自分の将来と親の将来について悩んでいる方のために

お返事

現代の日本において、○○さんの悩みは決してあなただけのものではなく、 あなたとまったく同じように感じ、ぼんやりとした不安や、 将来に対する「重たさ」を感じている人はたくさんいらっしゃると思います。

その一方で、この悩みはあなた固有のものでもあります。 あなたとご両親、あなたとご家族との関係はあなた固有のものだからです。 親離れや、将来に対する不安などの微妙なことがらが複雑に絡んでいると思います。

それぞれの年代には、またそれぞれの時代には、それぞれの悩みがあります。 人間の目には「どうしてこんなことが私の身に起こるのか…」と思うことがたくさんあります。 大げさに言えば、私たちの人生はそういう事柄で満ちているといえるでしょう。

しかし、神さまは決して私たちに負えない重荷は負わせません。 神さまは、公正な方であり、試練とともに脱出の道を備えてくださる方です。 どう解決していいかわからないような問題であっても、 その問題を通してでなければ至れない成長へと、 神さまはあなたを導いてくださるのです。

新しい世界への一歩を踏み出したいと思うとき、 そのときに親のことや家のことを考えるのは確かに重いものです。 あなたは、自分の心の中にあることを誰にも話せない、とおっしゃっていますが、 それはあまりよくないと思います。 「親の存在が面倒になる」というのはよくないことだとあなたは思っていますが、 あなたは親を敬っていないわけではありません（ですよね）。 自分を育ててくれた親を大事にしたい、と心から思っているわけです。 だからこそ「重たい」と感じているわけですよね。

あなたは「親の存在が面倒になる」 もっと「自分の好きなように自由に生きたい」と感じるでしょう。 そのような気持ちを打ち明けたり、 相談したりする友人なり知人なりが必要だと思います。 また、当の親とも、そのことを話し合う必要があります。 老いていく親は、本当の当事者ですから、自分の老後について何かを考えているでしょう。 ○○さんに何かを期待しているかもしれませんし、していないかもしれません。 しかし、何かしら、親との話し合いの場 （といってもざっくばらんなものでよいと思いますが） が必要なように思います。

勝手に思い込んで、一人で全部背負って、 ため息をついて毎日を送るのはつらいものです。 あなたとご両親との関係はわかりませんが、 何かの機会、きっかけが必要なように思います。

親を敬い、大事にすることは神さまの命令ですから守る必要があります。 しかし、それをどのように実現するかはケースバイケースです。 ぜひ、継続的に祈ってください。

それでは、お祈りをいたします。

お祈り

天の父なる神さま。御名を賛美します。
あなたは素晴らしい方。
天地をお作りになり、私たちをお作りになり、私たちの家族を与えてくださる方。
あなたのお名前を心から賛美します。

○○さんからお手紙をいただきました。
○○さんの人生、これまでの主の守りを感謝します。
あなたの導きを心から感謝します。

○○さんはご両親と暮らしていますが、
老いていく両親のことを思うと、面倒に感じたり重たく感じたりすることがあります。
自分の人生の不自由さを感じるときもあります。
自分だけが親や家のことで悩んでいるように感じます。
好きなことをできないのではないかと不安にも思います。

神さま。あなたは○○さんを愛しておられます。
かけがえのない、大事な存在として、
愛する子として○○さんを思っていらっしゃいます。
そのことを感謝します。

あなたは○○さんの気持ちをご存知で、そのつらさもすべてわかっていらっしゃいます。
ありがとうございます。どうか、○○さんを支えてください。
どのようなことを考え、どのような行動をとっていけばいいのか、
主が指針を与えてくださり、道をひらいてください。
○○さんは親を大事に思っていますが、面倒に感じるときもあります。
主よ、どうぞ○○さんが、自分だけの思いではなくて、
あなたの力によって、○○さんらしい形でご両親へ愛を表すことができますように。
家にいたほうがよいのでしょうか。家を出たほうがいいのでしょうか。
ご両親と話した方がいいのでしょうか。いつ、何を話したらいいのでしょうか。
自分の人生をどのように歩んでいったらいいのでしょうか。
そのような○○さんの疑問に主がこたえてくださるようにと祈ります。

また、毎日の生活の中で、○○さんを助けてくれる助け手を主が与えてください。
心から正直な気持ちを話せる相手を、相談できる人を、主が送ってください。
○○さんが一人で必要以上に悩みこむことがありませんように。
○○さんとご家族との関係も、主が整えてください。

神さま。
現在直面している問題を通しても、あなたが素晴らしいことをなしてくださることを信じます。
○○さんに必要な勇気と力を、あなたが必ず与えてくださることを信じます。
あなたは、○○さんを本当に本当に愛してくださっているからです。

主が○○さんに希望を与えてくださいますように。

尊き主、イエスキリストのお名前で祈ります。

アーメン。

（2009年2月25日）

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