> 結城浩の日記 > 2012年1月 | 検索 |
プロフィール | 日記一覧 | 日記ダイジェスト | Twitter | RSS |
|
結城浩です。 いつも結城の活動を応援してくださり、ありがとうございます。
さて、みなさんに深く感謝しつつ——
結城浩の最新刊 『数学ガール/ガロア理論』をアナウンスいたします。
本書は、『数学ガール』シリーズの第5巻になります。
いつもの「僕」+ミルカさん+テトラちゃん+ユーリ+リサが、さらに新しい《数学・青春・物語》を繰り広げます。
第1巻は《数学は、時を越える》、第2巻は《数学の、ほんとうの姿》、第3巻は《数学を、数学しよう!》、 第4巻は《数学とコンピュータの関係》がテーマでした。
今回は《数学が教えてくれる、かけがえのないもの》がテーマのひとつ。 ガロア理論を通して、現代代数学の基本である群と体の深い関係を味わってください。 今回も、数学ガールたちといっしょに数学の旅を楽しみましょう!
『数学ガール/ガロア理論』の刊行日はまだ未定。現在誠意執筆中です。
目指せ、《理系にとって最強の萌え、ずっとずっと》!
みなさん、応援よろしくお願いいたします!
追記:コミック版『数学ガール』もよろしく!
高校で数学の先生をしていらっしゃる読者さんから『数学ガール』の感想をいただきました。 許可を得て公開します。ありがとうございます。
読者さんから
結城浩様
はじめまして。 高校の数学教員をしております。
『数学ガール』を第1作から愛読し、生徒や同僚に薦めています。 授業でも参考にさせて頂くことが多く、本来はもっと早くご挨拶すべきだったと思いますが、 日々の業務を言い訳に延ばし延ばしにしてしまいました。 そのお詫びと感謝を込めて、メールを差し上げた次第です。
『数学ガール』シリーズは、説明の巧みさも非常に素晴らしいと思いますが、 負けず劣らず、高校生(&中学生)たちの取り組む姿勢が素晴らしいと思います。
数学は生徒たちからも(下手すると他教科の教員からも)敬遠されがちで、 興味を持ってくれる生徒も「わかれば面白い」という段階がほとんどで、 「わからないけど面白い」という自分みたいなマニアックな生徒は学年に2人いれば良い方です。
どうしても、数学的な内容に注目して「難しい」と思ってしまうのは仕方がありませんが、 難しいことをどう考えるか、が醍醐味のひとつだと思っている私としては そんな入口で立ち止まらずに、もうちょっと中まで進んでほしいなぁ、と思っています。
もちろん、そんな生徒を非難するつもりはありません。 自分のスタンスとしては、むしろ、ちょっと楽しいから来てごらん、とおいでおいでしているイメージです。 『数学ガール』は、そのスタンスを、私よりわかりやすい形で生徒に提示してくださっていると感じました。 生徒に薦めるとき、「物語を追うだけでもいい」と伝えると、みんなちょっとほっとするのが面白いです。
Twitterを拝見すると、現在も執筆をされているようですね。新刊アナウンスを楽しみにしております。 時節柄、くれぐれもご自愛くださいませ。
結城から
ていねいなお便り、ありがとうございます。 現役の数学の先生からのメールはほんとうに著者として大きな励みになります。
現代の日本において、 生徒さんに向かって実際に数学を教えるというお仕事は、 非常に重要な意味を持っているとつねづね思います。
心からエールをお送りします。
生徒さんへもぜひよろしくお伝えください!(^_^)
できれば今月中に、新刊アナウンスしたいのですが…もう少しお待ちください。
(^_^;
現在「数学ガール」シリーズは第4弾まで刊行されています。 そのうち第3弾までがコミカライズされています。 ちょっとややこしいので、 原作とコミック版の関係図(PDF)を用意しました。 どうぞご利用ください。
現在書いている書籍執筆の進捗状況と目論見。
(1月末?) 第9章をレビューアさんに送ったら、新刊予定のアナウンスをする。
第10章に入ったら、第10章を進めると共にレビューアさんの指摘を各章に反映。
図版のファイル名などを揃える。
(3月頭?) 第10章まで終わったら第1章〜第10章をいったん編集部に送る(←ここ、重要なマイルストーン)。 ここで編集部と打ち合わせしたほうがいいかも。
編集部で読んでいるあいだに「索引・あとがき・参考文献など」を整備する。
編集部から疑問点が来るのと引き換えに 「索引・あとがき・参考文献など」を編集部に送る。
(3月末?) このあたりまで来たら、 そろそろファイルの大部分には手を触れなくなる日付を決める。
今月23日刊行の、コミック版『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』コミックス第二巻の表紙が到着しました!
あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします(ぺこり)。
Webでも何度か紹介していますけれど、 数学を学んでいる方、特に、数式が登場する論文や書籍を書く方には、 Knuth先生の "Mathematical Writing" というテキストをご一読なさることをお薦めします。
最近の本ではありませんが、古びる内容ではないと思います。 もし最近の本でお薦めがありましたら教えてくださいね。
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。