第2回 解答編

文章教室

結城浩

目次

はじめに

こんにちは、結城です。 今回もたくさんの投稿をいただきました。ありがとうございます。 練習や自由課題への投稿だけではなく、 結城へのはげましのメッセージも数多くありました。 とてもうれしいです。感謝します。

たくさんの投稿をいただきますので、 すべてを掲載することはできません。ごめんなさい。 問題編が公開された後、 早めに投稿していただいたほうが掲載の可能性は高いです。

以下で私は、 みなさんの文章を読んで感じたことを、率直に書いていこうと思います。 そのため、 もしかしたら気分を害する表現もあるかもしれません。 どうかご了承ください。

では、さっそく読んでいきましょう。

練習

【書いてみましょう】 次の文章を自由に書き換えて、 より読みやすく、より分かりやすい文章にしてください。

メールは文書が全てなので御座いまして、 メイルで何かを依頼する場合には、 其れの内容を文で明晰に書く事が貴重なので有るから 「其れ以上詳細に記帳せずとも、受信者は必ずや内容を考察してくれるに違いない」 と判断して居ると 予定外の娯解を産む事が有るから注意する事が必修。

結城浩の解答

メールは文章がすべてです。 メールで何かを人に依頼する場合には、 依頼の内容を文章で明確に書くことが重要です。 「これ以上くわしく書かなくても、読む人は分かってくれるに違いない」 などと思っていると、 思わぬ誤解をされることがあります。 注意しましょう。

結城のコメント

Wadldwさんの解答

メールは文書だけのものなので、 メールで何かを依頼する場合、 それの内容を、文で明せきに書く事が重要なので、 「それ以上詳細に書かないでも、受信者は必ずや内容を分かってくれるに違いない」 と判断していると、 予想外の誤解を生むことがあるから注意する事が必要だ。

結城のコメント

hisao1さんの解答

メールは文書が全てです。 メールで何かを依頼する場合には、明晰な文章で書く事が大切です。 「これ以上詳細に書かなくても、受信者は必ずや内容を考察してくれるに違いない」 と判断してしまうと、予定外の誤解を生む場合があるので注意が必要です。

結城のコメント

平嶋伸行さんの解答

メールでは文章でしか自分の意図を伝えられない。 だからメールで頼み事をするときは、その内容をわかりやすい言葉で書くのが重要だ。 「これだけ書けば分かってもらえるだろう」とたかをくくってしまうと、 思わぬ誤解を招くことがあるので、気を付けなくてはいけない。

結城のコメント

しんたろうさんの解答

メールは文章である。 メールで何かを依頼するときは、文章を明確に書くことが重要である。 誤解を生むような表現はさけなければならない。 例えば、意味が複数とれる表現をすると、おもわぬ誤解を生むことがあるので注意が必要だ。

結城のコメント

陽の字さんの解答

電子メールは、そこに書かれた文章こそがすべてである。 メールで人に頼み事をする場合、「いちいちこんなことまで 書かなくてもわかるだろう」などとタカをくくっていると、 思わぬ誤解のもととなるから、 用件を漏れなく書き表すよう注意を払う必要がある。

結城のコメント

Jさんの解答

メールは文章だけでその内容を伝えなければならない。 メールを使って何かを依頼する場合には、明確に書くことが重要である。 従って、「これ以上詳しく記述しなくても、読み手は必ず内容を理解してくれるに違いない」 などと考えていると、予想外の誤解を招く事があるので注意する必要がある。

結城のコメント

shinoさんの解答

メールは文書がすべてです。 メールで何かを依頼する場合は、 その内容をわかりやすい文章で書くことが重要です。 「それ以上、詳細に書かなくても、 受信者はかならず内容を察知してくれるに違いない」と判断すると、 予想外の誤解が生じる場合がありますから、 注意する必要があります。

結城のコメント

匿名さんの解答

メールは、書いてある文章がすべてです。 何かを依頼するときは、内容を細かく説明しましょう。 「これ以上書かなくてもわかるだろう」などと判断していると、 予想外の誤解が生じることがあります。

結城のコメント

匿名さんからのコメント

なるほど、確かにそうですね。

なぜ「判断している」と書いたかを考えてみます。
(考え中)
わたしは、読者が「いま」メールを書いていると想定していたようです。 メーラーを開いてキーボードに向かっている読者に 「説明しましょう」「〜と判断していると〜」と語っている、ということです。

で、わたしは、「判断」とは、わずかながら時間の幅を持った行為で、かつ メールを書いているあいだ継続して何度も行われる、と思っているようです。

・わたしのイメージ(判断時間:長)
文章の視点    -------------------------------------------------------→
読者の動作    メールを書く(用件を書く|---判断---|用件を書く|---判断---)

・結城さんのイメージ(判断時間:短)
文章の視点  ↓もしくは                                           ↓
読者の動作    メールを書く(用件を書く|用件を書く|用件を書く) 判断

投稿文中に「これ以上書かなくても」とあるので、この場合の「判断」は、 結城さんのイメージのように、最後に一度だけですね。 ご指摘に感謝します。

さらに、コメントにあるように、そもそも「判断」は重すぎましたね。 元の文章の重い言い回しにつられたのかもしれません。

柴田純一さんの解答

メールで何かを依頼するときには、依頼内容をわかりやすく、 はっきりと書くこと。 自分が「これくらい書けばわかってもらえる」と思っていても、 相手によっては誤解されることもある。

