イギリス旅行記 Part 2

June 3rd, 1997〜June 8th, 1997

結城浩

目次


June 3rd, 1997 (Tuesday) - ウインダミア/Intercity/オックスフォード/コッツウォルズ

夜中の湖 (6/3 0:00)

夜中、ふと目が覚めて窓の外を見る。ウインダミア湖。 明かりが全くないけれど、星明かりでうっすらと湖面と山が見える。 瀬田さん翻訳の絵本『よあけ』を思い出した。 ウインダミア -- Windermere -- の -mere というのは湖という意味かな?

(誰か辞書引いて掲示板に書き込んでおいてほしいな…  と書いておいたら、有志の方々が書き込んでおいてくださいました。感謝。  やはり古語で「湖」「池」の意味のようです)

このあたりで、英国旅行の行程、約半分かな? 長いような、短いような…

朝の湖 (6/3 8:30)

朝食前にウインダミア湖のほとりまで降りていく。 このL…ホテルは立地はすばらしい。 鴨が一羽うとうとしている。 水鳥が一羽、滑空して目の前を過ぎていく。 今日もいい天気だ。

あわててウインダミア駅 (6/3 9:53)

朝食や荷物のパッキングでちょっと手間取り、 おおあわてでウインダミア駅。 息子の小さなバッグを尋ねるが、見つからず。 家内は列車の席が予約できるかを尋ねるが、もう間に合わないということ。 空席があればいいのだが。 列車に乗り込むと子供たちがいっぱい。どうやら遠足みたい。 前に座った Jewish 風の(深く、聡明)おじさんに、 どこで乗り換えたらいいかを相談。 (家内いわく、あれが《ラビ》の顔なのよ) 話をいろいろ聞くが、結局オクセンホルムにする。

湖水地方を離れて (6/3 10:30)

オクセンホルムでIntercityに乗り換え。 ここでも息子のバッグ(中身は二階だてバスと黒タクシー)を聞くが、なし。 列車のドアは自分であけて乗り込む。 席は空いていてうまく4人席に座れた。ふう、と一息。 三人でリンゴをかじりつつ、あとは Oxford まで4時間半の旅だ。 これで湖水地方ともお別れである。 今日はコッツウォルズに移るのだ。 しまった! 今日のお昼もサンドイッチか!?

列車の予約席

Intercityの予約席には背もたれのところにカードがさしてある。 日本のように「指定席車両」というのはない。 指定席も自由席も混在している。というか on demand でカードをさして 予約席にするわけだ。まあ確かにこの方が dynamic allocation に なってメモリの有効利用になるよね。メモリじゃなく、座席だって。

Creweという駅で停車しているとき、考えた。 日本と同じように、ここでもみんなが生活している。 それがどうも不思議である。 いったい日本の私たちの毎日と、ここで暮らしている人々の生活は どうつながっているのだろう…。

お昼

お昼はゴマつきパンのホットサンド。 列車の中のコーヒーはネスカフェなので、 紅茶にする。丸いティーバッグ。

Oxford でレンタカー (6/3 14:30)

Oxford の駅に到着。意外と小さい駅である。 いや、まったく、ほんとうに小さい駅である。 駅に付いている売店や切符売り場などは、 駅中央に立ってくるりと回れば一望できてしまう。 AVISのレンタカーに電話をかけて「迎えに来てくれない?」と言ってみたところ、 歩いて 2 minutes だから自分で来ておくれという。 スーツケースごろごろしながらレンタカーのオフィスへ。 『謎の円盤UFO』に出てきそうな(古いね)お兄さんがテキパキと処理。 child sheet もつけてもらい、荷物をトランクに入れてもらう。 Thank you!

Oxford 一周

コッツウォルズに移動する前に Oxford を軽く一周する。 ここには『ナルニア国物語』を書いた C.S.Lewis が教鞭をとっていた マグダレンコレッジがある。クリーム色の美しい建物。 あの高いのは礼拝堂かな?

Oxfordの中は車が入れるところと入れないところが混在していて、 一方通行がとても多い。人もたくさん、車も多い。ちょっと脇道に はいると急に閑静になる。

息子はもう眠くなってきたらしく「ホテル帰ろうよう」と言い出す。 OxfordのScience…の前を通ったとき家内が、 「将来、大きくなったら、ここに勉強しにきてもいいんだよ」 と息子に言うと、「勉強する! ホテル帰って勉強する!」と言い出す。

Burford (6/3 16:00)

Oxfordを離れてBurfordへ。ここがコッツウォルズ地方の玄関である。 OxfordからBurfordまでは20分くらい。 息子はもう眠っているので、私は車に残り、 家内が一人でTourist Informationへ。Local Mapをもらったり、 Marketの場所を聞いたりする。

私は車から降り、息子の寝顔を見たり、道ゆく老夫妻を眺めたり。 たまに通る車のナンバーを見ているうちにパスフレーズのことに思いが流れ、 乱数や暗号プログラムのことを考えたりする。

