結城から
大学で数学を学んでおられる読者さんからご感想をいただきましたので、 許可を得てシェアいたします。
読者さんから
私は、中学生のときに数学が嫌いで英語と国語が得意だったために文系に進むことを志していましたが、 当時お世話になっていた学校の恩師に《数学ガール》を薦められて読んだところ、 内容こそほとんど理解できなかったものの、 ここに書かれている内容を理解できる人間になってみたい! と思い至って高校から数学に嵌り、気づけば専攻してしまっていたという人生をたどってきました (模試の成績は物理のほうが良かったのは、私の秘密ノートに秘めておきますが)。
実際、 大学数学を学ぶようになって思ったのは、 中高生のうちから《数学ガール》(秘密ノートではない難しいほう)に触れておくと、 中高生のうちは「よくわからんが読んでいて面白い」、 大学入学後は「ははあ、実はこういうことだったのか。やっぱり面白い」といった一つで二度おいしいような本であるということです。
私は現在中高生に数学や物理学の面白さを伝える仕事をしているのですが、 数学をより突き詰めたいけどきっかけがないという子には《数学ガール》をまず薦めています。 登場するキャラクターの個性も、中高生の教え子たちには受けています。
私は、大学入学前までは大学数学そのものを本格的に勉強しておらず、 難しい入試問題を解くことで数学ができたような気になっていましたが、 入学後に大学数学に触れると、 いかに高校数学が天下り的なものであったかを痛感しました。 そして、それを機に、現在は一回生ながら二年先までのカリキュラムをじっくり時間をかけて勉強しています。 こうして背伸びをして数学を勉強するスタイルは、 中高生のときに《数学ガール》を読んでいたスタイルに近いと思います。
いつも、次はどの話題で出版してくるのか楽しみにしていますよ。 そうそう、数学科の同期で時折《数学ガール》を教室に持ち込んでるやつだっているんです。
結城から
メッセージありがとうございます。
結城の本をご愛読してくださり、 また中高生へも拙著をお薦めしてくださっているとのこと、 ほんとうに感謝です。
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