ホーム > 文章教室 > 第5回 解答編 | 検索 | 更新情報 |
投稿の前に | Q1 | A1 | Q2 | A2 | Q3 | A3 | Q4 | A4 | Q5 | A5 | Q6 | A6 | Q7 | A7 | Q8 | A8 | Q9 | A9 | Q10 |
|
こんにちは、結城です。
忙しさで押し流されてしまい、公開がずいぶん遅れてしまいました。
全員の分にコメントをつけることは困難なので、 いくつか抜粋させて掲載しています。 貴重な時間を使って投稿してくださったのに掲載されなかった方、 ごめんなさいね。
では、さっそく読んでいきましょう。
次の文章を、 読みやすく書き換えてください。
この喫茶店は禁煙席は手前の方にある20席で、喫茶店の奥の方に見える20席が、喫煙席です。 煙草は吸いますか、とお客様をご案内する前にはお客さんに詰問してください。 またお客さんのうち、案内する前に席に自分からついてしまった人に関する質問は 禁煙席(喫煙席)はこちら、ですが、よろしいですか、と詰問します。 多くのお客さんは煙草に対しては神経質になってしまうお客様は多いので 注意を十分にしてお客さんには不快感を与えないようにします。
この喫茶店は、 手前の20席が禁煙席、奥の20席が喫煙席です。
お客様をご案内する前には、 「お煙草はお吸いになりますか」と尋ねてください。 また、自分で席についたお客様に対しては、 「こちらは禁煙席(喫煙席)ですが、よろしいですか」と確かめてください。
煙草に対して神経質になるお客様は多いので、 不快感を与えないようにじゅうぶん注意してください。
「顧客接待について」
この喫茶店には、手前に20席の禁煙席、奥に20席の喫煙席があります。 お客様を席へご案内する際、「タバコをお吸いになりますか?」とたずねてください。 お客様の中には、ご案内する前に自分から席についてしまう方もおられます。 その場合には、「こちらの席は禁煙席(喫煙席)となっております。よろしいですか?」とお客様に確認をお願いします。 お客様の中には、タバコに対して神経質な方もおられます。 お客様に不快感を与えないよう十分注意をしてください。
(45分ぐらい)
この喫茶店は、手前の20席が禁煙席で、奥の20席が喫煙席です。 お客様をご案内する前に、煙草は吸いますか、と質問して下さい。 また、ご案内する前に自分から席に着いてしまったお客様には、 こちらは禁煙席(喫煙席)ですが、よろしいですか、と質問します。 煙草に神経質なお客様は多いので、不快感を与えないように十分に注意します。
(1時間くらい)
この喫茶店は手前の20席が禁煙席で、奥の20席が喫煙席です。 お客様を席へ案内する前に、煙草は吸いますか、と確認して下さい。 お客様が先に席についてしまった場合は、こちらは禁煙席(喫煙席)ですがよろしいですか、と確認して下さい。 煙草に対して神経質になってしまうお客様は多いです。不快感を与えないよう十分注意しましょう。
15分くらい。 問題文が謎すぎて大意を掴むのに7分。書くのに7分。見直し1分。
この喫茶店には禁煙席と喫煙席があります。 禁煙席は手前の20席で、喫煙席は奥の方に見える20席です。 お客様には「お煙草は吸われますか」と質問してから席にご案内してください。 また、お客様がご案内する前に席に着かれた場合は「禁煙席(喫煙席)はこちらですが、よろしいですか」と確認してください。 煙草に関して神経質になってしまうお客様は多いです。 不快感を与えないよう十分な注意をしてお客様に接してください。
(30分くらい)
この喫茶店は、手前の20席が禁煙席で、奥の20席が喫煙席になっています。 お客様をご案内するときには、あらかじめ喫煙の有無を確認してから、席に ご案内するようにしてください。また、お客様がご自分で席につかれてしまったときでも、 その席が禁煙席(もしくは喫煙席)である旨をお伝えし、 不都合がないかどうかを確認します。
煙草を気にするお客様は多いので、十分に注意して、お客様に不快感を与えないように心がけてください。
(40分)
この喫茶店には、全部で40席あります。 40席のうち、入り口近くの20席が禁煙席です。 奥の方に見える20席は喫煙席です。