結城のコメント

無駄さんの解答

おもいっきり縮めて一文にしてしまうと、A..のようになります。 「明晰」なんて言葉、難しいので『明確』にしちゃいました、 意味ほとんど同じだろう、多分。

A. 『手紙は文章が全てなので、明確に書け。』

理由も加えると

B. 『手紙は文章が全てなので、予定外の誤解を生まないように、明確に書け。』

問題意図の『単語を重視』だけ行ってみると、C.に

C. 手紙は文章が全てです。 文章で何かを依頼する場合には、その内容を文章できちんと書くことが大切です。 「これ以上詳細に書かなくても、手紙を読んだ人は内容を読み取ってくれるだろう」 と 判断していると予定外の誤解を生みかねないので注意するべきです。

注釈: 書かれた文章の内容が、電子メールに特化していないと読み取れたので、 「メール」という単語は、「手紙」に置きかえた。

結城のコメント

黒ヒョウさんの解答

メールは文書なので、それを使用して何かを依頼する場合は、 受信者が文書の内容を正確に把握できるかを常に意識して書く 必要があります。 文書の内容を受信者がうまく考察してくれ るに違いないなどと思って書くと予定外の誤解を産むことにな るので気をつけた方が良いでしょう。

結城のコメント

夏桐周さんの解答

メールで何かを依頼する場合には、思わぬ誤解を避けるためにも、 その依頼内容を分かりやすく書かねばならない。

メールは文章が全てなのだ。

結城のコメント

ほうずきさんの解答

メールは文書が命です。 メールで何かを依頼するときには、その内容を 解りやすく書く事が大切になります。 文章の記述があいまいだと、相手に予想外の娯解を 持たれることがあります。注意しましょう。

結城のコメント

ほうずきさんから

蛇足ですが"曖昧"は自分では書けない漢字なので"あいまい" としました。漢字のほうが読みやすいのでしょうか。

ワープロやコンピュータは書けない漢字もパパッと 出てくるので便利ですが、実力以上の漢字は変換しないように 自制しています。(漢字を書けるようにすればいいいわけですが。・・)

文字そのものも手書きだと、とても見せられない汚い字を書くので コンピュータがないと文章教室への参加など考えられません。

いい時代に生まれ合わせたと思います。感謝。

tokotokoさんの解答

文章が全てのメールで何かを依頼するときは 内容をわかりやすく書くことが大切です。 それでもこれだけ丁寧に書いたのだから こちらの言いたいことを必ず理解してくれるだろうと 思っているととんでもない誤解があったりするので 注意しましょう。

結城のコメント

山羊さんの解答

ステップ1:単語の選択のみ修正

電子メールは文章がすべてですので、電子メールで何かを依頼する場合には、 その内容を文章で明晰に書くことが必要ですから、「それ以上は詳しく書かず とも、受信者はきっと内容を想像してくれるに違いない」と判断していると 予想外の誤解を産むことがありますので、注意することが必要です。

ステップ2:文章の構造も修正

電子メールでは、文章ですべてを伝えなければなりません。

例えば、電子メールで何かを依頼する場合には、相手が依頼の内容を文章だけ 理解できるように書く必要があります。詳しく書かなくても、 相手が推測してくれると思っていると、思わぬ誤解が生じることがありますので注意しましょう。

結城のコメント

taquさんの解答

メールは文章が全てです。メールで何かを依頼する場合、内容を文章で明確に書くことが重要です。 「これ以上詳しく記述しなくても、受信者は内容を察知してくれるに違いない。」と判断していると、 予想外の誤解を生むことがありますから、注意しなければなりません。

結城のコメント

YABUさんの解答

手紙とは異なり、電子メールは気軽な話し言葉に近い表現をすることが多い。 このことは利点でもあるのだが、事務的連絡の際には思わぬ誤解を生ずるもととなりかねない。 画像や書類を添付しなければ、電子メールは文字しか送ることができない伝達手段でもあるので、 メールを用いて品物の注文や会議の通知などをする場合には、正式な文書作成と同様、 項目を整理して過不足なく書くよう、心構えする必要がある。

結城のコメント

てんさんの解答

メールで誤解を生じさせないためには、書く内容に注意が必要です。 特に読み手に何かを依頼する場合、読み手の読解力に影響されないよう 依頼事項の全てを書くべきです。

結城のコメント

員子ロバートショウさんの解答

メールでは文書が全てなので、何かを依頼する時、その内容を明確な文章で書くことが大切なのです。 「これ以上詳しく書かなくても、受信者はきっと内容を理解してくれるに違いない。」 と推断していると、予想外の誤解を生むことがあります。 だから細かな注意が必要です。

結城のコメント

きはらさんの解答

メールは文章がすべてです。ですから、メールで何かを依頼する場合には、 内容をはっきりと書き表すことが重要です。「これ以上は詳しく書かなくても、 受信者が推察してくれるに違いない」などと高をくくっていると、 予想外の誤解が生まれることにもなります。注意しましょう。