40分ほどして、パンフレットを抱えて家内が走ってくる。

モートン・イン・マーシュ (6/3 17:00)

もう五時なのに、日本で言うと午後1時くらいの明るさである。 モートン・イン・マーシュのスーパーマーケットでミネラルウォーターと フルーツを買う。今晩の宿泊先のマナーハウスに電話。 今晩の夕食の算段をする。子どもはディナールームに入れないが、 いま息子が寝ているということは、食事時には絶対起きているから…。 やっぱりルームサービスにしようか。

チャリングワース (6/3 18:30)

マナーハウスの入り口を見つけるのにちょっと手間取ったが無事 マナーハウスに到着。 入り口から建物までの間にうねうねと道があり、 両側にまた牧場が広がる。

このマナーハウスはとっても居心地がよい。 スタッフもみんなにこにこしていて、こちらの言うことを親身に聞いてくれる。 pleasantな宿である。 スタッフの笑顔もそうだが、何というか…応対がマニュアル的ではないのだ。 Receptionも、Chefも、Porterも、みんな生き生きとしている。 「モーニングティはどうする?」というので、 "When is the earliest possible?" と聞くと、 "It's up to you!" という答え。 ありがたい。明朝6:00にモーニングティを頼む。  (ちょうど、これを書いている今ティが到着。   Knock, knock! Morning tea, sir!)

部屋にはウエルカムフルーツ、シェリー酒のボトルとグラス、 ビスケットが置いてある。電話は三つ。 子ども用の extra bed もすでに入れてある。 ベッドカヴァー、カーテンの柄が揃っている、と家内が言う。 「extra bed のカヴァーまで揃っているのね」 部屋は広くてゆったり。

まず、子ども用に finger fish と chips (ポテトチップじゃない)を注文 しておき、メニューの検討にはいる。 結局、ルームサービスでアラカルトメニューをとる。 こういうときに、英和辞典がいるのだな。 肝心の単語がわからないと、何が出てくるかわからないから。

うれしいことに、 スターター、メインディッシュ、デザートとコーヒーを その都度部屋に運んできてくれる。 「それでは次、メインを運んで」と電話するのだ。

…夢のようにおいしい! そして嘘のように安い!


TO START
A Salad of Asparagus and New Season Potato
with a Parmesan Wafer and Herb Mayonnaise

TO FOLLOW
Pan Fried Scotch Beef Fillet with Sausage
of Wild Mushroom and Thyme Infusion

Honey Roast Duck with Pomme Fondant
and a Cassis and Shallot Reduction

TO FINISH
Wild Raspberry Souffle with
a Thyme and Vanilla Sauce

Passion Fruit Parfait with Orange
Biscuit and Roast Plums


June 4th, 1997 (Wednesday) - コッツウォルズ/英国庭園/アンティーク/アパースローター

早朝散歩 (6/4 6:00)

朝、私が通信をしている間、 家内は邸内を散歩する。 きょうはくもりのようで、遠くまでは見えないらしい。

水泳

息子が起きたところで三人で邸内のプールで水泳をする。 塩素のにおいがあまりしない。 だっこして泳がせると、息子は大喜びである。

宿泊先変更

この「マナーハウス」が気に入ったので、 今晩宿泊する宿も普通のホテルから「マナーハウス」に変更することにする。 前もってミシュランで調べておいた pleasant なマナーハウスLMに電話をして 予約を入れる。もう家内は手慣れたものである。 うまくとれたので、今度は日本で予約を入れていたホテルをキャンセルする。 某旅行社からは「キャンセルした場合には全額支払う」と言われていたのだが、 FAXをもらって調べてみると、「もしもその部屋が埋まらなかった場合には、 全額支払うが、他のお客さんによって埋まった場合には預り金分だけ」とのこと。 うーん。日本の旅行社からはそんな話は聞いていないぞ。 日本でキャンセルしたら全額払うが、 現地でキャンセルしたら預り金だけ? 何か変だなあ。 どうも、某旅行社は信用できないなあ。 もしかしたらキャンセル料金を着服するつもりなのかな? 概して、現地ホテルに直接あたった方が、 情報は正確で応対は良心的である。

朝食と散歩 (6/4 9:30)

朝食は English Breakfast。息子にはハイチェアを出してもらう。 食後、邸内と庭園を散歩。 薔薇の季節にはまだ少し早すぎる。 このマナーハウスは高台に立っているので、 牧場が一望できる。あれは何かなあ、羊かなあ。

ヒドコット・マナー・ガーデン (6/4 12:00)

今日は英国庭園見学の日である。ヒドコット・マナー・ガーデン(ここも National Trust の管理だ)を見学する。 薔薇の香りでむせるような小道を通ったり、 高い生け垣に造られた小さなトンネルをくぐったり。 とにかく広い。入り口で購入したマップを片手に庭をめぐっていく。 庭は高い生け垣で区切られていて、各区画ごとに趣向が凝らされていて 入るごとにハッとさせられる。 とてつもなく長い芝生の坂道があったり、 四角く刈り込まれた木が並んでいたり、 突然丸い池が登場したり、迷路のようになった木があったり…。 『不思議の国のアリス』の場面転換を思い出す。 「まるで部屋を見ているみたい」と家内が言う。 私はアラカルトの料理みたい、と思っていた。 息子は丸い池に木の枝を垂らして釣りをしている(つもり)。 なかなか帰りたがらない。