お客様を席にご案内するときは、「お煙草はお吸いになりますか」と質問してください。 もしも、店員が案内しないうちに、席についてしまったお客様がいたら、 「こちらは禁煙席(喫煙席)ですが、よろしいですか」と確認します。 近ごろは、多くのお客様が煙草に神経質になっています。 お客様が店内で不愉快な思いをすることのないよう、十分、注意してください。
4時間+10分くらい。 練習問題を読んだ日に、4時間くらい悩みながら考えました。 そのあと、数日経ってから考えた時間が 10分くらいです。
この喫茶店の禁煙席は手前に20席、 喫煙席は奥に20席あります。来店されたお客様には必ず 最初に「タバコはお吸いになりますか?」と尋ねてから案内してください。 案内する前に席に着かれたお客様には「禁煙(喫煙)席はこちらですが、 よろしいですか?」と尋ねるようにしましょう。 ご来店していただくお客様はタバコに神経質になっている場合が多いので、 不快感を与えないよう十分注意して対応してください。
(10分)
この喫茶店では禁煙席が、手前の方にある20席で、喫煙席は、喫茶店の奥の方に 見える20席になります。
お客様をご案内するときは、煙草は吸いますか。と確認してください。
御案内する前に、自分から席についてしまったお客様には、こちらは禁煙席(喫煙席)ですが、 よろしいですか。と確認しましょう。
たばこをいやがる人は多いものです。お客様に不快な思いをさせないように十分注意して、接客しましょう。
この喫茶店は、全部で40席あります。その内、手前の20席が禁煙席で奥の20席が喫煙席です。 お客様をご案内する前に 「煙草は吸いますか?」と質問して下さい。 また、ご案内する前に席についてしまった場合は、「こちらは禁煙席(喫煙席)ですが、よろしいですか?」と確認を取って下さい。 多くのお客様は、煙草に対して神経質なので十分に注意して下さい。
(15分くらい)
あなたが持っている具体的な事物を何か一つ題材として、 それについて文章を書いてください。 長さは自由です。
身の回りのもの購入するのには、何らかのの理由とこだわりを持っている。 そして、購入の経緯にちょっとした小話がついてくることがある。 財布を買ったのは、3年位前になる。丈夫で有名な某高級ブランドの製品だが、 毎日持ち歩くものなので、かなりの高額でも思い切って購入した。 そうして、大事に使っていたが、暮れに電車の中ですられてしまった。 10年は使うつもりだったのに、と思いつつも、 もう少し安いものを購入しようか考えていたところ、金だけ抜かれた財布が戻ってきた。 そうすると、財布を買おうとしていたお金が急に宙に浮いたような気がして、 そのお金で同じブランドの同じシリーズのキーケースを購入した。すられていなければ、 あのような高額のキーケースを買うことはなかったかも知れないが、 わたしの何かしらの思いが、そろいの財布とキーケースに結びついたような気がしている。
COCOONさんから
最近、この問題に取り組むようになって感じるのは、作家はすごいなということ。 そして、編集者はもっとすごいなと思う。 文章の巧拙は誰が決めるものでもないけど、正しい文章かそうでないかを判断して、 本を世に送り出している(もちろん、変な文章の本も多くありますが)編集者はえらい!!と。 以前よりも、ずっと文章の組み立てに気を使うようにはなったのですが、 いまひとつ結果に結びついていないところで、修練の必要を感じます。 今まで、あれだけ本や新聞を読んできているのに、 自分の文章を書くための糧にはなっていなかったと気づいたのも新しい発見です。
件名: Re:日報とは・・
日報として文章に書くことは、自分の理解度や問題点を確認する大切な作業です。 自分が本当に理解したことだけが、文章に書くことができるからです。
またその日報を読んだ上司や先輩が、問題点の解決方法を教えてくれたり、 適切なアドバイスを与えてくれるかもしれません。
まずは1ヶ月間、日報を続けましょう。
(20分くらい)
hisao1さんから