結城のコメント

きはらさんから

「内容を明示的に、細部を省略せずに、多少くどいぐらいに、書くべし」 というのを簡明に表現したかったのですが、これだという単語を思いつか なかったので、「はっきりと書き表す」という表現にしました。ちょっと 弱いかな。後続の文が意味を補足してくれているので、まあ、いいか、 というところです。

結城のコメント

しもらいだぁさんの解答

メールを書く時は、できる限り詳しく書くべきである。 確かに、手短に簡潔に書くのは重要である。しかし、 「そんなに詳しく書かなくても、相手は察してくれるだろう。」 という思い込みは、とんだ誤解を招くことがある。 メールには文章以外の情報がない。判断の材料は文章のみなのだ。

結城のコメント

まほろばさんの解答

メールは文章が全てなので、 メールで何かを依頼する場合は明確な文章を書く必要があります。 「これ以上詳しく書かなくても、相手はわかってくれるかな」と 思っていると、予想外の誤解を生むことがあるので注意しなければいけません。

結城のコメント

おさむさんの解答

メールは文書が全てです。 ですからメールで何か依頼をする時、内容を明確にしておくことが重要なのに、 「これ以上詳細に書かなくても、受信者は必ずわかってくれるはずだ」 と思っていると、予想外の誤解を招くことがあります。 十分に注意しましょう。

結城のコメント

yasumiさんの解答

メールは文章だけで、相手に判断をされます。 そのため、用件を依頼する場合は特に注意が必要です。 相手が用件を理解しやすいように、詳しく、明らかに書き、 思わぬ誤解をまねかないようにしましょう。

結城のコメント

喜さんの解答

メールは文章だけで、相手に内容を伝えなければならない。 直接会って話す場合は、顔の表情や声のトーンなどで 暗黙のうちに伝わるものがある。しかし、メールの場合は そういったものがなく、文章だけが伝達手段である。 そのため、メールで何かを依頼する場合は、「これぐらいで だいたいわかるだろう」と勝手な判断をしない方がよい。 誤解を生みそうな場合は、電話などで十分確認する必要がある。

結城のコメント

おおさわさんの解答

メールを用いて依頼を行う場合,依頼相手に 誤解されることのない文章を書くことが重要となる. 何故ならば,文章のみを用いて依頼内容を伝える必要があるからだ. 特に,文章で与えられる情報に過不足がある場合, 依頼相手に誤解される恐れがあるので注意が必要である.

結城のコメント

おおさわさんから

今回の問題では,用語の統一,及び,曖昧な言葉の排除, の2つを目標にして解答してみました. 完璧にはほど遠い解答ですが,今のところこれが限界です.

統一されてない用語は,読む立場からは非常に気になるのですが, 書く立場からは案外気づかないものですね.結構苦労しました. 実際に,もっと長い文章を書く場合は, 「使っても良い用語リスト」なんかを作りつつ文章を書き進める 必要があるかもしれませんね.

曖昧な言葉の排除も,難しい問題でした. 「曖昧な表現」とはどのような表現か,という所がいきなり 難しいですね. 今のところ,カンで曖昧な表現を見つけることしかやっていません. もっと機械的に見つけることのできる方法,ないですかねー.

結城のコメント

かわさきさんの解答

電子メールで頼みごとをする場合、依頼内容を明確に示すことが重要である。 なぜなら、文章によるコミュニケーションは「くどくど説明しなくても、 きっと相手は分かってくれているだろう」と、自分にとってはあたりまえの ことがらを省略してしまいがちだからだ。そのため、依頼内容を明確に示すことを 怠ると、予想もしない誤解を生んでしまうことがある。

結城のコメント

ななさんの解答

メールは文書ですべてをあらわしますから、 メールで何かを依頼する場合には、 文の内容を明確に書くことが大切です。 「これ以上、詳しく書かなくても相手は内容を くみとってくれるに違いない。」などど 考えているとおもってもみない誤解が 生じることがありますから、注意しましょう。

結城のコメント

いろはさんの解答

メールで何かをお願いする時に気をつけなければならないことは、 文章を曖昧にせず、明解に書くということです。 これくらい書いておけば相手はわかってくれるだろう、 なんて言葉足らずのまま送ってはいけません。 思ってもいなかったような誤解をされてしまうことがあります。 メールは文章がすべてです。気をつけましょう。

結城のコメント

ニシカワさんの解答

メールは文章が全てである。よって、メールで何かを依頼する場合には、 依頼の内容を明確に書く事が重要である。注意が必要なのは、 「これ以上、詳細に記述しなくても、受信者は内容を理解してくれるだろう。」 といった油断であり、予想外の娯解が生じる事もある。

結城のコメント

s.sawadaさんの解答

メールでは、文字だけで相手に意思を伝達しなければなりません。 誰かに頼みごとをする場合、自分で勝手に「これくらいの説明で十分だろう」と判断してしまうのは危険です。 受信者が、必ずしもあなたが望むような読み方をするとは限らないからです。

