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第2回 解答編 |
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こんにちは、結城浩です。 文章教室の第2回は、「適切な単語を選びましょう」がテーマです。
文章を書くとき、適切な単語を選ばないと誤解を生みます。 次の2つの文を比較してみましょう。
(1) 適当な単語を使って文章を書きましょう。
(2) 適切な単語を使って文章を書きましょう。
(1)と(2)の違いは何でしょうか。 「適当な」と「適切な」という一語だけが違っていますね。 違いは一語だけですが、読者が読み取る内容はがらっと違います。
「適当な」という単語には「適切な、ふさわしい」という意味もありますが、 「いいかげんな」という意味もあります。 ですから、 (1)の文を「いいかげんな単語を使って文章を書きましょう」 と読んでしまう人がいるかもしれませんね。
読みやすく、分かりやすい文章を書くときには、 適切な単語を選ぶ必要があります。
とは言っても、 最初から適切な単語を使って書くのは難しいものです。 まずは、単語のことなど気にせず、どんどん書きましょう。 そして、文章を読み返すときに 「ここで使っているこの単語は適切かな?」 と検討するのです。 不適切なら、より適切な単語に書き換えることになります。
では、どうやって、 適切な単語かどうかを判断するのでしょう。 正しい判断のためには、 普段から文章をたくさん読み、 単語の意味をよく理解しておく必要があります。 また、辞書をまめに引くことも大切でしょう。
では、練習してみましょう。
次の文章を自由に書き換えて、 より読みやすく、より分かりやすい文章にしてください。
メールは文書が全てなので御座いまして、 メイルで何かを依頼する場合には、 其れの内容を文で明晰に書く事が貴重なので有るから 「其れ以上詳細に記帳せずとも、受信者は必ずや内容を考察してくれるに違いない」 と判断して居ると 予定外の娯解を産む事が有るから注意する事が必修。
少なくとも一組の「同音異義語」 (読み方は同じで意味が異なる単語) を含んでいる文章を書いてください。 長さ・内容・形式は自由です。