今回の自由課題は、「日報なんて意味があるんですか?」という 後輩の問いに対しての返信メールです。 新人の頃、日報は私にとって憂鬱な作業でした。 それは、この後輩同様に、日報に意味があるのかと思っていたからです。
返信メールには、後輩の疑問に対する私の考えを書きました。 また、日報に期間を設けることで、ゴールが見える安心感を与えました。
これは、ペンです。 書きやすく、コスレにも強いので愛用しています。 ついこのあいだまで、近所のコンビニで買えたのですが、 別のペンと入れ替わってしまいました。 コンビニでは、売れない商品はすぐに別のものと入れ替えるそうです。 自分が愛用しているものがコンビニから消える、ということは、 あなたの好みは一般的ではない、といわれたようで、 少し悲しい気がします。
(約5分)
数年前、英語放送を聞くために、短波ラジオを買った。 住んでいたところでは、FENが受信できなかったので、 ちょっと高いけど、短波ならば英語圏の放送が受信できると思って手に入れた。
ふつうの携帯用AM・FMラジオと比べると、少し大きいかもしれない。
表面の右側に周波数を合わせるための0から9までのボタンが、配してある。
ボタンが大きめなので、扱いやすい。真ん中の上半分は、液晶のディスプレイになっていて、表示されるのは 受信周波数と周波数を記憶したメモリ番号のみ。
真ん中の下半分には、短波の周波数を書いた表が、プリントされている。
それが、何を表すのかは、取り扱い説明書を読まないと私にはわからない。左側には、スピーカが表面の4割を占めている。音質など特に可もなく 不可もなく、ごく普通。
左上のかどにストラップが付いていて、いかにも携帯ラジオ風だが、 これを携帯するには、少し大きすぎる。
(45分くらい)
「笑い話」を創作してください。
静かな喫茶店で、 上品なご婦人たちがおしゃべりをしています。 ご婦人のひとりは、三歳の子供を連れ、自慢話をしています。
「うちの子は、もう、いろんな字を読めるんですのよ。 看板などもみんな読めて、うるさいくらいですの」
実は、その子、まだひらがなしか読めません。 でも、お母さんが自慢してるのでそれを実証してやろうと、 あたりをきょろきょろ見回して、看板を探します。
ふと窓の外を見ると、
「お茶なら静岡!」
という大きな看板がありました。 そこで、その子は喫茶店じゅうに響く声で元気よく読み上げました…ひらがなだけ。
「おなら!」
私の住むアパートはうるさい。窓を開けるとまず目に入るのが電車である。 こいつがガタゴトうるさい。朝早くから夜遅くまで一日中ガタゴトいうので、 慣れない頃は毎日寝不足だった。
次に大屋さんの飼っている犬がうるさい。私を好いてくれる動物は好きだが、 こいつはいつも吠える。大体、毎日顔を合わせているはずの大屋さんの子供に対してもワンワン吠えるのだから、 たまに顔を合わすだけの私には吠えても吠えても吠えたりないのだろう。
住人もうるさい。昼間は下の階に住む学生さんが窓を開けて大音量で音楽を流すし、 夜中は隣りに住む外人さんがバイトに出かけるせいでドアをバタバタ。 休日は英会話教室でも開いてるんじゃないかというくらい話し声が耐えない。
連休に入った途端に改装工事を始める向かいのクリーニング屋さんや、 私が昼寝をするのを待っていたかのような、 絶妙なタイミングでチャイムを鳴らす新聞勧誘のおじさん。 なぜ私はこんなアパートを選んでしまったんだろう。 大屋さんも大屋さんだ。もっと住人の為に快適な環境を作る努力をするべきでしょう。 さあまずはこのちり紙より薄い部屋の壁をなんとかして下さい。 すきま風御用達のドアも忘れずに。ついでにシャワーのお湯の出がですね…
私が一番うるさいのには、気付かないことにする。
(2時間くらい)
神宮寺さやさんから:
先ほどネットサーフィン中にたどり着き、 なにやら面白そうだったので勢いで参加してみました。 文章書くのっていつぶりだろ… 面識のない人にも伝わるように書くのは難しいですね。