結城のコメント

じゅんぽろりんさんの解答

メールは文書が全てなので、メールで何かを依頼する場合は、その内容を文章で明晰に書くことが重要です。 「これ以上詳細に書かなくても、受信者は内容を察してくれるに違いない」と 判断すると、予想外の誤解を生む危険があるので、注意しなければなりません。

結城のコメント

cinoさんの解答

メールで相手に何かを伝えようとする時、気をつけなければならない事がある。 それは何かというと、メールは文章が全てであり、 伝えたい内容を文章だけで的確に書き表さなければならない、という事だ。 「細かく書かなくてもなんとなくわかってもらえるだろう」などと都合よく考えていると、 うまく伝わらないばかりか間違った解釈をされる場合もあるのだ。

結城のコメント

kumiさんの解答

メールの決め手は文章にある。メールを手段として依頼するときには、 内容を明確に示した文章が望まれる。危険なことは、 「内容が詳細でなくても相手は察してくれるに違いない」と送信者が勝手に判断することである。 予想外の誤解を生まないためにも、メールを送信する前に十分吟味することが必要である。

結城のコメント

自由課題

【書いてみましょう】 少なくとも一組の「同音異義語」 (読み方は同じで意味が異なる単語) を含んでいる文章を書いてください。 長さ・内容・形式は自由です。

結城浩の文章

(A) 試しに彼女に会ってみたけれど、やっぱり話は合わなかった。

(B) 「蚊が刺したのは、ここなの」と彼女はうなじを指した。

結城のコメント

陽の字さんの文章

大正生まれの人を対象にしている。

つのださんはいつ旅立つのだろう。

結城のコメント

Jさんの文章

こんにちは。文章教室の第1回の解答編を読みました。皆さん、本当に文章が上手ですね。 また、結城さんが投稿者の質問に丁寧に回答されていることも素晴らしいと思いました。 解答編を読むだけでも文章能力の向上が図れると思いました。 私も皆さんに少しでも追い付けるように恒常的に努力していこうと思います。 ところで、少し残っていたワインのボトルを朝までに空けてしまおうと、 計りながら飲んでいましたが、夜が明けてきたので断念します。 もう眠くなってきたので、これにて失礼します。おやすみなさい。

結城のコメント

山羊さんの文章

結城さんの勧めにしたがい、お薦めの参考書を読みながら、文章教室のための文章を書き進めた。

結城のコメント

山羊さんから

第一回の自由課題へのコメント「読者が目をとめるべきところに漢字を配してい ることも興味深いです」は、私にとっても興味深かったです。

漢字とひらがなの選択基準をはっきりと意識化しているわけではないので、論理 的に説明はできないのですが、あの文章のなかでは「たいてい」「はじめて」 「いちばん」「おもしろく」はひらがなの方が座りよく感じられます。

このような説明するのが難しいことを、深く追求することなく「センス」と呼んで しまっているわけですが、なんとか言語化して単純な原理原則として示すことも 「文章教室」の課題の一つかもしれません。

結城のコメント

匿名さんの文章

「ご飯、お代わりする?」

「もういっぱい」

→ 「もう一杯ください」or「もうお腹いっぱいです」。   同音異義語ではないですね(笑)。

結城のコメント

黒ヒョウさんの文章

紳士な人がいましたが、その人からは真摯の声は聞こえませんでした。

結城のコメント

夏桐周さんの文章

 短歌の世界では、限られた字数の中で作り手の心を可能な限り表現し、また技巧や 遊び心を表すために同音異義語が巧みに取り入れられてきた。「まつ」という音に「待つ」と「松」を、「ふみ」とい う音に「踏み」と「文」を掛け合わせることで、 作り手はわずか31音の世界を縦横に飛び回り、受けての想像力を無限に刺激するこ とができた。

 現在ではこのような掛詞を駆使し、読者の想像力を引き出す方法はあまり見かけな い。現代詩ではことばの指し示す意味 をはるかに超えて、ことばの音によって作り上げられるイメージによって独特の世界 を受け手に喚起させることが多い。ここ では掛詞が通用するためのことばの意味、つまり指示機能は失われ、ことばは自由に 音の世界を彷徨っている。

 同音異義語が意識される場所は、もはや毎日の他愛もない会話の中にしかないのか もしれない。

 「昨日かきを食べたんだけど…」

 「え?どっちの?」

 「甘い方だよ」

 しかし、そこに吹く一群の爽やかなほっとする風はまだ確かにある。

結城のコメント

夏桐周さんから

同音異義語と聞いて思いつくのは「橋・端」など小学校の教科書の後ろに載っていた幾つかでしたが、 何を題材に取るかでかなり悩み、思いっきり取り上げる同音異義語から焦点をずらすことにしました。

結城のコメント

ほうずきさんの文章

一生"懸命"に全国の"県名"を調べた"賢明"な子。

この情報を"配信"するのは、世の中のためには良いことだが、 会社からみれば、"背信"行為とされるだろう。

結城のコメント

tokotokoさんの文章

よく晴れたある秋の日、電車に乗ってふらりと出かけてみた。 席に空きがあったのでそこに座りぼんやりと外を眺めていると陽に照らされた瓦が光っていた。 小さな駅で降りて飴を買い人家の垣に蜘蛛がいるのを横目に見ながら歩いていたら柿の実が赤く色づいていた。 川に出たので河原に腰を下ろして飴を口に放り込んでちょっとした飢えを満たして上を見上げたら雲が流れていった。 きのう友人の訛をつい笑ってしまったことが鉛のように心の底に沈んでいる。 突然雨が降ってきたのでそこを立ち上がり駅に向かった。 何時か謝ろう、来月五日は彼女の誕生日だから花を買って訪ねてみよう。 早足になりながら考えていた。

