> 結城浩の日記 > 2007年5月 | 検索 |
プロフィール | 日記一覧 | 日記ダイジェスト | Twitter | RSS |
|
Time waits for no one.
というわけで、5月も終わり。 早いものですねえ。 今月は何をやってたかなあ。
Twitterで遊ぶ / 日経ソフトウエア連載用に 「ひとことあそび」を作る / 『数学ガール』の初校を読む / 「結城浩のYahoo!日記」を書く / 『数学ガール』を紹介するスレを楽しむ
といった感じですね。
「結城浩の最新刊、感謝しつつ無料プレゼント」は明日、6月1日にアナウンスします。
先週から今週にかけて『数学ガール』の再校読みとカバーデザインの打ち合わせなどいろいろ。
再校読みはまだ半分くらい。 このテキスト、執筆時から数えたら半端じゃなく何十回と読んでいるけれど、いまだに読み返して面白い。 さすがにもう修正点はほとんどない。初校で修正をお願いしたところの修正ミスくらいか。
フォント指定でもいろいろあったけれど、もう落ち着いた感じがします。 数式はもちろんEulerフォントで、数式内のローマンはConcrete Romanでやってみることにします。 Concrete Romanは、Knuth先生たちの"Concrete Mathematics"で使われた欧文フォントです。 理由はわかりませんが、 有澤先生たちが翻訳なさった『コンピュータの数学』でもConcrete Romanは使っていませんでしたね。 もしかしたら、日本語の書籍でConcrete Romanを使った本ってはじめて…かな(調べたわけじゃないですが)。
カバーデザインは、とっても素敵です! まだご紹介できないのが残念ですが、素敵です。いやほんとに。 この物語の雰囲気にぴったりしたカバーデザインになります。 関係者のご尽力に感謝。
いつも結城浩の活動を応援してくださり、ありがとうございます。
雑誌「日経ソフトウエア」で、新連載「かんたんWebレシピ」がはじまりましたのでご紹介します。
この連載「かんたんWebレシピ」では、 小さなサンプルプログラムを通して、 現代のWeb技術や、その応用を学びます。
livedoor ReaderやGmail、それにはてなダイアリーなど、 最近のWebサイトはかなり高機能で、さまざまなWebの技術が組み合わされています。 新技術も次々と登場してきて、なかなかフォローするのがたいへんですよね。
この連載では、 Webで見かけた面白いプログラムやWebサイトに似た「ミニチュア版」を サンプル・プログラムとして作ります。 サンプルを動かしてみることで、Web技術の本質と使い道を見ていきましょう。 いわば「本格的なWebサイトの味を、家庭で試す」ような「Webプログラミングのレシピ」というわけです。
もし機会がありましたら、お読みいただければ感謝です。
第一回目(現在発売されているもの)では、Yahoo!JAPAN + はてな + YouTubeで、タグクラウド付きのシンプルな動画サイトを作ります。
第二回目(来月発売)では、現在流行のTwitterもどきを作ります。
月末近くなって何だか忙しいです。原稿とか原稿とか原稿とか。
何だか一日眠くて眠くて。 今日は、朝方にYahoo!日記を更新して、…ええと、何やってたっけ。 あまり覚えていないな。
あ、そうだそうだ。 日経ソフトウエア連載記事に出すプログラム 「ひとことあそび」のリファクタリングをしようか、 と思ってスクリプトを読んだんだっけ。
その後は? Rubyでちょこちょこ遊んだ。 そうだそうだ。 例の角谷さん翻訳の「蒼いカヤック星人」の本を買ったんだった。 帯でカヤック星人の目が隠れている。 まだ読み途中だけど面白い。
それから、ええと。 「『数学ガール』を紹介するスレ」 を軽くチェック。
晩ご飯は、なぜかコーヒー付きの冷やし中華だった。 不思議な組み合わせだ。
