? 2も素数だよ。」
長男「あっ。…うーん。わかった。3が52の約数になっていないからだ。」
私「そのとおり。その通りです!…他にトランプ52枚をきっちり分ける人数は?」
長男「ふふふ。52人。」
私「あはは!一人一枚ずつだ!」
長男「あっ、1人。」
私「ははははははっ!52枚独り占めだね。」
長男「あははははっ!」
私「ふふー。4人では?」
長男「13枚ずつだね。」
私「5人では?わけられるかな?」
長男「ダメだよ。」
私「どうして?」
長男「…」
私「ん? さっきの3のときと同じ答えでいいんだよ。」
長男「ちがうの。別の答え方を考えているの。」
私「ふーん。」
長男「あのね。5人で分けられるのは、5の倍数の枚数のカードだけ。だから一番下が…」
私「一の位?」
長男「そう、一の位が、0か5でなくちゃだめ。だから52枚のカードは5人では分けられない。」
私「えらい! そうだね。 約数と倍数は反対の言葉なんだ。52枚を6人では分けられるかな。」
長男「だめだよ。あとは13人で、4枚ずつ。」
私「そうだね。ペアになっているよ。1人で52枚、52人で1枚。2人で26枚、あっ…」
長男「26人で2枚というのもあるんだね!」
私「そうだね。4人で13枚、13人で4枚。これで全部かな。」