結城のコメント

taquさんの文章

真っ暗な夜空だった。その真っ暗な夜の大空を、突き刺すようにそびえ立つ尖塔は月の光を反射して 不気味に輝いていた。僕は少し怖くなった。「あれ見ろよ。不気味だなー」とタカシに話し掛けた。「そう? もうちょっと速く歩こ。おいてかれちゃうよ。」そう言うとタカシは少し速く歩きだした。先頭の マモルはどんどん先に行ってしまって僕とは10メートル位離れてる。僕は走り出した。タカシを追い抜き、先頭の マモルを銭湯の前で抜き去り、僕は先頭になった。僕は走るのをやめることが出来なかった。振り返りも しなかった。だんだん疲れて来た。僕は走るのをやめた。悪い予感がした。見慣れない景色だった。 今まで1度も見たことのない街に来てしまったのかも知れない。その時、僕はおかしな音を聞いた。大量の蹄(ヒヅメ) が地面を踏みならす音だ。信じられない。あり得ない音だ。僕は後ろを振り返った。そして恐ろしいものを見た。 大量の真っ黒な牛がこっちを睨んでいた。暗闇にギラギラと光る大量の目。千頭はいるだろう。どの牛にも大きな 角があった。全ての角はよく研いだ剪刀のように鋭く、月光を反射して不気味に輝いていた。どうすればいいか 分からなかった。振り返って走りだしたら一気に背中を貫かれるような気がして、振り返ることが出来ない。 一瞬迷ったが戦うしかなかった。僕は足元に落ちていた棒キレを牛達から目をそらさずに拾い、戦闘体勢を 整えた。来るなら来い!でも、これは勝てそうにないなぁ〜。

結城のコメント

YABUさんの文章

カツレツ

食道に違和感を覚えたのは、昨夕、ある食堂でカツレツを一口飲み込んだときである。 その違和感は、今朝、味噌汁の油揚げを飲み込んだ際も持続していた。 食道癌ではないかと深刻な気分になり、すぐに医者に行った。 今朝は何か食べたのかと聞かれたので、「味噌汁を一口飲んだだけだ」 と申告したら、 じゃ、覗いてみよう、ということになり、食道ファイバースコープとかいう機械で覗かれた。

「ははあ、油揚げがつかえている」 などと言いながら、 医師がブラシのついた針金みたいなのをファイバーの穴から突っ込むのが見えた。 「ほほう、油揚げの向こうにカツレツも詰まっている」 となぜだか医者は嬉しそうだった。 しばらくブラシでゴシゴシやっている風であったが、急に違和感がとれた。 食道に詰まっていたカツレツと油揚げが胃袋へ押し込まれたようだ。 「君はカツレツを横にしたまま飲み込んだろう」 と聞かれた。 口をあけたまま 「ほうれす」(そうですと言ったつもり) と答えたら 「大丈夫、食道の壁は何ともない」 と告げられて、 「ついでに胃袋も見ておきたいが、カツレツと油揚げが視界をさまたげるので次の機会にしよう」と言われた。 この医者は斯界の権威らしいので、逆らわないことにしようと思った。

会計で勘定を払いながら、<カツレツは横にしては飲まないように> と、 昨日の食堂の壁に張り紙がしてあったのを思い出した。

結城のコメント

YABUさんから

昔風の書き方になっていますが、昔の文章は、主語がいれかわったり 視点がぶれたりしていることがありますが、私はそういう雰囲気も嫌いじゃありません。

結城のコメント

YABUさんから

私も、主語がいれかわったり視点がぶれたりしている文書は、ダメだと思いますが、 昔のそういう文章の雰囲気は嫌いじゃないというだけのお話です。 自分では、きちんと書こうと思ってますが。 見直さないとぶれてることがあります。 反省ですね。

結城のコメント

てんさんの文章

このソースプログラムの論理自信は優れているが、あなた自信が品質に自信を持つ根拠とはならない。

以下、自由課題の自己添削です。

このソースプログラムの論理自体は優れているが、あなた自身が品質に自信を持つ根拠とはならない。

結城のコメント

員子ロバートショウさんの文章

とにかく日本語には同音異義語が多い。 コンピューター時代になって、漢字の使い方がますます怪しくなってきた。 いちいち辞書を引くのはめんどくさい。 嬉しいことに最新のIMEには間違いやすい漢字の意味を掲載してくれるようになった。

例えば

老後保障制度の改善が期待される。

誰が身分保証人ですか。

最初の「保障」は、「権利、自由を守る」という意味で、 二番目の「保証」は「請合う。」という意味である。

結城のコメント

いろはさんの文章

人事異動があって、私の上司が古巣の部へ戻ることになった。 彼が入社してから長く在籍した部署で、仕事の基本はここで学ん だそうだ。今、その部はなんとなくたるんだ雰囲気が漂っていて、 彼はあれやこれやと改革案を練りながら、去っていった。

