> 結城浩の日記 > 2012年10月 | 検索 |
プロフィール | 日記一覧 | 日記ダイジェスト | Twitter | RSS |
|
今日の仕事。
午前は「数学ガールの秘密ノート」をざくざく書きました。 Web連載の「数学ガールの秘密ノート」の第一回は今週の金曜日(11/2)からケイクスで始まるのですが、 いま書いているのは数回先の分になります。
お昼前後で少し買い物の用事が入りましたが、 午後からは来週の結城メルマガ向けに「手書きノートのスナップショット」の画像準備をしていました。 書籍執筆時の手書きノートを数ページ撮影して、 そのページに関連した書籍ページをキャプチャして解説の文章を書くという楽しいコーナーです。 とりあえず画像が準備できたところ。
夕方からは環境整備をしていました。 文字コード変換をするためにnkfを入れようと思い、いろいろと作業。 もともと自分のWindows環境に32ビットのnkfは入れていたのですが、 64ビット環境にしたために、これまでのものが動かなくなってしまいました。 WindowsでStrawberry Perlを入れた結果gccも入ったため、 nkfもWindows上でソースからさくっとビルドできてうれしい。
ついでに、先日セットアップしたさくらのVPSでOpenJDKを入れてJavaを動かしていました。 さくさく動いてクロスプラットホーム的な喜び。
$ sudo yum list | grep java-1.7 $ sudo yum install java-1.7.0-openjdk.x86_64 $ sudo yum install java-1.7.0-openjdk-devel.x86_64
ちなみにさくらのVPSはデフォルトでCentOSなのですが、 CentOSという語を見るたびに、ナルニア国物語の気高いセントールを思い出します。
ファイルの文字コードをUTF-8に変換するとき、
nkfのBOM指定で一瞬はまりました。
オプションとして -w8
だけではBOMが付いてしまうのでした。
オプションで -w80
のようにする必要がありました。
ファイルの文字コードをShift_JISからUTF-8にする。改行コードはLFにする。ファイルは上書きするがタイムスタンプは変えない。
そういう設定は、
nkf -Lu -S -w80 --in-place --overwrite filename
になるようです。
いろいろできて、まずまずの一日。
結城から
高校生の読者さんから「数学ガール」シリーズへの感想をいただきました。 許可を得て公開します。ありがとうございます。
読者さんから
私は数学とプログラミングが好きで、いろいろなアルゴリズムを勉強しています。
進路相談のときにそのことを担任に説明したら「数学ガール」を紹介され、 偶然にも図書室においてあったので借りて読んでみました。 数式などはぜんぜん理解できませんでしたが、 それでもこの本から数学に対する魅力を感じました!!
今は、物語の部分を読んで楽しんでいますが、 これからは数学をもっと深いところまで理解して、 この本をもう一度手にとって読んでみようと思います。 そして、「物語の奥に隠された別のおもしろさ」を味わってみたいと思います!
すばらしい本をかいてくださってありがとうございました!
最後に、先生のご活躍を期待しています!
結城から
こんにちは!
応援メールをありがとうございます。 数学とプログラミングが好きなんですね。 たくさん本を読み、考え、しっかり学んでくださいね。
進路でいろいろと悩むことがあるかもしれませんが、 あなたのこれからの人生がすばらしい祝福に満たされ、 よい実を結ぶことができますようにと祈っています。
メール感謝します。
先生にもよろしくお伝えください!(にっこり)
結城浩です。いつも結城の活動を応援くださりありがとうございます。
このたび『Java言語プログラミングレッスン第3版』を刊行することになりました。
本書は、結城が書いたJava言語の入門書の最新刊です。
最初に刊行されたのが1999年。その後2003年に「改訂版」、2005年に「改訂第2版」が刊行されました。 今回2012年の刊行で「第3版」となります。
多くの読者さんに応援されて、ロングセラーとなりました。みなさま、ありがとうございます。
本書では、Java言語を基本からていねいに解説しています。 読みにくい用語にはルビを振り、初心者でも読みやすくなっています。 また、クイズや練習問題で自分の理解を確かめながら進むことができます。
「上巻」ではJavaの基本的な文法を解説し、 「下巻」ではオブジェクト指向言語としての特徴を中心に解説しました。
「第3版」の改訂では、 最新のJava(Java SE 7)に対応するとともに、 全面的に文章を見直して、さらに読みやすく、わかりやすく解説しています。
本書も、引き続きJava言語を学ぶみなさんのお役に立ちますように。
ロングセラーで学ぶ、最新のJava。
『Java言語プログラミングレッスン第3版』の応援、よろしくお願いいたします!
現在結城は、 Web連載『数学ガールの秘密ノート』の準備中です。
先日、このWeb連載開始に先立ち 「このWeb連載のために写真またはイラストを継続的に作成してくださる方(イメージクリエイタ)」 を募集しておりました。
2012年10月15日の締め切りまでに、多数の方からご応募がありました。
ご応募くださったみなさんにはすでに個別にお返事をお送りいたしましたが、 残念ながら今回は「どなたにもお願いしない」という最終結果とさせていただきます。
ご応募くださったみなさんはもちろんのこと、 Twitterなどで告知にご協力くださったみなさんに心から感謝いたします。
京都大学の林晋先生は八杉先生との共訳(翻訳・解説)で岩波文庫から『不完全性定理』を出版なさっています。 『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』執筆時、 結城は林先生の本を文字通りぼろぼろになるまで読み、 結局二冊目も買うことになりました。 結城の本と茉崎ミユキさんのコミックスについて、 林先生からは以下のような高評価をいただきました(アマゾンのカスタマーレビュー)。
その後、林先生と何度かメールのやりとりを行うようになり、 つい先日、京都で林先生・八杉先生と初めてお会いすることができました。
先生方は結城のことを大歓迎してくださいました。 結城の活動について深く理解してくださり、 また強い励ましと応援のお言葉をたくさんいただきました。 先生は、ざっくばらんにご自身の研究活動のことをお話くださり、 結城からのぶしつけな質問にも終始笑顔で、ていねいにお答えくださいました。 ほんとうに感謝です。 おいしいお食事までごちそうになり、たいへん恐縮しております。
(ちなみにぶしつけな質問というのは「哲学の研究の善し悪しを定める評価基準は何か」といったものです)
貴重なお話をたくさんお聞きしたのですが、結城の方に素養が足りないため、 すべてを把握できなかったのが残念です。 とはいえ、この上なく楽しい時間だったのはまちがいありません。 刺激的で非常に楽しい至福のひとときでした!
結城浩です。いつも「数学ガール」シリーズを応援してくださり、ありがとうございます。
結城は現在、新企画Web連載『数学ガールの秘密ノート』を準備中です。
この企画は、 「数学ガール」シリーズでおなじみの「ミルカさん」や「テトラちゃん」たちが、 対話形式で数学用語を解説する楽しい読み物です。
Web連載開始にあたり、新しい試みとして、 「この連載のために写真またはイラストを継続的に作成してくださる方(イメージクリエイタ)」を募集しようと思います。
ご興味をもった方は、 以下のページの「Web連載『数学ガールの秘密ノート』イメージクリエイタ募集要項」をよくお読みの上、ふるってご応募ください。 お待ちしています!
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。