> 結城浩の日記 > 2013年10月 | 検索 |
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二日前になりますが、2013年10月23日に、 東海大学付属第三高等学校で「フィボナッチ数列の表現」という特別授業をさせていただきました。 たいへん楽しく有意義なひとときを過ごすことができ、 ご尽力くださった先生方、参加してくださった生徒のみなさんに感謝いたします。
今回の特別授業は、東海大学付属第三高等学校の2013年度SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)講座の一部として 実施されたものです。以下、高校のWebページから一部を引用します。
2013年度 SPP講座【2年生対象】 東海大学付属第三高等学校 ■2013年度採択SPP (略) 「フィボナッチ数の奥深き世界〜数学の魅力〜」 採択整理番号AG130247 ・講師:国立鶴岡工業高等専門学校名誉教授佐藤修一先生、 東京海洋大学名誉教授中村滋先生、 プログラマー・作家結城浩先生 ■対象者 本校理数科第2年 32名+希望者
佐藤修一先生と中村滋先生と結城の三名が外部からの講師となっています。 佐藤先生は6月に、中村先生は9月にご講演なさり、外部講師としては結城がトリになりました。 ええとですね、佐藤先生と中村先生のお二人がフィボナッチ数の楽しい話題をたくさん高校生たちに話をした後、 いったい私が何を話せばよいのか!と頭を悩ませましたが、 たいへん楽しく授業をすることができてほっとしています。
今回の授業で結城は、自然界に見え隠れするフィボナッチ数といった話はまったくせず、黄金比の話もしませんでした。 結城は、フィボナッチ数列を「表現」するさまざまな方法(数列、漸化式、表、母関数……)と、 そこから生まれ出る「フィボナッチ数列らしさ」に触れながら、 数学における「表現」とは何だろう、 どんな意味を持つんだろう……といった内容をお話しさせていただきました。 またいつか、何らかの形でまとめたいなあと思っています (ちょうど昨年5月の未来大学での講演会がぐるっと巡って今年『数学ガールの誕生』という 本にまとまったように)。
30名ほどの生徒へ向けた授業の予定でしたが、 蓋を開けてみますと男女高校生60名が参加する授業になりました。
考えてみれば、結城が「授業」をするのは生まれて初めて。 こんなにたくさんの高校生に向かって「教える」というのは初めての体験でした。 私が一方的に話すだけではなく、 結城が出すたくさんの問題に挙手して答えてもらいました。 数学ガールのユーリじゃないけれど、自分の考えをわかるように伝えるのは難しいもの。 自分の考えの「表現」についても生徒さんたちは考えを深めてくださっていたようです。
結城が準備した流れの先を予見した生徒さんや、 出した謎に対してちょっとした「発見」をした生徒さんもいたりして、 私としても「おっ、これは」という手応えを感じました。
二時間の授業を終えた後、 放課後に、有志の生徒さんと先生と少人数での質疑応答の会を持ちました。 何冊かの本にサインをしながら、半分雑談・半分思い出話風にいろんなおしゃべりをしましたよ。 数学大好きボーイズ&ガールズに囲まれた至福の時間でした。
結城は基本的に一般の方向けの講演活動は行っていません。 しかし今回は、高校の授業という形でお呼びいただき、 招いてくださった先生が「数学ガール」シリーズの非常に非常に熱心な読者さん(びっしりと付箋のついた幸せそうな本たち!)で、 その熱意に押されての実現となりました。
招いてくださった東海大学付属第三高校の原いづみ先生に深く感謝いたします。
最近『実践Vim』という本を読んでVimの練習をしている。 Vimは確かにviをimproveしたものだけれど、そのimproveの度合いが半端ではない。 これはきちんと本で学んだほうがいいと思って勉強中。
Vimはviの精神(と私が感じているもの)をうまく拡張していると思う。 とてもしっくりくる。
以下は、個人的なメモ。自分があまり使ってこなかったコマンドの練習用として。
"%p 現在のファイル名をプット :reg レジスタチェック "0p ヤンクしたものをプット <C-o>と<C-i>でジャンプリストを移動 mMと`M 大文字マークでグローバルマーク `a でコラムまで含めてジャンプ gf 現在のカーソル位置の文字列をファイルと思ってジャンプ(要suffixesadd) :changes 変更リスト g;とg,で変更リスト移動 :10<CR>と10G :jumps ジャンプリスト :h matchit-install `` ジャンプ直前の場所 `. 直前の変更箇所 vis vas vi} va} vip vap viw vaw viW vaW など(VISUAL+テキストオブジェクト) テキストオブジェクトをdiwやcawなどでも :ls バッファリスト :args 引数リスト :args *.tex 引数リスト変更 :args **/*.tex :bnextと:bprevでバッファ移動 :wall まとめて書き出し <C-w>sと<C-w>vでウインドウ分割 :sp girl.tex で分割して読み込み :vsp girltex で縦分割して読み込み :pwd :e. :E wだけじゃなくてeも活用 ea{string}<Esc> で単語の後に文字列追加 E W B gE で大きく動く v/{string} でヴィジュアルと文字列検索 :%s/foo/baa/g で :1,$s/foo/baa/g の代わり Vjjjj:s/foo/baa/g :t$ Vjjjj:m0 A;<Esc>jVG:normal . Vjjjj:normal i% コマンド実行→Vjjjjj→:normal . Vjjjjj:normal i%<CR> (LaTeXの場合) Vjjjjj:normal i#<CR> (スクリプトの場合) Vip:s/。$//<CR> で現在のカーソルを含む段落の各行の文末の「。」を削除。 :g/foo/s//<C-r><C-w>/g カーソル位置の単語をコピーする練習 q: コマンドラインウインドウ :!ruby % で現在のファイルをRubyに与えて実行 :e# じゃなくて <C-^> * カーソル位置の文字列を検索 <C-a>と<C-x>でカーソルより右の数字をインクリメント、デクリメント gu{motion} gU{motion} g-{motion} gUap で現在の段落をすべて大文字に gUU <C-o> 挿入ノーマルモード。挿入モードから一コマンドだけノーマルモードに戻る。 ga 文字コード表示 ビジュアルモードで o で反対の端点 <C-V>jjj$A}<Esc>
上記の中でも特に以下はよく練習したい。
* カーソル位置の文字列を検索 :e# じゃなくて <C-^> を使う 'm よりも `m を使う wに合わせてeも使う vis vas vi} va} vip vap viw vaw viW vaW など(VISUAL+テキストオブジェクト) テキストオブジェクトをdiwやcawなどでも <C-o>(戻る)と<C-i>(進む)でジャンプリストを移動
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