朝、結城浩のYahoo!日記を更新。 ほかにいろいろ仕事はあるのだが、 まるで逃避のようにコミュニケーションのヒントを更新している。 結城浩のYahoo!日記に書いている「コミュニケーションのヒント」は割と「あたりまえ」のことを書いている。 …というと変な話ですかね。 あの場所は、「あたりまえだけれど意識しておいた方がよいこと」を書く場所として使っているように思います。 「ちゃんと仕事をしようとしている人ならば自然にやっていること」と表現してもよいかな。 何か特別でスーパーでブリリアントなテクニックというわけではなく、 「今度、自分もちょっとそれを意識してみようかな」と思いたくなるようなお話がよいと思っています。
読者さんからは「あるある」とか「確かにね」とか「ですよね」といった反応をいただいています。 感謝、感謝。
いまのところは、私の中の在庫棚卸しみたいだけれど、 ひとめぐりしたら、もう一歩進んで考えてみたい内容でもありますが…まあどうなりますかね。
あの連載記事のスポンサーは「Yahoo!デベロッパーネットワーク」さんです。 でも、ぜんぜんYahoo!デベロッパーネットワークの話を書いていないし、リンクもしていない。 先日「これでいいんですか?問題ありませんか?」と担当の方に問い合わせたところ、 いろいろ細かいアドバイスをいただきつつも 「基本的に問題ありません。こちらの期待通りですから」というご返事。 太っ腹なことです。こちらにも感謝。
午前中は礼拝。お昼からお昼寝。 午後は家の片付け。 夕ご飯食べたら急に睡魔が襲ってきてまた眠った。 で、いま起きたところ。 すごく中途半端な時間だ…。
編集部に出向き『数学ガール』の初校読み合わせをしました。 とってもとっても楽しくて、 なかなかの出来に仕上がりつつありますよ。
文章に関してのトラブルはほとんどなく、 主に書式の話やフォントの話など、 どちらかといえば組版を行う上での最終方針を決定する話題が多かったように思います。 『数学ガール』は、これまでの結城の本とは大きく違い、物語的な要素がたくさん入ってきます。 そのため、ちょっと読み合わせの雰囲気も違っていて楽しかったですね。
編集部では、 現在『数学ガール』の表紙や装丁などの作業も進んでいます。 わくわくどきどきです。
打ち合わせの後はいつものように食事と情報交換会。 出ていた話題は、 YouTube / ポリフォニカ / アマゾン / ハルヒ / 学生時代 / 時かけ / Twitter / 小林秀雄 / 眼鏡 / 西尾維新 …。
『数学ガール』の出版は、6月刊行で変化はありません。 おそらくは6月の末になると思います。
恒例になりました 「結城浩の最新刊、感謝しつつ無料プレゼント」 も予定していますよ(開始日は未定)。 どうぞお楽しみに!
『数学ガール』の初校、通し読みが二回終わりました。 疑問点も解決し、朱もきちんと入って、とんとんとんと校正紙の角をそろえて一息つき、 奥さんと一緒に原稿の上に手を置いて祈りました。 神さま、この本を完成させてください。 そして、この本を必要としている方に届けてください。 主の御名によって祈ります。 アーメン。
『数学ガール』の読み合わせに備えて、校正は続く。 長門結城的な作業。
朝、クロッキーのような文章書き(結城浩のYahoo!日記のしたごしらえ用)をちょっと行う。 「結城浩のYahoo!日記」 はみなさんからいろいろと反応があって楽しいです。 まったりと更新しますので、お付き合いください。 読者さんの中には「結城さんの記事は読みたいがYahoo!ブログのレイアウトは読みにくい」とおっしゃる方もいらっしゃるようです。 そういう方は、RSSリーダや、RSSViewer経由でお読みくださるとよいかもしれません。以下リンク。
何だかとてつもない量のコメントspam来襲。 ので、サイト内のCGIをあちこち調整中。
週末は 『数学ガール・ミルカさんとテトラちゃん』の初校を読んでいました。 ええと…とりあえずは以上です。
あなたの「恐れの霊」が主によって追い払われますように、イエスさまのお名前で祈ります。
編集部から『数学ガール・ミルカさんとテトラちゃん』の初校が出てきました。 ミルカさんかっきー。テトラちゃんかわいー。
家内「二人ともあなた好みの女の子だものねえ」
私「二人とも、あなたの中にいるような気がするんだけど」
家内「え、ええっ? そうかなあ」
私「太陽の光をプリズムにあてると、七色の光にわかれるね」
家内「?」
私「物語のキャラクタは、七色に分かれたそれぞれの光」