何週間か経ち、廊下で彼と会った。開口一番に 「いやあ。まいったよ。すげえよ、ありゃあ」 とあきれ顔だ。

古くからいる部員たちが自分の仕事を奪われまいと必死だという。 その人たちの仕事なんて、彼が片手で終わらせることができる程 度のことらしい。彼が来たおかげで仕事がなくなってしまう部員 も出てくることだろう。

それを恐れて、彼が口出しできないような体制をつくりあげよう としているらしい。

「頭の悪い人たちですね。だから、あんなにたるんでしまう。」

「そうだよなあ。閑職だよ。窓際族っていうのは、このことだな。」

「そいつらを、どう切り崩すか、ですね。」

と、彼のやる気に火をつけようとしてみたけれど、思ったよりも 落ち込みが深い。ちょっと小休止と思い、洒落た青いネクタイを していたので、素敵ですね、とほめてみた。

「おう、今のオレだよ。寒色できめてみたよ。いいだろ?これ。」

と笑う。

まだまだ問題解決、そして彼の復活には時間がかかりそうだ。

結城のコメント

s.sawadaさんの文章

10月にしては、異常に暑く寝苦しい日が続いていた。 誰もが「おかしい」と感じてはいたが、何が「おかしい」かに気付く人はいなかった。 人々は空を見上げた。太陽の軌道が変化したのか、 それとも太陽自体に異変が起きたのか。しかし、 あらゆる観測結果は「いつもと変わらぬ太陽」を示していた。 時折見受けられるデータの散らばりも、 誤差以上のものではなかった。「気象も年々おかしくなるなあ」そんな言葉と共に、 人々はこの事態を心の奥へと押しやった。 しかしその頃、地球の奥深くでは明らかな異変が起きていた。 熱くたぎったマントル層が、地表のあらゆる隙間をめがけてゆっくりと進みはじめていたのだ。 後に恐怖の伝説となる「火の神無月」が始まろうとしていた。

結城のコメント

じゅんぽろりんさんの文章

・木造の橋の端が腐っており危険なので、来月から補修工事を行うことになった。

・私の祖母は健康のために、豆のエキスが入ったタブレットをまめに服用している。

・両方の手を使ってそのような手に出るとは卑怯だ。

・入学後、当校への登校は、最寄り駅からスクールバスに乗車していたくことになります。

結城のコメント

ホームルーム

結城です。おつかれさまです。

単語の使い方が不自然だと、読者は一瞬「あれれ、おかしいな」と思います。 主語と述語の対応がおかしいときも、読者はちょっと首をかしげます。 そういう「つまづき」が多くなればなるほど、 読者はその文章の書き手に対する信頼を失っていきます。 やがて、読者は読みながら「また何か間違っているんじゃないか」 「この書き手はちゃんと考えて書いているのか」と疑心暗鬼になってしまいます。

そのような事態を避けるためには、 自分が書いた文章を、読者の気持ちになって、ていねいに読み返すことが大切ですね。 あっという間に文章がうまくなる秘訣や秘伝、魔法の呪文なんて、どこにもありません。 自分で書いた文章を、読者の気持ちになって、ていねいに読み返すことが大切なのです。

今回読んでいて気になった点は以下の通り。

第2回目の解答編は、いかがでしたか。 投稿した人も、そうでない人も、 ぜひ、感想を 「文章教室」へのフィードバックからお送りください。

あ、それから、事務連絡が2つあります。

それでは、また。 Enjoy Writing!

放課後 —— 投稿者とのおしゃべり

私は小さい頃から読書感想文が嫌いでした。 本を読むのが嫌いで、文章を書くのも苦手だからです。 この機会に文章を書くことが好きになれたらと思います。 結城さんのホームページを見ていると、とても穏やかな気持ちになります。 次回からも文章教室に通いたいと思います。 (27歳 会社員)

結城: 読書感想文は私も苦手でした。 というか、国語全般が苦手でした。 学校の成績も国語が一番わるかったです(本当)。 そんな私なのに、 こんなに偉そうに「文章教室」なんてやってます(^_^)。

こちらの記述から飛んできました。 現代国語の授業を思い出します。 最適化された文面を考えるのは悩ましいものですね。 ところで、第1回にくらべると、 主観で補わないといけない部分が少ないので楽に思えました。 私などは第1回のような問題に出会うと思考停止に陥ってしまうので…… (26歳 会社員)

結城: 「最適化された文面」というのはなかなかすごい表現ですね。(^_^)

仕事で「仕様書」や「ガイドライン」を書くことがあるのですが、読み手にとって分かりやすく、 役に立つ文章が、なかなか書けません。 これからも、「文章教室」を楽しみにしています。 応援しています。がんばってください。 (23歳 プログラマ)

結城: 応援ありがとうございます。 「なかなか書けない」とのことですが、 「読み手」のことを考えていらっしゃるので、 きっとよいお仕事をなさっているのではないでしょうか。

