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こんにちは、結城浩です。 文章教室の第5回は、「語順を変えてみましょう」がテーマです。
語順を変えると、文の意味と読みやすさは変化します。 次の6つの文を読み比べてみてください。
(1) Webページを、プリンタでユーザは印刷するかもしれません。
(2) Webページを、ユーザはプリンタで印刷するかもしれません。
(3) プリンタで、Webページをユーザは印刷するかもしれません。
(4) プリンタで、ユーザはWebページを印刷するかもしれません。
(5) ユーザは、プリンタでWebページを印刷するかもしれません。
(6) ユーザは、Webページをプリンタで印刷するかもしれません。
この中で、 (1)(3)は特に読みにくく、(5)(6)は比較的読みやすいでしょうか。
(5)と(6)は意味が少し違いますね。 文を続けるとすれば、次の(5a)と(6a)のようになるでしょう。
(5a) ユーザは、プリンタでWebページを印刷するかもしれませんし、 年賀状を印刷するかもしれません。
(6a) ユーザは、Webページをプリンタで印刷するかもしれませんし、 ブラウザで閲覧するかもしれません。
市販されている「文章の書き方」のような本を読むと よい語順を探すルールが書いてあるかもしれません。 しかし、最もよい方法は、 いま自分が校正している文章を、何度も何度も読むことではないか、 と私は思っています。
何度も何度も読んでみる。 そして「何か引っかかる」と感じる部分があったら、 ためしに語順を入れ替えてみる。 そしてまた読み返す。 繰り返し、語順を入れ替えて読み返すうちに、 だんだん「引っかかる」部分が少なくなります。 そうやって自分の文章を磨き上げていくのです。
さあ、練習してみましょう。
次の文章を、 読みやすく書き換えてください。
この喫茶店は禁煙席は手前の方にある20席で、喫茶店の奥の方に見える20席が、喫煙席です。 煙草は吸いますか、とお客様をご案内する前にはお客さんに詰問してください。 またお客さんのうち、案内する前に席に自分からついてしまった人に関する質問は 禁煙席(喫煙席)はこちら、ですが、よろしいですか、と詰問します。 多くのお客さんは煙草に対しては神経質になってしまうお客様は多いので 注意を十分にしてお客さんには不快感を与えないようにします。
あなたが持っている具体的な事物を何か一つ題材として、 それについて文章を書いてください。 長さは自由です。
「笑い話」を創作してください。