家内「??」
私「で、あなたが太陽」
家内「…詩人ね」
www.hyuki.comのコメント欄では、spam対策のために「今年は西暦何年ですか?」という問いかけをしている。 でも実は、内部では4桁の数字列であることしかチェックしていなかった。 たとえば1234と入力しても通る。 これだけのチェックでもこれまでけっこうspamを防ぐことができた。 ところが最近、spamも適当な数字列を入れるようになってきた。 ので、実際に今年の西暦を入力しているかどうかを確かめるようにシステムを変更した。
朝、クロッキーのような文章書き、5分。
何だか少し疲れているので、いつものように自動書記をしてみよう。 編集なし、思いついたことをそのまま書く、自動書記。 結城の日記をご愛読くださっている方はときどき結城がこの「自動書記」を行うのを知っていますよね。 私も知っています。なぜかはわからないのだけれど、このように思ったことをただただ書いていくというプロセスは、 なんだか心のどこかをやわらげてくれるような気がするのです。 もしかしたら、いつもは文章に対する心の中の検閲者・編集者が強すぎるのかも知れませんね。 そういえば、筒井康隆の作品に『夢の検閲者』というショートショートがあったな。 ドタバタの後に涙。 筒井康隆のことを思うと、新井素子のことを思い出す。 新井素子のことを思い出すと、なぜかRubyの高橋さんのことを思い出す。 私が新井素子の作品を初めて読んだのは、たしか大学生のころだったような気がする。 ええと、たしかコバルト文庫。たぶん『星へ行く船』が最初かな。 それから『絶句・・・』とか、『グリーンレクイエム』とか。 かなりはまって読んでいたような気がする。 新しさが好き。それまでにない何か。「あっ!そういうのもありなんだ」という感覚が好き。 言葉は自由だから。語る言葉、書く言葉、すべて自由だから。 でも、むりやり自由ぶるのは好きじゃない。私が好きなのは、 作者が自分も面白いと思っていて言葉を編んでいくような本かな。 『ゲーデル・エッシャー・バッハ』なんかもそれですね。楽しむこと重要です。 勉強が苦しいとは誰が言ったのか。苦しむことが本質なのではなく、 知りたいと思う気持ちをどう扱うかが本質…かな。 勉強が得意な人、勉強が好きな人は、勉強を楽しんでいる。 すでにそれは強いられて学んでいるのではない。 自分の興味のままに走っていくことが、はたから見ていると勉強しているように見えるのかもしれない。 でも、他の人の目を気にしているうちは楽しみの度合いが低いとも言える。 若い人は自分を見つけたがる。ハチクロでも揶揄されていた(でも素敵に描かれていた)「自分探し」ですな。 年齢が上がり、「若い人」と言われなくなっても自分探しをしている人はたくさんいる。 自分探し? 「私は何をすればよいのだろう」とか「私は何が好きなんだろう」とか悩む。 遠くに行けば、自分のやりたいことが見つかるのではないだろうかという青い鳥探し。 でも、実際のところはどうなんだろう。 きっとケース・バイ・ケースなんだろうな。 まあいいや。私の好きなのは「現有戦力で最善を尽くす」ということ。 つまり——「あれがなければだめだ」「あれが手に入らなくちゃだめだ」ということをあまり言いたくない。 私は、ね。そうではなくて「わかった。私の現状はこうだ。私の手元にあるのはこれしかない。 あれを手に入れることはできないことがはっきりしている。 だったら! いまの自分の力で最善を尽くそう。現有戦力で最善を尽くそう…」 私はどういうふうに考えることが多いみたい。 ある意味、簡単にあきらめる。ある意味、近場のことしか考えていない。 でも、プラクティカル。本音のところで、現実のところで勝負するのが好き。 幸せになるなら、他者との比較ではなく、本当に幸せになりたい。 宝物を手に入れるとしたら、絶対になくならず、ぜったいに失われない宝物がほしい。 自分が勝って相手が負けても、自分が負けて相手が勝っても、 どちらでも喜べるようでありたい(ちょっと語弊があるけれど、編集せず先に進む)。 …自分探しの話。 遠くに行かなくても、特殊能力がなくても、他の人から何を言われようとも、 自分のお腹に手をあてて「いま自分が本音のところでやりたいことは何かなあ」と考える。 