英訳者による序文

キリストにならいて

Aloysius Croft, Harold Bolton著
結城浩 訳

序文

この版の「キリストにならいて」を準備するに当たっての目的は、 すでにこの比類ない本の愛読者になっている人たちの心に残り、 まだ愛読者ではない人たちをひきつけるような、 シンプルで、読みやすいテキストにすることでした。 この理由から私たちは、テキストを今日語られている現代語に直すように努力し、 クリスチャンの古典の多くの翻訳で生き生きした動きを妨げているような、 人を煙に巻く古文調の用語は使わないようにしました。 その結果として、私たちが思うに、現代の読者に認めてもらえるような、 直截的で明確なテキストを得ることができました。 二番目に、私たちは読みなれている段落形式を使用し、 オリジナルや多くの翻訳に見られるような単文や詩歌形式は使わないようにしました。 これは読みやすさのためになされたことで、 単文どうしの関係をもっと明確にするためでした。

多くの現存の英語版に比べて文学的に優れているという主張はここでは行いませんし、 この書物を書いたのは誰かという混乱した問題を解こうという主張も行いません。

現在のところもっとも普及している説によれば、 本書は、the Brethren of the Common Lifeのメンバーの2人または3人によって書かれました。 the Brethren of the Common Lifeは14世紀の後半、Netherlandで組織された僧侶の団体です。 その中で、KempenのThomas Hemerken、現在知られている名前でいえばトマス・ア・ケンピスが、 後ほど彼らの書き物を霊的な日記として翻訳し、まとめました。 翻訳はオリジナルのNetherland語から、 学者たちに広く認められているラテン語へ対して行われました。 このトマスは、1380年ごろに生まれ、 the Brethren of the Common Lifeで教育を受け、 そのコミュニティに参画し、ordained priestになりました。 彼のその後の経歴は霊的な完成のcounselsを熱心に実践することであり、 また学校のために写本を行うことでした。 この両者から、「キリストにならいて」がevolveされました。 編集者としてまた翻訳者として誤りがなかったわけではありませんが、 彼のおかげで、本書が完成し、 聖書以降世界で最も広く読まれる本として残ることになりました。 ここで英語に翻訳した版は、トマスの版を元にしており、 章や部の削除は行っていません。 because doubts exist as to their authorship, or because of variants in style, or for any of the other more or less valid reasons.

たった一つだけ大きな変更があります。 聖餐を扱っている部分をケンピスは第三巻に置いていますが、 この版では第四巻に入れています。 この移動は全体の秩序をより論理的なものとし、 また多くの編者の考えに合致しています。

英訳者
Aloysius Croft
Harold Bolton

豊かな人生のための四つの法則