第1回の添削結果を拝見しました。 うーん、なかなか手厳しいですね。 今回の自由課題ですが、あれって要するにダジャレを書けと いうことになりません? (29歳 プログラマ)

結城: うん、だじゃれになってしまうかも、と後で気がつきました。 類義語のほうが今回のテーマには合っていましたね。 でも、いろんな文章が出てくるのではないかと、実は期待しています。

これまでに教えた数少ない後輩の中には、 読み返してもどこがおかしいのかわからない、という人もいました。 わたしは、ルールから帰納的に書いているのではなく、 「おかしいな」という感覚から演繹的に(他人に教えるときに使える) ルールを導いています。 おそらくは結城さんもそうではないでしょうか。 (32歳 ライター)

結城: おっしゃるとおりです。 私は、読み返して「おかしいな」という部分を「こう書いたほうがいいな」と直しているだけですね。 「文は短く」というルールも、機械的に適用しては生きてこないです。 あえて長い文にしたほうがいい場合もたくさんありますし、ね。 「読み返してもどこがおかしいかわからない」場合は、どうしたらいいでしょうね。 私はいじわるな読者の帽子をかぶるというのをやります。 可能な限り誤読する読者になりきるわけですね。 あるいは女性のつもりになって読んでみる。エキスパートのつもり、初心者のつもり、 中学生のつもり…。いろんな読者のつもりになって(いろんな帽子をかぶって)、 目の前の文章を読み返すと何かが見えてくるかもしれません。

私は、ライターでも編集者で もない素人ですが、この企画はすごく面白いと思います。 実際に自分で課題を解いてみて感じたことは、 「文章作成能力に関係なく、皆が自分のレベルで楽しめる」という点だと思います。 (32歳 システムエンジニア)

結城: 応援のメッセージを感謝します。 この「文章教室」が多くの人の「楽しく書くきっかけ」になるといいですね。

今回は課題文を読んで笑ってしまいました。 課題そのものよりもあの課題文をよく作ったナァ、 という感想です。 文章を書ける方があのような文章を書くのは、 それがたとえ例題だとしても、 お尻がむずむずしちゃったんじゃないかと。(想像)。 (28歳 OL)

結城: 今回の問題はちょっとひねりが少なすぎたかもしれません。反省。

今回の練習課題は、単語(漢字)の使い方がめちゃくちゃですが、 これに近いことをふだんの文章作成でやっているのかもしれないと 思うと、単純に笑ってもいられません。

結城: 自分で書いた文章を自分で読むときって、 変なところを見つけるのは難しいものですよね。

学生時代のテストみたいでどんな回答が返ってくるか今から楽しみです。 (26歳 会社員)

結城: テストだと、他の人の回答は見られませんが、 Webだと、同じ問題に他の人はどうチャレンジしたのかが分かって楽しいですよね。

先日は添削ありがとうございました。 今回の課題は休みの日にゆっくり取り組もうと楽しみに取って置いたくらいです。

結城: ご愛読、ご投稿ありがとうございます。 私もみなさんの文章を楽しく読んでおります。

1回目の課題をみて、あ、面白そうだな、と思って応募しました。 私は翻訳の勉強もしているので、文章をブラッシュアップしたいです。 よろしくお願いします♪ (29歳 女性)

結城: 投稿ありがとうございます。 日本語への翻訳でしょうか。素敵な勉強ですね。 また投稿してくださいね♪

慣れないことですが楽しかったです。 投稿するには勇気を出さなくてはなりません。 思い切って・・・エイッ (56歳 主婦)

結城: 投稿感謝します。 結城と勇気も同音異義語かな(^_^)。 ところで細かい話ですが、三点リーダーは、中黒三つ(・・・)ではなく、 1文字(…)で書きます。かな漢字変換では「てん」などで変換できるでしょう。 結城は「てんてん」と単語登録しています。

適当な同音異義語が、ひらめかない自分に気づかされました。 (30代 無職)

結城: かな漢字変換ソフトで探す、という手もありますね。

第一回の練習もそうでしたが、第二回の練習も、 誰に向かってどのようなシチュエーションで書かれている文章なのかわからないので、 解答を書くときに迷いました。 あえてシチュエーションを特定しないことで、 多様な回答がでてくることをねらっているのかなとも思いますが。

結城: まあそうですね。 そのあたり(読者や状況)も少しずつ文章教室の中で言及していきたいと思います。

第1回の自由課題に対する結城さんの文章を読んで僕が感じたのは、「日記の時と違う。」ということでした。 僕は 結城さんがキングの本を紹介した日の日記を読んでいて、とてもすばらしい文章だと感じていたので、受けた印象を よく覚えていました。課題の方は同じ、『小説作法』の紹介ですが、受ける印象は違いました。僕は日記の時の文章の方が 好きです。日記の時の方がリズムがあって、結城さん自身も気持が入っているように見えますし、こちらにもその気持が 感染しました。課題の方はきれいに整理されてしまって熱や、リズムが薄められていると感じました。 (25歳 専門学校生)

結城: 実は私も日記のときの文章のほうが好きです。(^_^; なかなか文章って難しいものですね。

仕事の合間に気分転換でやってみました。一時間くらいかかったかな?

