> 結城浩の日記 > 2011年3月 | 検索 |
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第2巻を春日旬さんがコミカライズした『数学ガールII フェルマーの最終定理』と、 第3巻を茉崎ミユキさんがコミカライズした『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』のコミックスが、 2011年4月23日にメディアファクトリーさんから同時刊行されます。
それぞれに楽しいコミックスに仕上がりつつありますので、 どうぞご期待下さい!
この二つは別立てのストーリーですので、 必ずしも2→3の順に読む必要はありません。 お好きな順番でどうぞ!
アマゾンではすでに予約が開始していますね。
原作とコミック版の関係は以下に整理してあります。
自分のメモも兼ねて、最近iPhone/iPadで活用しているアプリを紹介します。
(^_^)
大変おしゃれなカレンダーアプリ。ちょっとお気に入り。Google Calendarと連携。iPhoneで活用。
その他に、Evernote, Dropboxなどの定番アプリを使っています。
このたびの地震で被害を受けた方々に心からのお見舞いを申し上げます。
被災地に限らず、普段とはまったく違う状況の中に置かれて、 多大なストレスを受けている方もいらっしゃると思います。
うまく自分の気持ちを受け止めてもらえる相手がそばにいなかったり、 誰にも言えない悩みや苦しみを抱えている方も多いのではないでしょうか。 うっかりTwitterにつぶやいて、他の人からとやかく言われるのもいやだし、 黙ってばかりでは、自分の中に行き場のない言葉がたまってしまう。
さて、結城は1997年から「王様の耳はロバの耳」(略称:ロバ耳)というサービスを運営しています。
このサービスは、あなたの声を「聞く」というものです。 掲示板やTwitterのようにWeb上に公開されることはありませんし、 結城から返事がいくわけでもありません。 ただ、単に結城があなたの声を聞く(あなたが送信する文章を読む)というものです。
登録不要。料金無料。何度でもお気軽にどうぞ。
「ロバ耳」について、詳しくは以下のページをご覧ください。 そして、もしよければご利用ください。
あなたの心の健康が守られますように。
YukiWikiのページが大量に書き換えられていました。 ちょっといま手一杯なので、しばらくYukiWikiを停止します。
ばたばたしていて、メールをあまり読んでいませんでしたが、 結城のデザパタ本(マルチスレッド編)をお読みになった 韓国のプログラマさんからこんな応援メッセージをいただいていました。 ありがとうございます!
I'm Korean. I pretty enjoyed reading your book. Your way to explain something is extremely intuitive. I felt my experience increased and level up!. Thank you for writing great book. I am sad to hear Japan earthquake. I really want many Japanese will be fine.
(訳) 私は韓国人です。 あなたの本をとても楽しく読みました。 あなたの説明の仕方は、非常に直観的ですね。 自分の経験が増して、レベルアップした感じがしますよ! すごい本を書いてくれてありがとう。 日本の地震のことを聞き、悲しく思っています。 たくさんの日本人が元気でいること、ほんとうに望んでいます。
2011年3月11日(金)に起きた大地震の影響で電車が止まり、 結城は出先に居たビルから帰れなくなりました。 幸い、水道・電気などは問題なかったのでコンビニで食事を買い、 ビル内の椅子で一晩を過ごしました。
明けた12日(土)に、 テレビの情報とツイッターの情報で電車の動きを確認し、 昼間に移動。 各駅停車で緩行運転する電車を乗り継いで家に到着しました。
家族は全員無事で、実家のほうも重大なトラブルはありませんでした。
守ってくださった神さまに感謝するとともに、 はげましのメールやツイートを送って下さった方々に感謝します。
水道、電気、ガス、電車、バス、コンビニ、 インターネット…インフラを支えている方々、 復旧活動なさっている方々に深い敬意と感謝を捧げます。
祈ります。
愛する天のおとうさま。あなたのお名前を賛美します。
今回の大きな地震で、たくさんの方々が苦難に遭っています。
神さま、 どうかあなたが弱い私たちひとりひとりを力づけて下さいますように。
イエスさま、あなたは私たちといつも共におられる方です。 そのことを感謝します。
困っている方のところに必要な助けが与えられますように。
主の御名によって祈ります。アーメン!
あつかましくもTwitterで@dankogaiさんに「書評マダー?」の催促をしてしまいました。 そうしたら最速の次の日に 書評が公開されました!弾さん、ありがとうございます。 エピローグに言及してくださっているの、ちょっと嬉しかったり。
これで、弾さんは「数学ガール」シリーズ全巻の書評をしてくださっていることになりますね。 ほんとうに感謝です。
拙著『プログラマの数学』は、プログラミングに助けとなる「数学的な考え方」を学ぶ本です。 2005年に出版されてから繰り返し増刷され、このたび12刷になりました。 読者のみなさんの長きにわたる応援を感謝します。
『プログラマの数学』は、数学的な内容は「数学ガール」よりやさしくなっています。 特に難しい数式を出さないように工夫されていて、総和を表す記号であるΣ(シグマ)は一箇所しか出てきません (その一箇所も「Σは出てきません」という説明のために出てくるだけです)。
『プログラマの数学』という名前になっていますが、たくさんの読者さんからも指摘があったとおり、 決してプログラマ向けの内容に限っているわけではありません。 扱う内容をいくつか列挙すると、
ゼロの役割、位取り記数法の意味、論理とベン図・カルノー図、 剰余とパリティ・チェック、数学的帰納法と漸化式、 順列と組み合わせ、ハノイの塔と再帰的な構造の発見、 指数的な爆発、計算不可能な問題とチューリングの停止判定問題…
…となっています。 論理的な考え方、 場合の数を中心とした離散数学の基礎、 それにコンピュータサイエンスの基本を題材としています。
わかりやすい説明、たくさんの図、楽しいクイズやパズルを通して、 楽しく「数学的な考え方」を学ぶことができますよ。
「数学ガール」シリーズとはまたひとあじ違う数学の楽しさを味わってみませんか。 また、こういう内容に興味のある生徒さん・学生さんの春休み向け読書にも強くお薦めします。
進学・進級祝いにも最適ですよ! (^_^)
驚きのニュースです。
『数学ガール』が、今年(2011年)の佐賀大学医学部の入試問題として出題されました。
出題されたのは「数学ガール」シリーズ第一作の『数学ガール』の第3章「ωのワルツ」から42ページ以降です。 内容的にそのあたりというわけではなく、数学ガールからの文章がずばり問題文として提示され、 数式の一部分を穴埋めせよ、下線部分で述べられていることを図示せよといった出題になっています。
それにしても驚きました。 何しろ出題の冒頭から、
ミルカさんは僕のノートにこんな問題を書いた。
で始まるんですよ。かなり斬新な出題だなあ…と思いました。
でも、よく考えてみると、数学的には普通に正しいことを書いているわけですし、 高校の範囲として微妙な複素平面を出題するには 対話で導入していく「ωのワルツ」は的確とも思えてきました。
実際に今年受験した人で『数学ガール』を読んでいた人はいらしたんでしょうかね。
ともあれ、 「数学ガール」シリーズの作者としては入試問題として取り上げられたことを 光栄に思っています。
さて。
『数学ガール』トークイベントの中ではミルカさんが、 「《数学を好きになること》が受験に役立つなら、『数学ガール』は受験に役立ちます」 などと答えていました。
けれど、『数学ガール』が入試に出題された以上、
「受験に役立たない」とは言えなくなっちゃいましたね! (^_^;
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