結城浩
1999年7月13日
昨日、スターウォーズのエピソード1を観てきました。 私がスターウォーズを初めて観たのは中学2年生の夏(エピソード4)。 すごく感動しました。今回のエピソード1もとても楽しめたけれど、 エピソード4のときほどではないなあ (^_^; CGとかスピード感あふれる映像に慣れてしまっているのかもしれませんね。 以下は水を差す一言。 『スターウォーズ』は娯楽映画としてはとても楽しいけれど、 思想・信条的には私はいま一つだと思いました。 あの有名な "May the force be with you." というセリフに代表される 「フォース」が、スターウォーズの根底にありますね。 そのフォースは、私には「人間の内なる力」を表しているように感じられます。 神という絶対者を立てず、人間の内なる力を信じる、というのは、 私には「心地よいが間違っている方向」に思われます。 それで思い出したのが先日観た別の映画『奇蹟の輝き』。 天国にいった主人公が、自殺した奥さんを救いに地獄に行く話。 あそこでは「愛」がすべてを解決するストーリーになっていましたが、 その「愛」はどんな愛なのか、私にはあまりピンと来ませんでした。 映像は奇麗だったのですが。 そこでもやはり絶対者としての神は表には出てこないのです。 やはりそれはすごく物足りない。 ほんのちょっぴり期待しているのは『プリンス・オブ・エジプト』。 何しろモーセが主人公(の一人)なのだから、 聖書の神が登場しないわけはない(と思いたい)。 でも、例えばモーセが海を分ける映像だけが見せ場だったらやだな。 →後日談:『プリンス・オブ・エジプト』観ました。超お勧めです。(1999年7月28日) クリスチャンの基準である「聖書」が言葉で書かれていることはとても意義深いと私は思っている。 映像や建物や彫像ではなく「言葉」で書かれている。