キフツ・ゲート・コート (6/4 13:30)

向かいにはキフツ・ゲート・コートがある。ここは庭園と植物の販売。 狭い小道の両側に香り高い花があると、何だかうっとりした気分になる。 ティールームでひとやすみ。 ハムを挟んだバタつきパンを食べたが、バタがおいしい。 お腹にガンとくるようにうまい。 庭園はそれ自体が迷路のようだね。

コッツウォルズドライブ (6/4 14:40)

細い田舎道をずっとドライブ。丘陵地帯だから、景色が刻一刻と変わって楽しい。 カーブを曲がると突然あたりが一望できたり、両側がずっと上まで広がったり。

チッピングキャムデン (6/4 15:30)

15:30ごろにチッピングキャムデンにつき、LLoydsでトラベラーズチェックを現金化。 手数料なし。 息子が少しむずがる。 「おうちに帰りたいよう。おうちの本が読みたいよう」 こういうときはたいてい眠いか、お腹が減っているときなのだ。 本屋さんを探し、ANNO's AESOPとBumper to Bumper(車の本)を買う。 こちらが懸命に早く英語をしゃべると、相手も早く返答して聞きにくいということに 気が付いた。わざとゆっくりしゃべると、 向こうもゆっくり話してくれて聞き取りやすい。 息子はご機嫌になり、「ホテルにいったら読んでね」と言ったかと思うと、 すうっと眠ってしまった。 家内はいつのまにか手芸用品の店につかまってしまう。 「ああ、もう、たくさんあって頭がくらくらする」

コテッジ・ファーム (6/4 16:00)

チッピングキャムデンで見つけたパンフレットにパイン材のアンティーク家具 のお店が出ていたので、そこに行ってみることにする。 とても雰囲気の良い店で、親切そうなおばさんが牧場内で店を開いている。 店の中にはパイン材の家具がたくさんあるので、 ぱあっと明るい感じである。聖歌らしい音楽が流れている。 店から見える庭には大きな木があり、ぶらんこが下がっている。 おばさんのまわりに小さな子が二人まとわりついている。 息子がもし起きていたら、いっしょに遊べたのになあ。 家内はコンディションのよいパインの椅子を見つけた。 「日本に比べたら信じられないくらい安いのよ」 購入しようと思って輸送費を聞いたら、今度は信じられないくらい高い。 おばさんもすまなそうにしていて、あちこち業者に電話をかけてくれるが、 輸送費は変わらず。 ものすごく残念だったが断念することにする。 「日本に来ているアンティークの椅子って、ずっとずっと高いのよ」と 家内はいきどおる。

アパースローター (6/4 17:40)

アパースローターにあるマナーハウスに到着。 ぎりぎりアフタヌーンティに間に合う。 建物のわきではあひるのジマイマがたまごを抱いている。 建物前面に街灯つきの広い芝生の庭がある。 庭といっても仕切りも壁も何もなく、ずうっと遠くの牧場まで続いているようだ。 その庭にポツ、ポツとテーブル&チェアが置いてある。 そこまでスコーンとクリームティを運んでもらう。 お茶はちょっとChineseっぽい味のするアールグレイ。 クロテッドクリームが濃厚で、おいしい。 「スコーンは私の作るのと味かわらないんじゃない」と家内がいう。 私は家内の作る方がおいしいと思う。

しかし、庭園でのんびりひなたぼっこをしながら(まだ昼間のように明るい)、 お茶とスコーンを運んできてもらうのを待つのはとても贅沢な気分。 ゆっくりお茶を飲んでいると、 遠くで雄鶏が時をつくる。 鳥たちがテーブル下の食べこぼしを拾いにやってくる。 ふとみると、りすのナトキンが太いしっぽを波打たせながら走ってくる。 ナトキンは匍匐前進でえさを探す。急に向きを変え、 木の上にたあっと登ってコリコリと食べている。 向かいに見える牧場には、放牧された牛が定位置で草を食んでいる。 19時の鐘が鳴る。

ゆっくりと時が過ぎていく。


June 5th, 1997 (Thursday) - アパースローター/Antique Hunting/教会/ネトルトン

アパースローターの朝

朝、アパースローターの村を散策。美しい村。 川が流れていて、鴨が二羽泳いでいる。 息子は例によって「鴨さ〜ん」とパンをやろうとする。 そして折った草で釣りをしようとする。 鐘が8つ鳴る。朝食の時間だ、LMマナーハウスに戻ろう。

朝食で隣の女の子(アメリカ人?)がたまごっちで遊んでいた。 Is that a TAMAGOCHI? Yes. 日本で買ったのか、と聞くとその子のお父さんがアメリカで 買ったのだと答える。 ウエイターが貸してもらって遊んでいた。