結城: 気分転換で文章の練習はいいですね。 かかっている時間は、早い人で数分、 ゆっくりやる人で数日といったところでしょうか。 それぞれのペースで楽しみましょう。

前回、指摘していただいた事に注意しながら今回の回答を書いてみました。 今まで、今回の問題のような適切な言葉は何か、適当な言葉は何かをあまり意識したことはありませんでした。 言葉だけで、人の心をつかむことができる結城さん、すごいです。 自分にとってこの機会は、とても大切にしたいと思っています。 そして、少しでも自分の言いたいことを言葉で表現できるようにがんばりたいと思います。 (37歳 会社員)

結城: 自分の言いたいことを自分の言葉で表現できる、 というのは楽しいことだと思います。 お互いにがんばりましょうね。 (にっこり)

「言葉が出てこないよー」が一番の感想。 書きたい文章はもっと別だったのですが 一つの言葉を知っていても、統一できる他の言葉を知らなくて、 まとまりがつかないのでした。 それでも、国語辞典を開きながら、意味を適当にしか 知らないで使っていることを発見。 もう頭が固いので、今から覚えるのは難しいですけど。

結城: ふむふむ。 でも「言葉が出てこない」と感じるというのはすごいことです。 より適切な言葉、より自分の気持ちや考えに合った言葉を探そうと思わなければ、 「言葉が出てこない」とも感じませんから。 それから、言われた通りに辞書を開いているというのは、 とても素直ですね。

すごいですね。というか無茶苦茶大変ですね、この解答編って。 お疲れさまです。これからも頑張ってください。 Perlクイズのつもりで書いてみたら、名前って、匿名希望にしない場合公開なんですね。 ちょっとだけ焦りました(笑)。

結城: むちゃくちゃたいへん、というほどではないです。 仕事の合間に少しずつ書いていますし。 名前は公開です。 もっとも公開といってもペンネームでもかまいませんが。 「投稿の前に」は必ず読んでくださいね。

第1回ではありがとうございました。 それからというもの、少ない言葉で!を心がけています。 本棚から詩集なんて引っ張り出して読んでいます。 母に読んでもらったら、堅いね〜と言われました。 もっと柔らかい文章が書けるようになりたいです。 (32歳 派遣)

結城: 他の人に読んでもらうというのは、とてもとても勉強になります。 特に、正直な意見を言ってくれる人というのは貴重ですから、 大事にしましょうね。

知人が運営しているHPの掲示板で、文章教室の存在を知りました。 仕事で文章を書く時には、自分なりに気をつけているつもりですが、 添削してくれる人などいませんから、貴重な機会だと思い投稿いたします。 迷いだすと、堂々巡りになりますね。 (33歳 会社員)

結城: そうですね。同じ文章を続けて読んでいると、 だんだん、良いのか悪いのか分からなくなりますね。 適当な時間をあけて繰り返し読むのがいいですね。

Web日記を書いていますが、いつも自分が思っていることの 半分も満足に表現できないもどかしさを感じています。 一通り書き上げた後で読み返し、 「自分の言いたかったことはこんなことじゃない」 と全部消してしまうことも度々あります。 第1回目から見ていますが、最初は「直接参加はせず、参考にしよう」と考えていました。 でも、こうやって投稿する文章を書いてみると、 本当に「頭を絞る」という感じで、ただ見ているだけとは全然違いますね。 これからも頑張って参加しようと思っていますので、よろしくお願いします。 (39歳 事務職)

結城: 自分が書いた文章を読み返していらっしゃるとのこと、 それはとてもよいことですね。 また「文章教室」の課題に対して実際に書いてみようとなさる態度も、 素晴らしいと思います。 そうなんですよね。人の文章をふんふんと読むのと、 実際に自分の頭と手を動かして書くのとでは、 まったく違うんですよね。 その実感は、実際にやってみた人への「ごほうび」だと思っています。 こちらこそよろしくお願いします。

自分のサイトの中で日記のようなものを書いています。 旧サイトからあわせて2年以上書いていることになり、 そういう点で文章を書くことにずいぶん慣れて来たような気がしますが、 まだまだだなあと思う事の方がやはり多いですね。

結城: ふむふむ。 Webで日記を書くというのは、 文章のよい練習ですよね。読者からの反応はありますでしょうか。

定期的に文章を書くのって訓練になるのと同時に、刺激的で楽しいですね。 これからもよろしくお願いします。 (24歳 大学院生)

結城: そうですね。一番いいのは「毎日」書くことです。 毎日書いていないと、勘がにぶってきます。 何かしら書くことをお勧めします。

文章教室、おもしろいですね。 ただ、結城さんの負担があまりにも大きそうなので、がんばってくださいといっ ていいものやら。しかし、文章読本のたぐいで、これだけ正真正銘の素人の文例 が集められたものを見たことがないので、うまく編集すれば出版できるかもしれ ないですね。

結城: 応援、ありがとうございます。 負担は大きいといえば大きいのですが、苦にはならないですね。 まあ楽しみつつ行こうと思います。 書籍化はいちおう考えてはいます。 どうなりますやら… (本の出版に携わっている編集者のみなさま、 この「文章教室」の書籍化の企画はいかがでしょう…なんちゃって♪)。

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