そして、それをやる。 そりゃね、やりたいと思っていてできないこともあるし、 失敗することもある。でも、だからこそ人生は楽しいのだ。 考えてみると、まったく失敗しない人生というのは無味乾燥。 だから、失敗上等、不可能結構、困難歓迎。 もがいてもいいし、悩んでもいい。そう、悩んでもいい。迷ってもいい。 迷うのも自分だし、悩むのも自分。 それが自分。これが自分。自分にできることは、現有戦力で最善を尽くすことしかないじゃないか。 で、それと同時に、ここに居る自分、いま書いてきたようなことを考えている自分という存在について考える。 生まれて40数年歩んできたわけだ。 で、あと(神さまの許しがあれば)あと数十年歩むわけです。 そして、この世での生涯を終える。 自分という存在。自分がここにいる理由。「これをやりたい」と思う自分の気持ち。 神さまは、そのような私をお造りになった。私は、創造主なる神さまのことをきちんと思い出さなければならない。 神さまは、私の人生に「意味」を与えてくださる方だ。 良い仕事をするとか、大きな仕事をするという、狭い意味に限らない。 私が毎日さまざまなことを思い、ちょっとした仕事を行い、ほかの人の言葉に耳を傾ける。 そういう本当にささやかなことにも、きちんと神さまのご計画の上にあるのだということを思う。 人間の目に「良いこと」ではなくても、神さまのご計画の事柄である可能性はあるだろう。 結論なしの自動書記。 眠くなったのでもう寝ます。おやすみなさい。
結城浩です。 現在「ひとことあそび」という名前のWebアプリケーションを作っています。
「ひとことあそび」は簡単なTwitter.comもどきになるはずのWebアプリケーションです。
…が、まだぜんぜんできてません。 (>_<)
でも、次第にそれっぽくなるはず… (^_^;
「ひとことあそび」は、はてな認証APIとライブドア認証APIを使っているので、 「はてな」または「ライブドア」のユーザならすぐに使えます。 独自のユーザ管理は行っていません。
自由に書き込んで遊んでくださってけっこうですが、 ときどきデータがさくっと消える可能性があります。 バグ報告・要望・意見・感想はYukitterのページのフィードバック欄からどうぞ。
追記: worstmanさんが、Yukitterという愛称(?)を考えてくださいました。 「ついった」ならぬ「ゆきった」ですね。 感謝♪
追記: Yukitterのホームページを作りました。
今日は次男とデート。 観覧車に乗った。ラーメンを食べた。ボウリングしようと思ったけれど、混んでいたのでやめた。 プレイランド的なところで次男が遊んでいる間、私はうとうとしていた。 楽譜を少し見た。最近のリコーダーの楽譜ってカラオケCDが付いているものがあるんだね。
長男「おやすみ」
私「おやすみ。…あ、ちょっとこれ見て」
長男「なに?」
私「これ、この間、雑誌の連載用に作ったサンプルプログラムなんだけれど」
長男「はいはい」
私「ほら、これ、こうやると、ここにこういうのがずらずらっと表示されるでしょ?」
長男「ふんふん」
私「ここに検索文字列を入れるとこうなる」
長男「ふんふん」
私「でね、このプログラムはPerlで書かれていて、だいたい200行くらいで書ける」
長男「ふんふん…って、これ、お父さんが作ったの」
私「うん」
長男「え、このサイトを元にしてサンプルプログラムを作ったという話じゃないの?」
私「違う。このプログラムはお父さんが作ったの」
長男「うそだい」
私「疑うなら、じゃ、このスクリプトをこう書き換えて、送信! ほら、今書いたメッセージが出るようになったでしょ。このプログラムはお父さんが管理しているんだ」
長男「え…200行で書けちゃうわけ?」
私「そう。どうだ、プログラムってなかなか、すごいでしょう」
長男「う…」
私「おやすみ」
長男「…おやすみ」
今日は暑いくらいですね。 TwitterとCGIで遊んでいたらこっちの日記を更新するのを忘れていました。
昨日の余波もあって何となくCGIで遊んだりしている一日。
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。