ストウ (6/5 10:00)

チェックアウトをすませてストウの町へ。 家内はここで Antique Hunting 。 私と息子は別行動。お昼に Tourist Information で落ち合うことにする。

息子と一緒に The Parish Church of St.Edward へ行く。 教会の芝生で息子とおっかけっこして遊ぶ。 教会の中にはいると、誰もいない。 ステンドグラス。キリストの聖画。大きな十字架。 モーセの生涯が描かれたステンドグラスを息子に説明する。 聖句や祈りが書かれた葉書が売っている (お金は壁に空けてある穴に入れてくださいと書いてある)。 "Footprints"がデザインしてあるシンプルな葉書を数枚買う。 それから "Desiderata" が書いてあるカードを数枚。 (これらの葉書・カードは読者プレゼントになった)

息子は Antique には興味がないので、ギフトショップや本屋さんをのぞく。 ギフトショップで、トーマスが描かれた小雑誌を買い、 ストウの町の真ん中にある広場でお昼までひなたぼっこする。 息子は小雑誌を熱心に読んでいる。 通りかかったおばあさんから、この子が本を読んでいる様子は nice picture になっている、と誉められる。 通りかかった別の旅行者から、あなたたちはここに住んでいるのか? と聞かれる。Tourist だよ、もちろん、と答えると、 相手は、何だかこの場所に馴染んでいるよ、と微笑む。 カメラも下げているし、バッグも持っているのに。

お昼に家内と落ち合って、Pub White Hart で昼食。 くたびれていると英語のメニューを読む元気がない。 チキンサンドとカプチーノ(おいしかった)。 私「英国で出会うおばあさんはどうしてみんなきれいな白髪をしているんだろう、   元が金髪だからかな?」 家内「白髪じゃなければ、何があるの?」 私「髪を黒く染めるとかさ」 家内「黒く?」 私「あ、そうか。黒くは染めないか」

家内は Antique Shop 回りの戦果を報告。楽しそうだ。 何と、二時間でストウのすべての店をチェックしたそうだ。

出発直前、電気屋さんで、英国のモジュラージャックと、 日本のモジュラージャックの変換コネクタを購入。 これでホテルで電話を「分解」しなくてすむ。 もっと早く買えばよかった。

ひたすら南下

今日は AロードをBath の手前のネトルトンまでひたすら南下。 サイレンセスターには Roundabout が4つ連続しているところがある。 Roundabout というのは巨大なロータリーみたいなもので、 主要な道路が交差するところに出来ている。 やってきた車はいったんRoundaboutに入り、右回りでくるくる回りながら、 目的の道で左折することになる。これは英国中にあるそうだ。 はじめはとまどったり左折し損ねたりするが、慣れるととてもよい。 信号がなくてもよいので景観を損ねないし。 無駄な赤信号で無意味な停車をすることもない。 BiburyとTetburyを通過。

お茶 (6/5 16:00)

カッスルクームのThe Manor House の外の Park で Cream Tea (紅茶とスコーン)にする。 はじめ、正門が閉まっていて、 マナーハウスへの入りかたがわからなかったが、 そばの人に聞くと Automatic! という。 確かに、 正門に近づくと家の紋章がついた大きな鉄の門がギギギギと開く。 おお。 お茶を飲み、広い広い park で子どもとおっかけっこして遊ぶ。 マナーハウスの裏には garden があるらしい。

ネトルトンで宿泊 (6/5 17:00)

今日はファームハウスに宿泊。ここは Antique Shop も兼ねている。 パイン素材のお部屋で家内は大感激。カーテンや、ベッドカバーや 布の使い方をしきりに調査している。 宿の前の庭の三輪車のおもちゃ(これもアンティーク)で 息子が遊ぶ。 私は部屋に電話がないのでショックを受ける。 せっかく変換コネクタを買ったのに…。

ここには日本人スタッフもいる。 また日本からきた女性の二人連れも宿泊している。 ディナーでは、イギリス談義とアンティーク談義で盛り上がる。 私はアンティーク談義の途中でついていけなくなって退散。


June 6th, 1997 (Friday) - ネトルトン/バース

ネトルトンの朝

朝、三人で散歩。大きな黒い犬が登場。 「こわいよう」と息子。大丈夫だよ、ほら、首輪しているし、 なでても大丈夫だよ、ほら。といくら言ってもこわがるので 肩車して歩く。今日はくもりだ。遠くまで牛がたくさんいる。

バースへ

チェックアウトをすませて、バースへ向かう。 いままで牧場が続いていた景色が少しづつ「町」に変わっていく。 イギリス旅行中ほとんど見たことのない信号がたくさん現われる。 道路も混雑。幹線道路を回避しようと裏道に入ったが、一瞬で迷う。 幼児をたくさん連れた保母さんが通りかかったので道を聞くが、 裏道を行くのは断念して、幹線道路に戻る。 その後、複雑な道をくねくね回りながらレンタカーを返却する場所を探す。 しかし…見つからない! ガソリンが残り少ない! おまけに雨が降ってきた! しかも、車をすぐ返す予定だったから地図も持っていない! しかたなく、道路沿いのビルに入り、レンタカーの場所を聞いて、 やっとたどり着く。 旅行社の人がくれた地図はアバウトすぎて役に立たない。んもう。