うちは、手前の20席が禁煙席、奥の方の20席が喫煙席になってんねん。 お客さんが来はったら、「お客さん、煙草吸わはりますか、それとも煙草はお嫌いですか」ゆうて訊いてあげてな。 ほんで、煙草の嫌いなお客さんは手前の禁煙席、 煙草を吸うお客さんは奥の喫煙席に連れて行ってあげるんや。 まあ、中には、こっちが案内する前に、 自分で勝手に席についてしまうお客さんもいてはるやろ。 いや、いてはるんや、そういうせっかちなお客さんが。 そういうお客さんには、「お客さん、こっちは禁煙席になってますねん。 煙草吸うたらあかんことになってますけど、かましまへんか。 もし煙草をお吸いになりたいんでしたら、奥の方に喫煙席がありますさかいに、 そっちに移ってもろたらと思いますねんけどな」ゆうて訊いてあげなあかん。 あ、そうそう、逆の場合もあるな。その場合は、 「お客さん、こっちは喫煙席になっとりますねん。 まわりのお客さんが煙草吸わはると思いますけど、 かましまへんか。煙草の煙がどうしても苦手でおしたら、 店の入ったとこらが禁煙席になってますさかいに、 そっちに移ってもろた方が良えと思いますねんけど」とまあ、こんな感じやな。 煙草の煙が苦手やゆうお客さんが結構多いんや。 中には神経質にきいきい言う人もいてはるしな。 お客さん同士、喧嘩になったりせんよう、 前もって二手に分けといてあげる、っちゅうのがミソやね。 あんまりキツイこと言うてお客さんの機嫌を損ねてもつまらんし、 まあ、そこら、うまいことやって欲しいんやわ。 どうしても困ったことがあったら、私に言うて。ほな、お願いするわな。
窮鼠、臍を噛む。
窮したネズミは悔しがる、という意味。
(約5分)
ふう。文章教室の第5回、いかがでしたか。
投稿した人も、そうでない人も、 ぜひ、 「文章教室」へのフィードバックから感想をお送りください。
それでは、また。 Enjoy Writing!
結城: はい、早めの投稿ありがとうございます。 編集の都合上、早めの投稿のほうが公開される確率は高いです。 ほんとうは全員の分を公開したいのですが、ちょっと無理ですので、ごめんなさい。
結城: うん、そうですよね。私もそういうイメージを持っています。 ごつごつしている部分にやすりをかけて滑らかにしていく感じです。
結城: その気持ち、わかります。 自分の文章に対して何かコメントがつくというのは 何だか妙にどきどきしちゃいますよね。
結城: そうなんですよ。 自分で実際に書くと「うっ、難しい」と感じることがありますね。 読むだけだとそれほどでもないのに。不思議なものです。
結城: なるほど。 「相手の顔色をうかがう」というと否定的ですけれど、 それは文章を書いているときに「読者のことを常に念頭に置いている」ということにもなりますね。 その結果(苦労するし、時間がかかるかもしれないけれど)、 よい文章になることも多いのではないでしょうか。 実は、私も苦手なんです。指示をする文章って。書いているうちにどんどんくどくなってしまって。 最近は「ずばりと短く指示しておいて、後からやわらかくフォロー」という文章を書いてみたいなあ、 と思っています。
結城: そうそう、読み返すと、そのたびごとに少しずつ直したくなるものですよね。 そのうちにどっちがいいのかよくわからなくなって「ああ、もう!」ってことになりがちです (すみません、それは私でした…)。 投稿してくださってありがとうございます。 とてもうれしいです。
結城: 留学中とのこと、お忙しい中の投稿をありがとうございます。 この企画が、何か少しでもお役に立つとうれしいです。
結城: おっしゃる通りです。ちょっと反省しております。 自分で書いた文章を読み返して 「うーん、うーん、これって面白いのか?」と悩んでしまいました。 ちなみに、今回の私の「チャレンジ」は舞台設定こそフィクションですが、 「おなら!」と叫んだのは実話です。叫んだのは、幼い頃の私です(^_^;
結城: お仕事の合間を縫っての投稿、ありがとうございます。 応援ありがとうございます。(^_^)
結城: 卒業論文、お疲れ様でした。卒業できそうとのこと、よかったですね。 文章の構造を意識するのは、文章を書く上でとても大事なことだと思います。
結城: ニール・マッケンジー → ニールマ・ケンジー → 新沼賢治、…あははっ、脱力しますね。
あなたのご意見・感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。