Bob(原文・編)、結城浩(訳・編)
C.S.ルイス『キリスト教の精髄』を読むためのガイドです。
『キリスト教の精髄』ガイドへようこそ。 『キリスト教の精髄(せいずい)』は、 C.S.ルイスが書いたキリスト教の入門書です。 この本はクリスチャン、ノンクリスチャンを問わず、世界中の人々に読まれてきました。 この本を通して、どのような教派の人であっても、 本質的なキリスト教神学の基礎を理解できるようになっています。 このガイドの目的は、 ルイスのこの古典的な作品を人々がよりよく理解し、適用する助けとなり、 私たちが生きているこの世界の中で、 それぞれの信仰をもっと強く分かち合えるようになることです。 また、このガイドは、 キリスト教の教義を大づかみでとらえ、 聖書の神に対する基礎的な信仰を得るための大きな助けともなるでしょう。
このガイドを利用するためには、 まず『キリスト教の精髄』を入手して読み始めることをお勧めします。 本を手元に置いて、すぐに読めるようにしておきましょう。 図書館や書店にあるかどうか調べてみてください。
このガイドにはいろんな利用方法があります。 個人的にルイスの本を読むときに使ってもいいですし、 教会の勉強会で使ってもいいでしょう。 人数が多いときには小人数に分かれ、 読んだ個所について話し合う機会を定期的に持つこともできます。
主の御名を賛美し、主なる神様にすべての栄光をお返しいたします。 『キリスト教の精髄』ガイドは以下の方針のもとに翻訳を行いました。
訳者は、 このガイドや『キリスト教の精髄』だけに読者の注意が向けられることは願っていません。 これらの文章を通して、 聖書および神さまに読者の意識が向かうように祈り、願っています。 どのようなささやかなことでも構いませんので、 ぜひあなたの感想やご意見をお聞かせください。
なお、『キリスト教の精髄』日本語訳は全国のキリスト教書店などで購入できます。
(2018年追記) この『キリスト教の精髄』ガイドは、 インターネットでやりとりしていたBob氏のページ(The Mere Christianity Study Guide)をもとにして、 1999年頃に許可を得て作成しました。 2018年現在、原文のサイトはなくなってしまい、連絡も付かなくなってしまいました。
けんかや やり合いをするとき、 人間は、絶対的に正しい基準というものに訴える傾向がある、とC. S. ルイスは書いています。 ルイスはこの基準のことを「自然の法則」または「道徳的法則」と呼んでいます。
ルイスは、読者の手紙の中から、彼の「自然の法則」の理論に対する二つの反論を引用しています。
ルイスは、 道徳的法則(自然の法則)は生きており、 人間の生活の中に働きかけてくるものであると結論づけています。
ルイスは、宗教というものを、 〔訳注: 単なる古くさい話ではなく 〕 道徳的法則によって負った罪からの救いの道として考えなおそうとする 三つの根拠をあげています。
ルイスは、神に対する信仰の大きな分類について論じています。
ルイスは、自分で「水割りのキリスト教」と呼んでいるものについて論じます。
ルイスは自由意志、悪魔、そしてキリストの性質について論じています。
キリストの贖罪がどのようにして有効に働くかの理論が示されています。
キリストの生命の意味が簡潔に述べられます。
ルイスは道徳について考えるべきことを三つあげています。
ルイスは「根元的諸徳」というものについて論じています。
人と人との間の道徳について論じ、 クリスチャンだけの社会がどのようなものになるかについて論じています。
人間という機械に関するクリスチャンによる仕様書。
貞潔(chastity)というキリスト教的道徳について。
クリスチャンの結婚とそれが意味する多くのことについて。
「人をゆるすこと」そしてさらに困難な「敵を愛すること」についての議論。
ルイスはこの世の誰一人としてまぬがれることのできない最大の罪について述べています。 誰でも、他の人の中にその罪を見て嫌悪を感じるくせに、 自分もその罪を犯しているとは(クリスチャン以外は)自認していません。
キリスト教的愛について。
ルイスは希望を神学的徳の一つだと述べています。
ルイスは信仰の二つの意味について論じています。まずその第一の意味について。
信仰の第二の意味について。
生命について、および生命がどのように神と関係しているかについての議論。
神の人格についての議論。 神の人格が持つ性質と、神の人格が私たちの生命にどのように働くかについて。
神が時間の外にいかにして存在するかという議論。
ルイスは神の位格がどのように結合しているかを論じています。
ルイスはおもちゃの兵隊の比喩を使って、 クリスチャンがいかにキリストに似たものに変えられていくかを説明しています。
5章の考えについての二つの説明。
ルイスはクリスチャンの新生の概念を二つの物語を使って説明しています。
クリスチャンとしての生活の困難な部分と容易な部分を調和させる試み。
費用を計算するというのは 「あなたがたは完全な者となりなさい」 という命令とその意味を理解することです。
クリスチャンの生活と非クリスチャンの生活を見分けることについて。
クリスチャンに起こる変化を、ルイスは進化を使って説明しています。