ともかく車を返却。交通事故なしでよかった。 奥さん、運転ご苦労さま。 タクシーに乗り換えて、荷物を置きにホテルへ向かう。

バースの町

バースはアンティークショップがたくさんある。 お昼までは家内のアンティークショップ巡りに同行し、 午後からは私と息子はパークに遊びにいき、 家内は再度アンティークハンティングへ。 いいものが見つかりますように。 お昼はカフェバーでクラブハウスサンドイッチ。

ロイヤルクレセントからプレイエリアへ

シガニー・ウィーバーそっくりのタクシードライバー(女性)の運転で Circusという円形広場に行く。タクシーから降りるときに 「もしも長く遊ぶ気があるなら、ここをずっと行くと  子どものプレイエリアがあるよ」と教えてくれる。

ロイヤルクレセントは、不思議な建物だ。 上から見るとゆるやかな楕円(三日月型)を描いて だだっ広い緑のパークの一角を占めている建物。 パークの側から見ると、目の焦点がずれたような、 変形レンズを通してみたような変な気分になる。

しばらく歩いてプレイエリアへ。 無料。ジャングルジムや滑り台、砂場、アスレチックランドが そろったような遊び場である。東京の町中の小さな公園の5〜10倍 くらいの広さかな。 もう息子は大喜びで、だあっと走っていく。

砂場の上にジャングルジムがあり、 鎖のついたバケツで砂をくみ上げる遊具が置いてある。 高いところにバケツを引き上げ、上のダストシュートから ざざっと落とすのだ。 「重いよう」と言いながら息子は楽しんでいる。 しばらくあちこち遊んでから「もう帰ろう」と言うと泣いていやがる。 「こどもたちが あそんでるの みるだけだから いいでしょ」 と親を説得しはじめる。 見ていると、バケツに砂を入れて、そばにいる英国の子供たちに 「ねえ これであそばない?」と誘いをかけている(日本語で)。

他の子ども・親も同じである。 親が、帰ろうと言うといやがって逃げ出す。 親が「じゃあ、もう行っちゃうよ」というとしぶしぶついてくる。 親同士はみんな会釈しあって「子どもって遊ぶのやめないですよね」という 笑顔を交わし合う。

結局二時間半遊び続ける。 雨が降ってきたので、タクシーを拾ってホテルに帰る。

モデム紛失

チェックインをすませ、二人でお風呂に入って一息。 どれ、通信でもしよう、変換コネクタがやっと使える。 モデムチェッカでチェックして、OK。よしよし。 ケーブルをコンピュータにつなごうとして見ると、何と、 モデムがない。 PCMCIAのスロットが空っぽになっている。 私の頭も空っぽになる。ショック。 あわててスーツケースの中をひっかきまわして探すが見つからない。 そもそも、コンピュータ中のカードがどうやって落ちるというのだ。 必死になって記憶をたどる。 チャリングワースでは通信した。だからそこまではあるはず。 アパースローターでは通信しなかった。 でもコンピュータは出して日記を書いた。 ネトルトンでは電話線がなくて通信しなかった。 でも日記は書いた。 ということは、チャリングワース以降の三個所のどこかだ。 ばたばたと電話をかけまくる。でもあわてると英語がうまく出てこない。 personal computer の small な card type の device で、 almost credit card size で、あなたのホテルに left したとか何とか あたふたと伝える。

困ったのがネトルトンのファームハウスだ。 なんと私は、そのファームハウスの部屋のカギを持ってきてしまったのだ。 スタッフに「こういうカード型のモデムを探してくれまいか」というと、 「鍵がかかっていて、誰も入れない」とのこと。 うーむ。 しかし私たちは明日ロンドンに戻るのだ。どうやって鍵をファームハウスに返そう。 結局、私たちのホテルのフロント(reception)に鍵を封筒に入れて預けておく ことにする。明日、ファームハウスの人がバースまで取りに来てくれる。

たんねんに記憶をたどってみると、ネトルトンのファームハウスの ベッドの上で日記を書いている途中、マシンを立てかけたことがあった。 きっとあのとき、カード排出ボタンが押されてベッドと壁のすきまに 落ちたのに違いない。フロントに預けておく封筒の中に、 カードを探すポイントのメモを入れておくことにする。 頼むよ、見つけておくれ。


June 7th, 1997 (Saturday) - バース/ロンドン/Kさん宅/オペラ観劇

朝のAntique Hunting

朝、家内はアンティークショップが開くのを待って再度買い物。 9:30ごろに荷物を抱えてうれしそうな顔で帰ってくる。 収穫はウインドウにディスプレイされていた旅行用鞄入りの お化粧セットである。手鏡・ブラシ・化粧品入れ・爪磨きなどが 一式、鞄の中に皮のベルトで固定されている。それぞれには ニードルポイントの刺繍がなされている。 家内の笑顔はとまらない。 「えへへ、買っちゃった」

