結城浩
こんにちは。結城です。いかがお過ごしですか。 梅雨に入ったとか言っていたのに、何だか暑いです(東京は)。 『Java言語プログラミングレッスン』(上)の発売日がすぎて、 ちょっとほっとしています。 今週末くらいから下巻の再校読みがはじまりますけれど。 『Java言語プログラミングレッスン』は父なる神さまに捧げました。 コンピュータに興味がない方でも、 書店で『Java言語プログラミングレッスン』を見かけましたら、 謝辞の部分と各章のはじめと終わりに目を通してやってください。 (家内はそこだけ読んだようです(^_^; 「何か深遠そうなことを書いてるわね。ふふ」と笑っていましたが) ネットのリアリティということをよく考えます。 ネットは仮想的(バーチャル)な世界ですけれど、 そこで暮らしている私たちは、はっきりしたリアリティを感じています。 (よね?) ふだんネットに接していない、接したことのない人には、 そのリアリティをうまく伝えることは難しいかもしれません。 もちろん、ネットのリアリティには限界があります。 けれど、ネットが持っているリアリティは、 いまのリアルな社会に欠けている重要な部分を補っているように思います。 (補うだけではないですけれど) 個人個人がばらばらに生活を営み、生活時間帯が大きく広がっていて、 なかなか人がふれあう機会が少なくなっているのを、 メールや掲示板が補っています。 マス向けの情報が氾濫して、個人の声が聞き取りにくくなっているのを、 ホームページが補っています。 けれど、まずいこともあります。 このネットという社会のリアリティ「だけ」を信じるようになるのは 危険だからです。 ネット中毒(って私かも(^_^;)の危険ですね。 ある(実生活側の)知人がこんなことを言っていました。 ネットのつながりだけに慣れてしまうと、 実生活のつらい局面で「ぐっと耐える」のが難しくなる。 ネットでは「さっと身を避ける」「すっと身を引く」「姿を隠す」というのは 比較的容易だけれど、実生活ではなかなか難しい。 確かにそうだと思います。実生活の人間関係はそう簡単には変わりません。 現代の私たちは、結構心がfragileになっている。 傷つきやすく、痛みやすく、もろい。 私は礼拝を休んだり、お祈りをしない時間が続くと、 特にぴりぴりした心になることが多いですね。 まあ、当然ですが。 私はよく「人生の目的は愛だ」と気取って言うのですが、 これはほんとうだと思います。 人は一人で生きていくのはとても難しくて、 人格的な交わりを必要とします。 それは夫婦かもしれないし、友人関係かもしれないし、 人格的な神との交わりかもしれませんが。 ともかく、人は一人で生き続けることはとても難しい。 (一時的に一人で生きる必要がある場合もありますけれど) クリスチャンの毎日は、神を愛し、人を愛することだと思います。 神を愛し、人を愛する。 神を信じ、人をゆるす。 神さまから注がれる愛を受けて、それを人と分かち合う。 それがクリスチャンの毎日と思っています。 (それができないことも多いのですが、 それでもまた神さまに向かうんです) がっくり来ているときや、目が回るほど忙しいとき、 あるいは逆に、自分が何をしていいかわからなくて途方にくれているとき、 神さまのことを忘れてしまいがちです。 あるいは神さまのことを考えているふりをして、 自分のことばかり考えてしまうのかもしれませんが。 自家中毒から脱出するには他者が必要です。 ぐるぐるまわる自分の心から抜け出すには、自分の力では無理です。 (自分の靴ひもを引っ張って泥沼から飛び出すのが無理なように) 信仰を持っている人なら、心を注いで、なりふり構わず主に祈る。 わめくように、格闘するように、本音で、主に祈る。 イエスさまは私たちの一番醜いところもご存知で、 その上で私たちを愛していてくださるのですから、 自分をとりつくろったりせず、そのまま祈る。 信仰を持っていない人なら…うーん、次善の策として人と話す。 真剣な話でも、どうでもいい話でも、聞いてくれる相手に向けて、 何かを話してみる。 ともかく、 自家中毒から脱出するには自分以外の人格が必要です。 長い人生、いろんな日があります。 けれどもきょうは特別の日。 昨日はすでに過ぎ、明日はまだ来ない。 私たちが自分の意志を示し、行動をするのは、 今日、今だけなのですから。 あなたの今日一日が、神さまに祝福されたものとなりますように。 すべての悪い思いから守られ、よい行いをすることができますように。 悪いことすべてを大胆に悔い改め、ひとをゆるし、 新しい一歩を進めることができますように。 そして願わくは聖書に書かれている主なる神さまに出会うことができますように。 救い主イエスキリストのお名前を通して祈ります。 アーメン。 ちょっぴり長くなってしまいました。 またお手紙を書きますね。 あなたの最近の様子も(お時間がありましたら)お聞きしたいです。 (^_^) ではまた!