バースの駅

チェックアウトをすませてタクシーでバースの駅までいく。 10:26発の Intercity でロンドンのパディントン駅まで1時間半ほどの 移動である。田舎の小さな駅だ。売店でアイスクリームを買う。 おいしい。そういえば、イギリスに来て、乳製品がとてもおいしい。 パンにつけるバターもおいしかった。

パディントン駅

お昼少し前にパディントン駅へ到着。 「パディントン」というと、つい熊のパディントンを思い出してしまう。 この地名が出るたびに頭の中を熊がテテテテとよぎっていく。 「パディントン駅の改札」までKさんに迎えに来ていただくことに なっているのだが…パディントン駅には「改札」なんてない! ちょっと駅構内でうろうろ。 そもそも、これまでIntercityで改札なんて通ったことない。 すべて電車内で検札している。

到着プラットホームにいたところをKさんに見つけていただく。 奥様と三歳の娘さん、それに赤ちゃんと一緒にKさんの 自宅へと向かう。Kさん運転の車である。 ラウンドアバウトにきても、 必死になって道路標識を読まなくてもよいのがありがたい。 久しぶりに自分たち以外の人と日本語で話せるのがうれしい。

一時ころ、ご自宅に到着。上の娘さんお二人のお出迎え。 御夫婦と娘さん四人の六人家族である。

日本食

Kさんご一家は日本人で、現在お仕事でイギリスに滞在している。 来月は香港に移られるということだ。 イギリスにいらっしゃるうちにお会いできてよかった。 現在のお住まいはお知り合いから期限付きで借りていらっしゃる ということだが…。すばらしく広い。また美しいガーデンがあり、 サンルームもある。しばし邸内探検させていただく。 二階のお部屋を一晩お借りする。荷物を置いてお昼ご飯。 とってもうれしい日本食。ご飯にお味噌汁(おいしい!) 驚くべきことに納豆まであった。あまりうれしくて、 ぱくぱくお代わりしてしまった。

お茶を飲み、旅行の写真などを見せていただく。 ご家族でいろんなところに行かれている。 「ウェールズはまるで外国」という話が面白かった。

大きなシフォンケーキをいただく。 「生クリームのスプレー」という不思議なもので、 クリームをつけて食べる。これまたおいしい。

ちょっとひとやすみする。

夜のロンドンへ

今晩は上の娘さんたちに息子のベビーシッターをお願いして、 Kさんご夫妻にオペラ観劇へ連れていっていただくことになっている。 オペラを観るのははじめてだ。 ソプラノはキリ・テ・カナワである。 出かける前にガイドブックで話の筋を「予習」する。

キャッツをやっているニュー・ロンドン・シアターの裏の 駐車場に車を停め、ロイヤル・オペラ・ハウスへ歩いていく。 夜のロンドン、といっても、これまでに何回か書いたように、 空はまだ昼間のように明るい。

18:00すぎにオペラハウス向かいのイタリア料理店でディナーを ごちそうになる。 ひとしきりあーだこーだと話し合ってワインと前菜、それに メインディッシュを選択し、一息。18:30。 Kさん「あとは、7時半までに全部食べるだけだね」

みんなで楽しくおしゃべりしながらパクパク食べる。 夫婦で食事をすることの楽しみは別々の料理を注文して、 sharing するところにある。二倍楽しめるわけだ。

Kさんはスーパー・エリートでいらっしゃるのだが、 まったくそういう感じを外に見せない。 気さくな雰囲気で、私たちのような若輩者を歓待してくださる。 新婚旅行で荷物がなくなった話で盛り上がる。 Kさんの奥様もすばらしい方で、 医療関係の専門知識と経験を生かした活動のヴィジョンを 持っていらっしゃる。 このようなクリスチャンご夫妻とお話しができることは 大きな喜びであり、また励ましでもある。

開演時間が近づくと、そそくさと勘定をすませて席をたつ客が多くなる。 みんなオペラを観に来ているのだ。私たちも劇場へ行く。 ディナーはKさんにごちそうになった。 こんなに甘えてよいのでしょうか。ごちそうさま。

ロイヤル・オペラ・ハウスには冷房がない。 ジャケットを来て入り口を通過した直後、ジャケットを脱ぐ。 それでも汗が吹き出してくる。私たちの席は三階で、 上にいくほど暑いらしい。

オペラ自体はイタリア語なので、舞台上に英語の字幕が出る。 それを必死で追いながら筋を追う。 しかし、まあ、なんと美しい音楽でしょう。 (私の筆力では表現できないので少し飛ばします)

幕間に休憩が30分ほどある。アイスクリームを食べながら いったんオペラハウスを出て(中途退出可能なのだ)、 コベントガーデンの方に4人でぶらぶら歩いていく。 もちろん、例によって外はまだ明るい。 店はだいぶ閉まっていたが、飲み屋は大盛り上がりである。

オペラハウスに戻る。 この休憩の間に食事を取る人々もいる。 シャンデリア。ドレス。ワイン。料理。 きらびやかさと熱気にあてられてしまう。 さて、後半。 終わりの方でちょっとうとうとするが、 美しい音楽と、はっとするような舞台演出を楽しむ。 そうか、舞台と一緒に観ないとオペラの音楽ってよくわからないんだ。 効果音楽なのだから。

またKさんの車で家まで戻る。 車中でも楽しいおしゃべりをする。 日本と違って、英国では夫婦の生活と子どもの生活がはっきりと別れていて、 夜の外出・大人の楽しみが充実している話題になる。 ベビーシッターも活躍しており、資格をもった child minder という役割の人たちもいるとのこと。 K夫人は「日本の既婚女性はとにかく育児と家事で疲れすぎている」 とおっしゃる。確かにそうかもしれない。

今回私たち夫婦がオペラに出られたのも、 Kさんの上二人の娘さん(プロ級のベビーシッターなのだ)が 息子の面倒を見てくれたからだ。

もちろん、日本の現状が100%悪くて、英国が100%良い、 などということはないだろうけれど…。と思っていると、K夫人は 「もちろん英国に問題がないわけじゃないの。離婚率も高いし、  日本の育児も見直されたりしているし」とおっしゃる。

広い視野を持ち「これでなければいけない」と凝り固まらないように するのが必要なのかなあ…などとハイテンションになった頭で考える。

私が「祈りの小部屋」の話などをすると、 Kさんご夫妻は熱心に聞いてくださり、励ましてくださった。 ありがとうございます。 話をしているうちに、 Kさんのところにコンピュータがあり、 プロバイダと契約していることがわかった。 やった。これで「祈りの掲示板」にアクセスできる。

家に帰る。 息子は結局泣き寝入りしたらしい。 皆でレモンジュースを飲んでから部屋へ戻る。 さあ、明日は教会。そして帰国だ。

Kさんご夫妻のおかげで、 英国旅行の最後を飾るすばらしい夜となりました。 本当にありがとうございました。

キリ・テ・カナワの歌声を思い出しつつ、眠る。

(夜中、息子の泣き声で目を覚ます)


June 8th, 1997 (Sunday) - Kさん宅/教会/献児式/ヒースロー空港/旅行を終えて

早朝、掲示板にアクセス

いつもの通り早朝に目が覚める。Kさん夫人に「どうぞご自由に」と言われていた パソコン・ルームに入り、通信のセットアップ。DNSの設定をちょっと直してやると、 すぐに動作した。さっそく懐かしのわがホームページにアクセスする。 「掲示板」「祈りの掲示板」「チャット」などに一言メッセージを残す。

教会へ

Kさん運転の車で家族全員+私たち三人が教会へ。 礼拝堂にはいると、 チェロ、フルート、ブラス、ピアノなどのアンサンブルが奏でるワーシップソングに 体全体が包まれる。とても美しく、私の内なる霊が喜ぶのがわかる。 思わず涙があふれ出てくる。 そう、そうなのだ。 8時間の時差があっても、 12時間も飛行機に乗らなければならないほど遠くても、 言葉がまったく異なっていても、 肌の色が異なっていても、 ここは教会。われらの、キリストの教会なのだ。 ハレルヤ!

席につくと斜め後ろのおじさんから肩を叩かれ、 振り向くと手を握って握手を求められる。God bless you! 教会の誰でも、目が合うと皆にっこりする。 全然はじめて来た気がしない。 教会は「こんにちは」ではなく「ただいま」が似合う場所だ。

司会者の進行に従ってみんなが歌をうたい、 祈りに頭を下げ、聖書拝読に耳をすます。 歌の歌詞はOHPで正面スクリーンに大きく映し出される。 (OHPは教会行事の連絡にもうまく利用されていた)

献児式

今日は特別にKさんの一番下の赤ちゃんの「献児式」が行われた。 壇上にKさん御一家が上がり皆を紹介。 牧師先生が赤ちゃんを抱いて、教会のみんなに見せる。 そして、Kさん御夫婦が神さまの御旨に従ってこの赤ちゃんを育てる意志を 表明する式がとり行われる。 教会みなでKさん御一家のために祈る。

牧師先生のメッセージ(説教)前に、子供たちは別室に移動。 子供たちが退屈しないように、ちゃんとシッターさんがついた プレイルームがあるのだ。うちの息子もいっしょにいく。 ここでも、きちんと「大人」と「子ども」の世界が 分かれていることに気がつく。

牧師先生のメッセージ(英語)は、私の英語力のせいで 内容がわかったのは5分の1くらいかな。

でも、教会ってほんとうにいいなあ。 英国旅行の最後を飾るのが教会での礼拝とは。

お茶

Kさんの家に戻り、ファームハウスに恐る恐る電話をしてみる。 「モデムは見つかりましたか?」 「見つかったので、日本に郵送しておきました」の返事。 ありがたい。神さま、感謝します。

息子が遊んでいる間、私たち夫婦はK夫人とコーヒーを飲みながら おしゃべりする。家内はアンティークの収穫をK夫人に見ていただく。 K夫人が考えているヴィジョンの一部を聞かせていただく。 その中でK夫人が語っていた 「自分たちの生活のため、ではなく他の人のために仕事をする」 というフレーズが心に残る。 信仰の先輩であり、人生の先輩である方のお話を聞けるのを神さまに感謝します。

この機会に、と思い、ここ一年くらい何となくもやもやしている 自分の「将来」についての話を聞いていただく。 自分でもよくまとまっていなく、ごちゃごちゃした話をしたのだが、 辛抱強く聞いていただけて、とてもありがたい。

ヒースロー空港から日本へ

またまたKさんの車でヒースロー空港まで送ってもらう。 家を出発する前、Kさんの引越しについて、 また娘さんの学校(インタナショナルスクールへの入学)のこと、 それからテストのことを祈らせていただく。 上の娘さん二人はテスト準備のため、ここでお別れ。 テスト期間中にお騒がせして、ごめんなさいね。 また会えるのを楽しみにしています。

Kさんはヒースロー空港の内部を知り尽くしていらっしゃる。 そのため、駐車する場所、荷物を預ける場所、出国手続きの場所などなど まったくうろうろせずにスムーズに移動ができた。 ほんとうに、こういう一つ一つがありがたいなあ。 Kさんと一緒だと、何と楽なのでしょう。 ほんとうに、ほんとうになごり惜しいのだが、 Kさんご夫婦ともここでお別れです。 それでは、また、お会いできる日まで…。 God bless you!

旅行を終えて

思うに、今回の旅行はほんとうに最初から最後まで神さまに守られた旅であった。 まず、天候が奇跡的に守られた。 雨にあったのはわずかに二日。 しかもそれで予定変更させられることは皆無であった。 それから交通安全。レンタカーをかなり乗り回したが、 事故らしい事故はまったくなかった。 後半モデムがなくなったが、 それまでの間は、通信を楽しむこともできた。 しかもモデムは見つかった。 通信の副産物?として、 「あとでまとめて」はとうてい書けないような旅行記まで書くことができた。 ほんとうに感謝である。 家内も、インテリアについてずいぶん勉強・参考になったようだし、 またアンティークも、お気に入りをいくつか見つけることができた (レースやジュエリーについては心残りがあるようだが)。 そしてまた、Kさんの細やかな配慮で、旅行の最後でほんとうに疲れをいやし、 ロンドンの夜を楽しみ、教会に集うことまでできた。 言うことなしっ! のすばらしい旅行であった。

この英国旅行記を読んでくださっているみなさまも、 私たち一家の旅の間中、お祈りくださり、ほんとうにありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


英国旅行記念・読者へのプレゼント

(注意:この企画はすでに終了しています。記録の意味でここに書いています)

英国旅行記念・読者へのプレゼント

結城が1997年6月10日にThe Parish Church of St.Edward で購入した葉書に、 あなたへのメッセージを一言書いて、郵便にてあなた宛にお出しいたします。 ご希望の方は、以下の要領でお申し込みください。

  • フィードバックのコーナーから申し込みます。
  • 題名に「postcard」と必ず半角文字で書いてください。
  • あなたの住所・氏名を間違いなくお書きください。葉書はその住所に送られます。
  • お送りするのは3名様までです。
  • 応募者多数(になるだろうか?)の場合には抽選になります。
  • 〆切は1997年6月18日(水)です。
  • 「結城浩のページへの感想」または「祈ってほしいこと」を書いてください。葉書はそれに対するお返事になります。
  • 発表は発送をもって代えさせていただきます。
  • 最悪でも6月末日までにはお送りする予定です。
  • 料金は無料です。

お送りくださった住所・氏名はプライバシー保護のため、 葉書送付後、削除いたします。 住所・氏名・内容とも、Web上で公開されることはありません。

後日談:上記の応募には3名以上の多数の応募がありましたが、 抽選にて3名の方に上記の葉書を送り、 そのほかの方々には別のものをそれぞれ送らせていただきました。


あとがき

結城です。 えっと、いまこれを書いているのは1999年12月26日の夕方ですね。 リムネットから新しいサーバ www.hyuki.com への引っ越しの真っ最中です。

現実世界での引っ越しでも、古い書き物に目がいってふと手が止まることってありますよね。 今回のサーバの引っ越しでも、1997年のこの「イギリス旅行記」が目にとまってしまいました。

このつたない旅行記を読んでくださって心から感謝します。 いかがでしたか?

もしも何か思うところがありましたら、メールで結城浩 hyuki@hyuki.com あてに お気軽に感想など送っていただけると、とてもうれしいです。 「読んだよ」の一言でもかまいません。どうぞよろしくお願いします。

ではまた。